シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0266■2度目のガン

2007-07-14 | ガン闘病記
メールや書き込みありがとニャン。
「これからはできるだけUPする」、ってアイツが言ってたぜ。
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「えっ?」

アイツはいつもみたいに自分のベッドに座っておいらをナデナデしててガンに気がついたんだ。今からちょうど3ヶ月前の4月13日のことだったんだと。
もちろん、おいらはそんなことまで覚えちゃいない。まだ寒くなってない頃だった。

「気がついた・・・」
と思ったら、アイツはシクシク泣き出した。頭の中のテレビには次から次へといろんなものが映って、見てるおいらも大変なくらいだった。
アイツの掌に載ってる小さいおいら。草の間で動けなくなってるおいら。
あれは生まれたときのシンガポールだろう。

ベランダのタイルでのびてるのはシンガポールか、香港か?
どっちも暑かったからな~。よくタイルの上にいたよ。アニキ、獣医のドリス、香港で使ってたソファー、まだ小さい子どもたち・・・
ホントにいろんなことが次から次へと映った。
思い出してるってことなんだな。

(これは香港で最後にちょっとだけ住んだ家のベランダ。ガンが治ったばかりでまだガリガリの頃。今は冬だから丸々太ってるけどガンなんだ→)



しばらくしてから、アイツは連れ合いを呼んだ。
ふたりでボソボソ話してる。何度も何度もガンに触ったり、おいらをギューっと抱いたりナデたり。どうしていいかわかんないんだろう。
そういうときは、いつものようにしてるのさ。おいらはそうだぜ。
昼寝して散歩して飯喰って、ちょっとアニキを舐めて、また眠るのさ。

あれから3ヶ月。二本足の時間じゃね。
でも、四つ足の時間じゃ1年経ったんだと。
おいらたちにはそんだけ速く時間が経つらしい。そうなのか? 今じゃガンと暮らしてるさ。ヤだけどね。こいつらおいらの中でどんどんデカくなるだけで、どこにも行かないんだ。
(つづく)


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