最新の審美&インプラント日記

天王洲アイル・天王洲インプラントセンター 小川勝久先生による審美とインプラント治療の日記と情報

被災にたいして  ~がんばるしかない~

2011-03-18 13:50:16 | Weblog
がんばるしかない。

先週の大震災で、被災した多くの方々に心よりお見舞い申し上げます。
言葉には言い表せないくらいの苦しい悲しい日々を多くの方が、その中で、必死に頑張っている姿に、尊厳というか誇りを感じます。避難所で辛い生活を強いられている方、救助に全力を挙げている方、物資や供給に日夜励んでいる方、自身の生命の危険も顧みず、原発事故の復旧をされている方・・・

当院・私・スタッフは無事で、なんとか診療を毎日続けています。
立場や環境で、いろいろな考えや意見はあるでしょうが、私・当院は歯科医療という事で頑張るしかありません。
一部の企業・法人が、社員の安全を考えて自宅待機を含め自粛している事も、理解します。
また、関西地方への機能を移動している事にも納得することもあります。諸外国の人々の国外退去や訪日の自粛にも致し方ないと思います。

ただ、すべてを失った被災地で、また、余震や放射能という恐怖と戦い、さらに、救助や復旧に向けて心身共に尽くしている多くの方々に、背を向けているのはどうでしょうか?

偉そうな事を言っても、私は被災地で救援活動はできません。その反面、スタッフにも満員電車や停電の中、通勤を命じている非情な院長です。
11日は当ビルも折れるかと思うほど揺れて・・15階の私たちは立っていられないほどの恐怖を味わいました。
が・・明けて月曜日14日朝、飛行機で和歌山や、横須賀から3時間かけて来院された患者さんもいました。15日火曜には、長野から新幹線で来院された方もいました。昨日は、インプラントのオペも行いました。
今週末の私の講演は中止になりましたが、論文は書いています。

重ねてご容赦頂きたいと思うのですが、その立場や環境で、信念や思いも変わるでしょう。
患者さんやスタッフの安全を考えて休診という考えを否定する気持ちはありません。
医院としてのリスク管理にお叱りを受けることも承知しています。
また、家族や愛する人を安全で不安のない場所で生活をさせる事にも異論はしません。将来のある小さな子供を、放射能や余震の危険から守る事は、人として当然です。
欧米のブランドの社員が自国に避難しても、僕は、そのバックや化粧品は、きっとこれからも買うと思います。

ただ、僕は、ここの診療室に留まって、歯科医療を続けて行こうと思っています。

それぞれの場所で、自身できることを、できる限り行う事。思いは一緒です。頑張りましょう。がんばるしかないですよ。

オールセラミックの意義は、『治療の質』です。

2011-02-02 17:40:54 | Weblog
オールセラミックの意義(本質)

歯が痛くて神経を取った経験ってありますか? 神経を取ると、痛みは無くなりますが、そのままにしておくと、色は黒ずんできて根の先に膿が溜まってきます。歯肉にイボのような膨らみが出来て、中では骨を溶かしているのです。
* 写真でみると、歯が黒ずんで、根の先にぷっくらしたところがあるでしょ。
* 歯と歯肉の境目も炎症を起こして、すこし腫れています

そんな時は、もう一度、神経の治療を行って、根の中にきちんとお薬を入れることで、根の先の膿や溶けた骨を再生させることができます。
* 歯ブラシも凄く大切です。これくらいの歯肉の腫れは、1週間程度で綺麗に治ります

膿も無くなり、痛みや違和感がなくなり、歯肉も綺麗になってから、オールセラミックで被せて治すのです。オールセラミックとは、オール(全部)セラミック(せともの)と言う意味で、言葉の通り、‘全部せともの’という事です。ですから、噛み合わせに力が強く加わる所や神経の残して治療する場合には、より丁寧な治療が必要です。
なぜかって、オールセラミックでは、歯を削る量が多いことが多いので、神経が過敏になったり、オールセラミックが薄いと割れる事もあるのです。


ですから、オールセラミックで治療する時には、治療の‘質’に目を向けてください。


トップアスリートと骨移植

2011-01-28 17:45:47 | Weblog
昨日午前は、カッコいいプロ野球選手の治療でした。
お一人は、ソフトバックホークスの多村仁選手・WBC日本代表です。無論、お口の中のとっても清潔にしていて、被せ物のやり直しとホワイトニングでした。レーザーホワイトニングなので、その日の内に白く綺麗になりました。
笑顔も素敵なんですが、人間的にもとっても暖かい優しい方でした。
多村さんには、一緒に写真を撮ってもらい、ブログに載せても良いと許可も貰いました。

もう一人は、北海道ファイターズのエースって言うとわかっちゃうかな。とってもハンサムで背も高いんです。そう!で、歯もびっくりするくらい綺麗でした。

午後は、前歯の骨移植希望の患者さんで、市ヶ谷の歯科医院からの紹介。市ヶ谷の院長先生も骨移植の手術を見学に来院されました。
骨の溶けている状況は、CTからコンピューター診断を行っておき、仮歯も完成させておくのです。
移植する骨は、下あごの親知らずの周囲から、ピエゾという微振動で骨を切る特殊な器機で行ないます。無論、麻酔医との連携で眠っている間に行うのです。
手術は順調に進み、予定より30分も早く約1時間30分で無事終了しました。


審美インプラントの秘訣

2011-01-19 22:09:49 | Weblog
審美インプラントの秘訣

前歯のインプラントを綺麗に行う秘訣は、じつは『 位置 』なんです。一言に位置といっても、‘方向(角度)’と‘深さ’も重要なんですが、でも『位置』が最も大切なんです。

つまり、位置が悪ければ(適切な処でない)、形の良い綺麗な歯やセラミックが作れないんです。特に前歯では、2mmずれただけで上手く綺麗に出来ない事もあるのです。

だから、必ず、その‘位置’が正しくなるように、‘予備ワクシング’というセラミックの予想を行って、その予想から‘サージカルガイド’と呼ばれるプラスチックの模型を作らなければなりません。
それと、手術のシミレーションを行えるソフト(任天堂のゲームみたいなもの)で手術の前に深さや方向をいろいろ変えて、練習する事も重要なんです。

サッカーの本田選手や野球のイチローが‘良い準備’を大切にするように、インプラント治療でも‘細かな準備’が必要なのです。

>『 綺麗に治す 』為の、チョッとのこだわり

2011-01-14 14:12:26 | Weblog
『 綺麗に治す 』為の、チョッとのこだわり

前歯は、綺麗に治したいですよね。ただ単に差し歯やセラミックにすれば治る?という事ではないんです。

歯にも‘ゴールデンプロポーション’があって、歯の個々の形や大きさのバランスも含めて‘綺麗な形’があるのです。

写真は、『右の上の前歯を綺麗に治したい』と来院されたのですが・・・。そのためには、『ちょっとの矯正とチョッと歯肉の形態修正』を加えないと‘バランスの良い綺麗な歯や歯並び’には治せない事をご説明致しました。

で、矯正を3ヶ月させて頂き、その後、歯肉の形態修正を加え、オールセラミックで治療いたしました。

患者さんへ 
‘審美治療’は細かい事の積み重ねです。その細かい事が成功の秘訣なので、ご理解とご協力ください。
この治療費は矯正費用・上下30万円 オールセラミック15万円 合計45万円です。無論、分割・各種クレジットカードがご利用戴けます。

若い歯科医の先生へ
じつは右上中切歯ですが、エクストルージョンしてます。なぜって、歯頚部のブラックカラーを消すには、支台歯を深い位置まで削る必要があったのです。となると、その分、歯肉が後退する可能性もあるので、補償のために矯正的挺出しました。
それと、ほんのチョッとですが、左右の中切歯の幅経が違うので、ワクシングして隣接を削ってます。
反省点 エクストルージョンも後戻りがあるので、仮歯の固定や接着も確実におこなう事が肝ですよ。このケースでもちょっと戻っていますよね。

そう、昨日、福岡ソフトバンクのAピッチャー来院されて、一緒に写真撮ってもらいました。凄くカッコいい人でした。

高校サッカーとUNDER ARMOUR PERFORMANCE MOUTHWEAR

2011-01-10 18:09:24 | Weblog
高校サッカーとUNDER ARMOUR PERFORMANCE MOUTHWEAR

高校サッカーには感動!!!しましたぁ~ 私的には開始直後は久御山に有利に試合が運んでました。が、滝川第二のは浜口君の振り向きざまの素晴らしいシュートで専制すると、滝川第二ペースに。
久御山も後半、怒涛の攻撃で、3点を取って点の取り合いに。なおも追いすがりましたが・・結局5対3で滝川第二が初優勝。
優勝インタビューでの監督の「辛い事も沢山あったと思うけど、選手を尊敬します」っていう言葉やキャプテンの泣きながらの「みんなのお陰でです。この経験を生かしていきたい」っていう言葉に、思わず、もらい泣きしちゃいました。 
ホント、スポーツは素晴らしいです。
それと、応援歌も凄い良い曲ですね。WEAVERっていう3人のバンドが歌う‘キミノトモダチ’も心に響きました。

で、この両チームの着ていたアンダーウェアーなんですが、‘アンダーアーマー’っていうんです。知ってますか?アメリカの有名スポーツメーカーなんで、多くの有名アスリートやスポーツ選手が着ているんです。
そのアンダーアーマーがマウスピースも作っていて、力を入れるとき、歯を食い縛るでしょ。その‘歯を食い縛る’位置を変える事で、身体の筋肉を最大に発揮出来るようにするものなんです。(UNDER ARMOUR PERFORMANCE MOUTHWEAR)
http://www.underarmour.co.jp/

で、アンダーアーマー・ジャパンと協力して、私(当院)は、何人かの超有名アスリートの方(読売ジャイアンツのA選手や福岡ソフトバンクのT選手・M選手。スキーのオリンピック代表のM選手。プロゴルフのM選手らの)にマウスピースを作って応援しています。

このブログを読んでいる患者さんも、アンダーアーマーのパフォーマンス・マウスウェアーを試してみませんか?
歯科医の先生もお気軽にお問い合わせください。

インプラント以外の方法

2011-01-05 23:38:06 | Weblog
新年おめでとうございます。
今年も、みなさんにお役に立つように頑張ります。

さて、昨年は‘インプラントの使いまわし’とか‘激安インプラント’とかが話題になりましたね。
真面目にお話しすると、歯を失った時にはインプラント治療は安全で非常に良い方法です。しかし、歯槽膿漏で骨が溶けた場合や前歯のような見栄えを優先する部位では、‘骨や歯肉の移植’が必要になることが多いのです。

ですから、時には、手術を避ける方法や、インプラント以外の方法で上手くいく方法があるなら良いですよね。
ということで、今年最初にご紹介するのは、手術・インプラントを避けた方法で、綺麗に治す方法です。

以前にもご紹介しましたが、それは、『接着性ブリッジ』という方法です。これは、歯を失った周囲の歯を傷つける事(削る事も無いのです)なく、綺麗に治す事が出来るのです。つまり、強力な接着剤にてくっつけるだけなので、安全で安心できる方法です。
治療費も同じ結果として考えると半分くらいの治療費なのです。
写真のケースは、左上の前歯が折れてしまい、紹介されて当院に来院された患者さんです。「インプラント治療は避けたい」という患者さんのお気持ちを尊重して、裏側にウィングのような接着の為の治療を行いました。

無論、出来る範囲や部位も限られ事もありますが、このような治療もあるのです。ぜひ、一度、お聞きになるだけでも良いのでお問い合わせください。

快適な食生活が出来、お話も楽しめて、安全で安心した医療を提供することが歯科医療の本質と考えています。
無論、必要な時には、骨の移植や歯肉の移植を含めてのインプラント治療で全力で治療します。


歯科医療教育の本質って。

2010-11-29 12:30:29 | Weblog
昨日・28日(日曜)は、大阪(千里サイエンスセンター)で、骨移植の講演を行って来ました。
以前にも、ブログで紹介しましたが、微細振動で骨を切ることが出来る‘ピエゾ’を応用したテクニックで、このピエゾサージェリーを応用した、歯科医療での骨の移植法や術式の注意点を、一日かけて講演してきました。(一日、喋ると喋り疲れます)。

で、その時に、質問が出て・・・ピエゾとは関係ないのですが、歯肉圧ぱいの糸のサイズや種類を聞かれてブログで公開する事とお約束致しました。
* 糸はGingBraid(0n) と KnitTraX(0).止血剤はTDゼットです。

歯科医療のある意味、教育の本質は、インプラントや審美ではなく、根の治療の大切さや型取りの正確さ・噛み合わせの重要性を示す事だとも思っています。


さて、雑談を。 KYKってしってます? 大阪でKYKっていったら、‘トンカツ屋’さんなんです。
ただ、KYKの頭文字の意味が、‘瓦町・洋裁・研究所’のK・Y・Kなんで、意味不明ですよね。びっくり。なんでも・・瓦町洋裁研究所の跡地に、トンカツ屋を立てた事から名づけたそうです。


診査・診断の大切さと意味

2010-11-24 09:23:11 | Weblog
診査・診断の大切さと意味

例えば、インプラント治療する時に、‘診査・診断’しますよね。 なんとなくお口の中見て、レントゲン診て、それだけで、診断できると思いますか?
‘診断’とは、治療や手術にあたり、その手技や内容をきちんと、判断して‘決定’を下すわけですから、しっかりとした‘診査’が必要なのです。

この写真は、来月に手術を行なう患者さん診査資料です。上の段は、一般的になレントゲン写真です。が、下の段の2つは、CTから、同じ部位の最新コンピューター解析の結果です。
平面で診査するのではなく、立体として骨の厚みや長さ、神経や血管等も見えるので、治療や手術にあたっては非常に有効です。

じつは、この患者さんは、他院でインプラント治療をされたのですが、上手いかず、そのやり直しとリカバリーの手術を行なうのです。ですから、この次は、絶対に成功させないとならず、人一倍気を付けて診断しています。

断面も判るので、例えば、埋入するインプラントの大きさや長さも調べられます。また、抜歯する前に、抜歯後の骨の形態や状況も判るので、非常に有効です。
今では、多くのインプラント専門医や当院のようなインプラントセンターでは、このような診査にて診断を行なっているのです。

さらに、今回は、コンピューター解析から、実寸の光造形から骨の模型を製作して、手術のシミレーションや問題点を、オペ前に把握して、手術に望みます。

患者さんのみなさんも、ぜひ、診査と診断の大切を理解してください。



衆議院と歯科医師会とワイン

2010-11-17 09:52:56 | Weblog
今日は・・・。

夕方16時~ 患者さんの紹介で、衆議院・第二議員会館会議室で開かれる、『歯科医療の現状と課題について』の意見懇談会に参加してきます。
医療には、治療費や医師の数、そしてこれから高齢化社会にむけて歯科も含めて難問山積ですよね。
他方からの見識者との意見交換会みたいなので、楽しみです。 すこしても良い医療が行なわれるように、私の拙い経験ですが、ちょっとでも、お役に立てるのであれば、歯科医として生きた証にでもなりますし、愚息(歯科大2年)を含め、後輩へのアドバイスも出来るとおもっています。

で、その後なんですが・・・・
品川歯科医師会学術講演会19時~ で、『前歯部欠損補綴を再考する』と題して、講演をおこないます。
判りやすく言うと、‘前歯が虫歯や歯槽膿漏で、無くなった時、どんなふうに治すのが良いのか、もう一度考えよう’ってことです。
今、インプラントが、何でも出来て、100%上手く行くように言われていますが、そんなことはないんです。ブリッジだって上手く行くし、時には‘取り外し式’でも良い場合もありますよ。

きっと今日は、長い一日になりそうです。

PS 夜は、美味しいワインが飲めるかな。