大賀池日記

和歌山大賀ハス保存会のブログです。大賀池は和歌山県日高郡美浜町三尾にあります。since1962

先端の芽(頂芽)を欠いたけど

2015-05-03 10:41:05 | 大賀ハス
蓮根の先端部にある成長点(頂芽)は、ハスの生長にとって必要不可欠のものであるので、蓮根を掘り出す場合ここが欠けないように細心の注意を払います。ここが欠ければ以後の生長はないものと思い込んでいましたし、以前大賀蓮蓮根を送っていただいた際に、頂芽が欠けていた株は育ちませんでした、その蓮根はまるまる太って良好なうえに側枝がついていましたので育つのではとの期待を込めて容器に植えましたが、結局育ちませんでした。

今回千葉農林総合研究センター(旧千葉農試)株を植え替える際に3本もの頂芽を欠いてしまいました。ダメと思いつつ浸水しておいたら、3株すべての先端から新たな芽が出てきています。


これはいったいどうしたことか。大賀先生の科学論文選集をひもといてみますと『食用シナバスの蓮根について』というリポートに頂芽について触れていました。ここでは苞の配置に重点がおかれて記述されていますが図を見ると、今回出てきた芽は側芽という部分のようです。


リポートの趣旨とは少しそれますが、リポートの図を頂芽の成長という観点で改変してみました。頂芽はロシアの人形マトローシカのような入れ子構造です。
    
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