シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0304■大騒ぎ

2007-09-15 | ガン闘病記
きょうもいい天気だ。これだけ暑くなると、アニキはそろそろギブアップ。
ちょっとしたら部屋に入っちゃう。おいらはけっこう外でも平気。
あんまり歩けないから「ダルマさんが転んだ」もできないんだけどね。
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ゆうべは大変だったんだ。
アイツが、
「どうしよう。もうピッピが食べようとしないの。すごく衰弱してて、この週末がヤマかも。
と言ってワーワー泣き出したもんだから、ラグビーを観てた連れ合いが、
「ピッピィィィィ~~~~~」
って、ドタドタドタドタドタと部屋に走ってきて、
「えぇぇぇ、ピッピが?」
って子どももすっ飛んで来た。

部屋のすみにいるおいらの前に4人で寝転んで、
ワーワー、エンエン大泣きだ。
まぁ、うるさいったら。おいらはトランスファーファクターをしこたま飲まされて、眠くて眠くて目が開かない。

「ピッピ、がんばってくれてありがとう。」
(まだがんばってるってば)
「もう一度、ピッピのキレイな目が見たいよ。」
(待ってくれよ。今眠くて開かないんだ)
「ピッピ、ボクのベッドで一緒に寝てくれてありがと。」
(どういたしまして)
「ピッピ、逝かないで~」
(まだ逝ってないってば)

「えっ?息してない?」
連れ合いのデカい声。
ウワ~~~~~~~~~~
ってアイツが泣いてから、おいらに触って、
「してるわよ。」
と言ってみたり。

3時間くらいワーワーやってて、子どもは寝に行った。アイツは、
「動いてるピッピに夢で逢いたい。」
とか言って、グーグー寝だした。連れ合いだけは起きてて、パソコンでおいらの写真なんか見てる。
ちぇ。あんなに撮られてたのか。

だんだんノドが渇いてきたけど、アイツは寝てるし誰も来ない。しょうがないから目は開いてたけどジッとしてた。それでもガマンできなくて歩き始めたら、連れ合いがビックリ。
「ピッピ、歩けるのか?」
そのとき、アイツも目が覚めて、
「えっ?歩いてる?目も開いてる?ちょっとちょっと話が違うじゃないの~、ピッピ。」
と言って起き出してきた。話が違うって、自分で騒いでたくせに。

「生きてるならお水よ。ご飯も食べなきゃ。」
ってことで、いつも通りの夜に。だから今朝はみんな、クタクタなんだ。

(でもって、きょうのおいら。弱々しいっちゃ弱々しいけどさ。まだ生きてんだからさ、たのむよ~→)

なんかおいらって、よくこういう間違いがあるんだけど。なんでかな?
そういえば、こんなこともあったなぁ。
(つづく)


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