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インテリアコーディネーターのブログ。
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3月21日 情報漏洩

2007-03-21 | ひとりごと
昨日、自宅に帰ると一通の手紙が届いていました。
郵便物は、毎日のように届いていますが、その多くはDM関連のものばかり。
中には、もう何年も前に一度購入したきりのお店や、全く知らない会社からも、○○グループとか何とかいって、「関連企業だから、個人情報はそこから得ました。」という内容の一文をつけて送られてきます。
出した側の立場に立って考えてみれば、失礼な気もしますが、興味がなければそのままゴミ箱に放り込まれることも少なくありません。
環境を考える時代、無駄なDMを送付しないことも、各企業は考えるべきなのではないでしょうか。

ところが、昨日は一通の郵便が妙に気になって慌てて封を切りました。
送り主はエスティーローダー株式会社。みなさんもご存知化粧品メーカーです。
表には「親展」という赤い文字。

「親展」?

もう、何年も購入していない会社から「親展」で手紙が届くって、一体何のご用だろう?と、なんだかとっても嫌な予感がしてビリビリと封筒を破りました。
すると、中にはこんな文章が入っていました。

「お客様情報の流出に関してのお詫び」
日頃よりエスティ ローダー製品をご愛用頂きまして誠に有難うございます。
さて、このたび弊社事業部が顧客データとしてお預かりしておりましたお客様の個人情報が2003年1月の「ホワイトライトEX」DM出状に際し、代理店経由で作業を委託していた大日本印刷株式会社におきまして、大日本印刷株式会社委託先の元社員より不正に持ち出されていたことが判明致しました。経緯については添付の大日本印刷株式会社よりのお詫びの手紙をご一読頂きたく存じます。
弊事業部では顧客データの取り扱いあたっては、予てより個人情報保護の観点から社内で万全の管理体制を取るだけでなく、業務委託を行うなど、漏洩のない対応を心がけて参りました。今回委託業者経由とはいうものの、こうした事態を招来し、大切なお客様に深いご心配をお掛け致します事を、改めてお詫び申し上げます。(以下、略。詳しくはホームページを参照ください)


いやいや・・・謝られても・・・(苦笑)。
というのが、最初の感想でしょうか。謝られたところで、流れたデータは、なかったことになんてならないし。それに、そんな昔の顧客情報がいつまでも残されていることに驚きました。
それから、先の大日本印刷の情報漏洩の問題が、こんなところから、私に繋がってきたことにもびっくりです。

ところで、こんなことが、わざわざ親展で送られてくる理由は、「個人情報保護法」が成立したからでしょうが、それまでは、個人情報といっても、本当に軽く扱われていたように思います。今でこそ、世間でいろいろ言われるものだから、個人情報の記入に対して慎重になるようになりましたが、結局のところ、そんなに変わっていないような気もしてしまうのは私だけでしょうか。

そもそも個人情報保護法とは、だれもが安心してIT社会の便益を享受するための制度的基盤として、平成15年5月に成立し、公布され、17年4月に全面施行されました。
この法律は、個人情報の有用性に配慮しながら、個人の権利利益を保護することを目的として、民間事業者の皆様が、個人情報を取り扱う上でのルールを定めているのだそうです。
でも、それでも人間のすることだから、要するに信頼関係の下に成り立つわけだから、法律とかで取り締まったところで、こんな風に簡単に流出してしまうわけですよね。
そして、お詫びとともに、「この弊社委託先元社員が持ち出したお客様情報は、捜査の過程で同人宅よりすべて押収されており、捜査当局によれば同人以外の第三者には流出していないとのことです。」なんて言葉が添えられていても、これを信じるのはなかなか難しい。
むしろ、知らない方が幸せだったかも?!なんて思ってしまいます。

それにしても、面倒くさい時代になったなぁ。と思う今日この頃です。