朝の陽光に新緑が燃え立つように目に飛び込んでくるこの時期ならではの風景です。
カーテンやブラインドをあけながら毎朝期待してしまうのです。
以前から娘との会話のなかで語られていた映画でしたが、近くではなく、
題名からだけではあまり興味を示さなかった私でしたが、
グーグルで改めて知り、木曜日はクリニックがお休みなのを利用して、
有楽町まで映画鑑賞に出かけてきました。
題名は <あなたを抱きしめる日まで>です。
<今年観たこれまでの映画のなかで一番よかった>と言った娘の言葉、
主演女優はジュディ・ディンチさん、 気になっていた女優です。
この映画は実話で、修道院で生まれた子どもと当時は当然のように行われていた
親の意思など関係のなく、子どもの縁組との名のもとで、
教会の采配ひとつで引き裂かれる母と子のことからはじまる物語です。
息子の名はアンソニー、教会をなんども尋ねながらも明かしてもらえない息子の行方を
普通の主婦と敏腕記者が探し出す感動の実話でした。
実話ですので、ホワイトハウスの大統領の名前も有名女優の名前も出てきますが、
不思議とも思われないで、あたかも慈善行為のように行われていた事実に
深く考えさせられていました。
変わらない母の子どもへの愛と贖罪の思いが最初はスクープ!にと思っていた記者との
かかわりのなかでの思いと言葉のやりとりにも深いものがありました。
決して今でも形や方法を変えて起こっていることと思っていますが、
いろいろな障害に阻まれながらもつきつめていく母の思いの深さが辿り着く先は
決してハッピーではなかったけど母と子の絆は何にもまして強いものであり、
その意思の強さには教えられることが多くありました。
久しぶりに涙を忘れて鑑賞した心に、生き方に、響く映画でした。
バス通りにそって咲いている花たちが、ゆっくりとバスから降りる私を出迎えてくれました。
今朝の足の具合はまずまずです。 今日は一日おとなしくしています。
アイロンがけが溜まっていますので、これからその準備です。