何かにつけて「モダン」ということばを耳にします。
そんな私も、ここ最近のリ・ストック住宅のコンセプトは、「シンプルモダン」「Japanese モダン」「スタイリッシュモダン」「アジアンモダン(ZENスタイル-パークテラス御池仕様)」「和粋モダン」といった具合にどちらかというと「モダン」という言葉に「○○風」という逃げの意味合いを含み且つデザイン性の高さの象徴として利用しているところがあります。
9月15日、川島織物の大阪ショールーム「カワシマデザインコロセアム」にて新作発表会が開かれたので行ってきました。
川島織物のカーテンは、「filo(フィーロ)」「vita(ヴィータ)」「asse celyst(アッセ セリスト)」の3つの商品群に分かれています。今年は「asse celyst」の見本帳の切り替えに伴う新作発表会でしたので、こちらに限定して話をすすめたいと思います。
「アッセ」とは、イタリア語で「軸」または「基軸」を意味します。「セリスト」は川島織物が光触媒技術を利用し「消臭」「抗菌」「VOC分解」機能を付加した加工の名称です。
川島織物の新作コンセプトも例に漏れず「モダン」な空間提案からのアプローチでしたが、個人的に今回の商品は、コンセプトイメージがしっかりと商品に反映されている点で非常に好感が持てました。
色味とイメージのしっかりとした絞込みができています。
「ホテルライクな暮らしの提案」ということで、カジュアル配色を廃止し全体的に落ち着いたシックな色味で構成されていました。無地でありながらメタリックや織り柄、かすれ、シワなどテクスチャーにより奥行き感のある表現がなされていました。
ホテルの内装が、マンションから住戸へと影響を与えています。数年前から流行していた「シンプルモダン」の明るい空間(白い壁・明るい床)から濃色の色使いに柔らかな照明へと変化してきています。それに倣いそのイメージに調和したファブリックスがとても良かったです。
なんとなく、リビング空間への利用には抵抗がありますが、ベッドルームには取り入れやすい手法だと思います。ここのところファブリックに対する提案から遠のいておりましたが、やはり、女性としてはこの辺りが楽しいところです。
特に、今回の色彩展開は秋冬物の洋服と重ねてイメージしてもらえば、女性の方は想像して頂きやすいと思います。世の中のあらゆるものが実は繋がっているということに、ここ最近改めて感じています。
さて、桂坤町で近々着工予定のリ・ストック住宅で、某有名建築家によるデザイナーズハウスがあります。半地下ある2部屋を「ベッドルーム」「ホームシアター」として、計画しています。早速川島織物の新柄を内装の一部に利用させて頂きます。
そのお話はまた次の機会に・・・。
冷え症の私には、嫌な季節になってきました。林さんもお身体たいせつに。