前日のメールのやり取りのなかで<気分転換をしたい!!>という私の言葉に、娘は反応してくれた。
銀座まで出て、お昼はお鮨にして場所は<久兵衛>でどう?、それからシネスイッチ銀座で
映画<オーケストラ!>を観るのはどうかしら? といううれしいメールで恵比寿行きを希望していた
私は即OKのメールをして、昨日は大晴天のなかの銀座散歩がはじまりました。
新橋駅から歩いて歩行者天国のはじまる博品館手前歩道より撮った一枚です。
まだ人通りはこちらではまばらでしたね。
<久兵衛>は中央通りよりひと辻入ったところのこじんまりとした入り口の店です。
予約をしていませんので、待つ心づもりはありましたが、運よくほんの数分で、
1階中央カウンターに座れました。 ランチ数点のなかから<にぎり>を選びました、
ビールで喉を潤し、板さんの手さばきに注意!です。 夜は天井しらずもありましょうが、
ランチはリーズナブルでそれでいて老舗の何げない心遣いや味を堪能させてくれる
ひとときを持つことができるのが好きなのです。
土曜日のせいか、若いカップル、老人カップルなどがいそがされることなく、ゆったりと
ランチを楽しんでいます。
気分良くランチを済ませたあとは、表通りの<資生堂ビル7階ラウンジ>でおしゃべりと
喫茶タイムを過ごしながら...です。
もう、銀座通りは私の親しんでいた通りではありません、高級ブティックが多く、馴染みの靴店の
ビルはユニクロマークで埋まり、地下での営業だけです。寂しさと懐かしさで夏の靴を1足選びました。
でも、頑張ってどんな形になっても銀座を離れないお店も見かけます。
どてらかというと裏通りのほうが老舗が残っているかもしれません、時代の大きな移り変わりは
良くも悪くもはっきりと感じ取れる今です。
そして、夕刻よりの映画鑑賞は<オーケストラ!>です。
この映画館のレディースディ>は金曜日で通常の水曜日とは場所柄か設定が違うのも面白いところです。
でも、土曜日でしたから娘は平常料金で、シニアで安い設定の私からだとチョッとお気の毒!!
<オーケストラ!>の題名のあとについている<!>が何を表すかは観終わって理解できました。
共産主義時代の旧ソ連でユダヤ人排斥運動によって不遇に陥った演奏家たちと彼らを擁護したために
指揮者の地位を剥奪され、清掃係に甘んじてきた主人公の起死回生のアイディアによってから
はじまるのですが、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲をモチーフに描く奇跡の作品とも
表現されています。
感動した映画はたくさんありますが、この映画は心にズシン!!と響く違った感動がありました。
<映画は観るもので語るものではない>、それぞれの生き方のよって批評はさまざまなので
ここで語ることは避けたいけど、私にとっては久々に大満足で映画館を後にすることができたのです。
宵闇せまる銀座中央通りは歩行者天国は終わり、いつもの車の流れが戻っていたけど、
風は爽やかで心地よく、いっときより鮮やかさが抑えられているネオンの下を
新橋に向かって歩きながら余韻に浸りたい私は娘と今日に感謝!!の祝杯を
<黒船屋>であげて、途中駅で降りる娘に手を振って帰ってきました。
それからが大変!! トマトの鉢は強風でベランダで倒れ、ナスは葉がこすれています!!
髪を煽られながらリビングにミニカラー、紫蘇の鉢も運び入れてようやく
ひと息つくことができました。 今朝も吹いている風をさけて東のベランダに
全部避難させています。 今夜遅くから雨の予報です。
雨より風の吹きようが気になる私ですが、ミニカラーの鉢はまた、リビングに
運びこみ、大きく育っている花芽二輪を眺めています。
銀座三越新館
閉めた歌舞伎座
変遷めまぐるしい銀座の街と界隈は小さい頃から知っている銀座とは大きく様変わりしていますが、
路面電車が走っていて、柳の並木が続いていてはいけなかったんでしょうか?と仕分け口調で
呟きたくなっている私が頭のどこかにいながら眺めてきました。