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インテリアコーディネーターのブログ。
住まいのこと。インテリアのこと。仕事のこと。子どものこと。。。

10月3日 顧客満足

2005-10-03 | ひとりごと
時間の経過の早さは、最近のブログの中でも幾度となく取り上げていますが、ブログを開設してはや3ヶ月を迎えます。本日が47回目のブログになりました。27歳も今日を含めあと2日です。去年あたりから誕生日に届くメールや留守電のメッセージが少し遠慮がちになってきたりして、誕生日が喜べない歳になってきたのかなぁ。と感じています。

負け惜しみに聞こえるかも知れませんが、私は歳をとることについて、あまり抵抗がありません。もちろん、体力や肌の衰え、その他モロモロ・・・の悩みは尽きませんし、自虐ネタとして利用することもあります。しかし、こと仕事に関して言うなれば、歳をとることについて損することは一つもなく、むしろ良いことの方がたくさんくっついてきます。

常々、何歳までにこうなりたい。とかいうイメージをもって過ごしてきましたが、実は少し遅れ気味です。30歳を迎える頃には、もう少し地に足の着いた仕事をしたいと考えていますが、まだしばらく、バタバタした日々を過ごしそうです。

ブログの方はというと、開設と同時に、仲良くさせて頂いている方々にご連絡させて頂きました。お忙しい中、気に掛けてくださっているのか、検索してもなかなか引っかかってこないブログにも関わらず、少しずつヒット数を増やしています。先週は投稿していない日も含めて、1日平均98件。最高152件のヒット数でした。

ブロガーとしては決して自慢できる数字ではありませんが、有名人でもない私が気ままに綴っている内容にも関わらず毎日100人近い方の目に触れているかと思うと気が引き締まります。

さて、今年もインテリアコーディネーター試験の季節がやってきました。勉強されている方は、そろそろ追い込みの時期だと思います。2年前までは、受験資格に年齢制限がありました。一次試験は、4月現在で22歳、二次試験は、4月現在で25歳になっている人。というものでした。私がちょうど25歳の春を迎えた年、この制限がなくなりました。それが良かったのかどうかは複雑です。
比較的自由な時間のある学生時代に受験ができるのは、羨ましいことですが、逆に就職の条件に組み込まれると、大変だと思います。

インテリアコーディネーターと一言でいっても、その役割はその所属によって違いますので、試験となると範囲がとりとめなく広くなります。(そんなことまで知らなきゃいけないの?)という疑問との戦いと、ものすごく読みにくいテキストに悩まされますが、試験勉強を通して、意識が明らかに変わりました。この意識改革は、私にとってとても重要なことだったと考えています。
私を変えたテキストの内容は、次の通りです。

インテリアコーディネーターは、自己に優れた感性を身につけ、高い見識を持ち業務に携わることは当然であるが、客観的に優れたもの・美しいものを想像することや、自分の作品を買ってもらうことが、本来の役割ではなく、あくまで顧客に満足を与えることが目的である。だれが見ても完全な間違いである事柄は正しく導いてあげることは必要であるが、顧客一人一人はそれぞれ異なった価値観をもち、ライフスタイルをもっているものであることには、顧客のどんな要望でも否定すべきものではなく、肯定的でなければならない。たとえインテリアコーディネーターの感覚や意にそぐわない生活空間になったとしても、決して不名誉となるものではない。(社団法人 インテリア産業協会発行 インテリアコーディネーターハンドブック 販売編)

「顧客満足度を高めましょう」。ということは、サービスを営む会社ではどこも同じだと思いますが、かたちがないだけに、その達成度を量ることは難しいことです。同じように接しているつもりでも、喜んで頂ける場合とそうでない場合があります。
また、いろいろな話を伺ったり、ファッションや生活スタイルを聞きながら、その人の気持ちになって計画することを心掛けても、どうしてもその人の好みを掴みきれない時があります。

どんな人のどんな要望にも対応できる柔軟性と、その人の好みを見抜く力。誰にでも合わせられる力。極端なところ八方美人な提案力が、本来の私の役割なのだと思います。

一方、建売住宅やリ・ストック住宅など、ユーザーの見えないところに対して、デザイナーではない私が、どの程度の個性を付け加えるのか。私自身の「色」が求められる場合のバランスが、非常に難しいところです。この点だけを取り上げるならば、学ぶほど、知るほどにその難しさを感じます。

歳を重ねるごとに、人間としての厚みが増し、魅力のあるひとになりたいものです。

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