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旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

永保寺開山堂

2023年11月10日 | 旅 歴史

岐阜県多治見市虎渓山町に永保寺(えいほうじ)があります。
 永保寺の開山堂は僊壺堂(せんこどう)とも呼ばれ、文和元年(1352)に足利尊氏によって建立されたと伝えられ、南北朝時代前後の正慶2年から明徳3年(1333-1392)頃に建てられたと思われます。祠堂(しどう)には開祖である夢窓国師と開山した元翁本元(仏徳禅師)の坐像が安置されています。
 開山堂は庭園内の臥龍池を回った一番奥の僊壺洞(せんこぼら)に建てられています。永保寺は正和2年(1313):に夢窓国師により開創され、文保1年(1317):、国師は同門の元翁本元に後を任せ上京し臨川寺を開山しました。その後、永保寺開山を元翁本元(1281-1332)に改めています。
 方一間、裳階付きの一重、入母屋造、檜皮葺きの祠堂(内陣)があり、その前に礼堂にあたる外陣の昭堂があります。昭堂は方三間一重、入母屋造り、檜皮葺きで、相の間で祠堂とつないで1棟とする特異な形式です。祠堂には開山の墓塔や頂相を安置しています。開山堂は昭和27年(1952)に国宝に指定されています。
 祠堂は高い壇上に建ち、組物を三斗、裳階を板軒にして鏡天井という簡素な禅宗様式を示しています。昭堂は詰組三手先組物を組み、軒を二軒の扇垂木とし、扉や窓には花狭間を用いています。内部は相の間境に虹梁状の頭貫を用いて柱を省き、梁行一杯に虹梁をかける禅宗様意匠です。

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