昨日の続きであるが、その中にハス種子の長寿の原因を『果実の皮はとても厚く、土の中で発芽能力を長い間保持することができる。』と説明しているが、これもどうかと思う。ハスの果皮の厚さは1/10mmオーダーである。厚い果皮の果実ならいくらでもある。たとえば柿の実。皮は外果皮である。可食部は中果皮、種子の周りを内果皮が取り囲んでいる。ハスの種子が長寿を保つ原因は果皮の厚さではない。大賀先生の論文に詳細な論考があるが、案外知られていない。これについてはまた別の機会に述べることにする。
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強いコーティング作用があるかどうかと尋ねられると、そうかも知れないと私は想像しました。
出土した種が3個しかなかったという疑問を解決するには、死んだ種と生き残れた種を分けた要因は何なのだろう?
それを私は自然の好条件だけではなく、種を覆っている蝋のような物質と想像したのですが・・・。
蓮の種の中に、ネムリユスリカの幼虫のように体内に仮死状態を作る物質があるのかしら?
いずれにしても、単に外果皮が厚いだけでは解明できないものが蓮の種にはあるようです。
大賀博士はどのように記述されているのか興味があります。
>い種がある。それ故、生き残れる蓮の種と溺
>死する種に分かれる、
溺れるとは、水が浸潤することかな?浸潤なく池底に沈んだ果実が生き残るってこと?脂漏ってそんなに強いコーティング効果があるのかな?車のボディーコーティングもせいぜい数ヶ月ですが・・
大賀博士の論文にどのように言及されているのかは知りませんが、私は蓮の種を覆う脂漏に関わっていると思う。
大量の種を洗浄すると、蝋らしき表皮がボロボロと剥がれる種と、ぴったりと覆われてどんな方法でも剥がれない種がある。
それ故、生き残れる蓮の種と溺死する種に分かれる、と私は睨んでいるのだが・・。
また、有精・無精の選定に種を水に浮かべる方法も、ある程度は有効だが、蓮の種の場合には適合するかどうか・・・。
長くなりました。私的な見解です。