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インテリアコーディネーターのブログ。
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9月30日 ホテルライクな空間

2005-09-30 | インテリア/建築
祝!阪神タイガース優勝!!!
おかげさまで、とっても寝不足です。22:00にはすでに睡魔に襲われていたというのに、チャンネルをパチパチ変えながら、特別番組のはしごをしていました。
眠気との戦いでしたので、実はあまり記憶にないのですが、深夜3:00頃までは、かろうじて起きていたハズです・・・。

今年の優勝は2年前に比べ、経済効果も約半分。盛り上がりにも欠ける。というようなことは、マスコミでも取り上げられています。私の熱も2年前に比べると控えめのような気もします。
それでも、2年前(優勝が決まった翌日=9月16日)、いつも通り出勤した為にスポーツ新聞を買うことが出来なかった教訓を活かし、今日は少し遠回りして、JR京都駅内の連絡通路にあるキヨスクを訪ねました。

スポーツ新聞5紙セット(サンスポ・スポニチ・スポーツ報知・デイリー・ニッカン)優勝記念保存版。get致しました♪

驚くことに、それを購入していたのは、私と似たような年頃の女性ばかりでした。特別なことのあった翌日は、決まってデイリーを購入します。最近で言うと18分間の中断があった9月7日中日戦でしょうか。(←ちなみに、この日はテレビ中継が終了したあと、ラジオの前で固まり、試合終了後には、スポーツニュースのハシゴをしました 笑 )これまで、電車の中では少し控えめに広げていましたが、(な~んや。みんな同じやん♪)と、強気になっています。

余談を熱く語り過ぎましたが・・・今日の本題です。

9月15日、川島織物のショールームで行われた新作発表会を訪問した話は、17日のブログでも触れましたが、コンセプトはホテルの客室のような空間。ということでした。桂坤町のリ・ストックプランの要望が偶然にも「ホテルみたいな・・・」ということでしたので、見てきたイメージをそのままかたちにできるので役立ちました。

半地下で、太陽の光が取り込めない、2つの空間。そのデ・メリットを利用して、寝室とシアター(オーディオ)ルームのプランを検討しました。
その内容について公開したいと思います。照明については小泉産業大阪ショールームのTさんに相談してプランニングしました。

数年前、初めてプランニングをして頂いて以来、一目惚れ(といってもお会いしたのは、それから1年以上後のことですが)し、ものすごく細かなことまで教えて頂いています。ショールームで働く女性の対応や立ち居振る舞いには学ぶところがたくさんあります。

Tさんのすごいところは、疑問に対する答えが明確で、「?」の残る余地がありません。プラスアルファの提案ができるすごい人なのです。特に思い出に濃いのが「洗面室用の照明は、浴室用から選ばなければいけないですか?」と、質問したときのことです。

「そうですね。浴室用のものをお選び頂いた方が良いとおもわれます」。

通常は、これで簡潔します。
でも、私は「そうか」。と口では言いながらも(なんで?)という疑問を抱いてしまうのです。Tさんは、それを見越したように、なぜ浴室用でなければならないのか。通常の照明を使った時に考えられる、湿気によるサビや漏電の危険性について、私が疑問を抱くよりも早く答えてくれたのでした。
以来、照明に関して、全信頼を寄せております。
いろいろな方の力を思いっきりお借りして、私とお客様との打合せがなんとか成り立っています。



左が寝室です。ダブルベッドなら、なんとか置いて頂けるスペースです。ヘッドボード側になる入口より奥の壁に、ダークブラウンの織物の風合いを持つクロスを採用し、アクセント壁にしました。その他の面は落ち着いた生成りの色調のクロスで仕上げます。
アクセント壁には、壁面を照らして空間に広がりと奥行きを演出する間接照明のシリーズを採用。キセノンボーランプは、調光も可能なので、シーンに合わせた空間がつくれます。
ベットとの兼ね合いを考慮して、FL(フロアライン=床)より1,500mmに設置します。

アンビエント照明(=環境を演出する)は、ベッドに寝た時にまぶしくならない位置にダウンライトを2灯配灯。これも調光ができるようにします。

通常のシーリングライトでいうところの豆球の役割を果たす常夜灯ダウンライトを入口近くに配当。スイッチは、ベッドから操作できるところに設置します。LEDランプなのでランプ交換の手間がなく、消費電力も少ないことが特徴です。

右側が、シアタールーム。もちろん、購入者の使い勝手によっては寝室として利用して頂くことも可能です。

まず、奥の壁ですが、なんとこの位置に分電盤が埋め込まれています。これがどうにもうっとおしい。そこで思いついたのが、ファブリックを利用するという方法。川島織物の新作がイメージにぴったりと当てはまりました。

こちらも、全体的にアイボリー系の落ち着きのあるクロスを使います。少しさっぱりし過ぎるので、天井面に照明の陰影によって浮かび上がる織り柄のある品番を選びました。
奥の壁には、天井にカーテンボックスを埋め込み、天井面から濃紺のドレープ地を吊るします。基本的には映画館のように、壁として捉えて頂くような感覚ですので、壁面ワイドに合わせて作成し、両端をランナーのマグネットで固定します。両開きではなく、片開きの仕様です。

照明は、アンビエント照明の役割を果たすピンホールタイプのダウンライト2灯を入口近くに配灯。タスク照明(=作業時に必要な手元の照度を確保する)の役割としてユニバーサルタイプのダウンライトをソファやテーブルを置く位置に配灯。
さらに、テレビの両サイドにスタンドライトを設置します。このスタンドライトはリモコンやスイッチで配光の切り替えが出来る優れもので、そのフォルムのシンプルさと、光の映り込みの美しさに、商品発表の際から注目していた商品です。
密かに個人的に狙ってます。いつか欲しいなぁ。と思うのですが、ちょっと高価なのでなかなか手が出せません。

廊下は、アーチ型の天井を利用して、スポットライトを上向き配光で設置し、間接的に廊下の照度を確保します。奥の壁面に配灯予定のフロアライトは、現状のつくりつけ照明(壊れてます・・・)の代替品として。照明というよりは、オブジェ的な感覚で取り入れました。リネストラランプなので、明るさは期待できません。

このように書き上げてみると、空間のイメージが照明による影響を多分に受けていることがわかります。小泉産業の照明セミナーでの、「なんとなく、出来上がってみたら良かった。ではなくて、きちんと想像し、想像通りの完成を迎えてください」という言葉が心に残ります。学ぶほどに、照明の奥深さを感じます。

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