北山杉の磨丸太の製造過程の第一歩である「本仕込法」を見学してきました。
まず、私が運転すれば、早速谷底へ落ちて行きそうな細い山道をマイクロバスでぐんぐん上っていくと、マイナスイオンたっぷりの森林が見えてきました。
8月3日、快晴。照りつける太陽。
虫ギライな私は暑さにも負けず、長袖のパーカーをはおり、いざ!山道へ!!!
登りながらも帰りのことが心配になる急な道のりは、自然とか運動とかからすっかり遠ざかっている私には、新鮮で、アスファルトからの照り返しに比べると、全く心地よい時間でした。
山を登る道中、及び山に登りきり作業を見学している最中、約2時間にわたり説明を聞きましたが、その時間はあっという間で、見るもの、聞くもの全てが自分の中に浸透していくのを感じました。
何しろ、予備知識も何もない状態で聞いた「本仕込」。(???なんか良くわからんけど、早々見れるものじゃなさそうだから、見ておきたい。)いい加減とも取られかねない気持ちで参加したのが、かえってよかったのか、まるでカラカラに乾いたスポンジが水を吸収するように、説明のことばひとつひとつに心がキラキラと潤いました。
北山杉はまず、「枝締法」という工程を冬の内に行います。これは、木の適当と思う枝を残して過剰の枝を払い落し、木の樹液の流動を抑制することを言います。これをすることにより、製品が緻密で光沢や品質も向上するそうです。
この前準備をされた北山杉は、「本仕込法」という工程に移ります。本仕込法とは、磨丸太の製造過程の第一歩で、まず丸太を根元より伐倒し、それに枝葉を着けたまま山で剥皮し、立木に立て掛けて乾燥を行う方法(中源株式会社様より頂いた資料から抜粋)です。
上の写真は、その本仕込の様子を撮影したものですが、(まるでスパイダーマンのよう)な動きの軽やかさで、作業されていました。命綱のない作業は、危険との背中合わせで、これまで何人もの方が命を落されているそうです。
傍から見ていると、いとも簡単に剥皮されていくのですが、実はすごく力のいる作業で、また、非常に表面のやわらかい木を傷付けることなく、木や竹、プラスティックのヘラを使ってめくります。
すると、実に見事な美しい木肌が現れました。
これを7日から10日の間、この山の中で自然乾燥させるそうです。
ですから、その間の天候を見極めて作業を行わなければなりません。これは、職人さんの長年のカンと経験だそうです。
また、この木を山から運び降ろすことが、ご想像のように大変な作業で、職人の皆さんは、自分の身を挺して木に傷がつかないようにされるのだそうです。
親方曰く「人間の身体は、医者に行けば治るが、木に付いた傷は治らない」。のだとか・・・。
この言葉からも、木にかける熱い思いがストレートに伝わってきて、「かっこいい~!!!」と半ばミーハーなテンションで、参加されていた錚錚たる皆さんの中、ひっそりと心の中ではしゃいでおりました。
さて、この北山杉。全てがこの方法で出荷されているわけではなく、ほとんどは、皮がついた状態のまま、山で定尺にカットし、水の圧力を利用して皮を剥ぎ、機械による乾燥を施して出荷されるそうです。
年間出荷数にして、約4000本。本仕込をした北山杉の出荷数は、せいぜい200本だそうです。
製品化された北山杉は、それが本仕込作業によるものか、そうでないものかの見分けをつけることが難しいそうです。
その違いが現れるのは、10年以上が経過した頃だと言われてました。本物は時間が経つと深みを増してくるんですね。
私も北山杉のように、歳を重ねるごとに人間としての深みを増していけるようになりたいものです。
そういえば、床柱に利用するのに適した杉の伐採時期は、30年位までだそうです。
30年を過ぎると、その木肌にシミなどが出てしまうからです。
人のお肌と同じですね。
ということは・・・
私が北山杉なら、今すぐ皮を剥いでもらわないと!!!
-つい先日のお昼休みのひととき-
いつの頃からか、明らかに鏡に映る自分の顔の様子に変化が・・・。
そろそろ「SK-Ⅱ」でも使ってみる? え?! もしかして「ドモホルンリンクル」?
私たち人間は、高いお金をかけて、時にはエステで全身を磨き、あらゆる化粧品を試し化学の力に頼り。なんとか年齢に逆らってみては、日々のストレスに負けて、ふりだしに戻され・・・。
自然界の大きさにくらべて、こんなに些細なことに一喜一憂している自分がなんだか愛おしく思えてしまう今日このごろでした。
まず、私が運転すれば、早速谷底へ落ちて行きそうな細い山道をマイクロバスでぐんぐん上っていくと、マイナスイオンたっぷりの森林が見えてきました。
8月3日、快晴。照りつける太陽。
虫ギライな私は暑さにも負けず、長袖のパーカーをはおり、いざ!山道へ!!!
登りながらも帰りのことが心配になる急な道のりは、自然とか運動とかからすっかり遠ざかっている私には、新鮮で、アスファルトからの照り返しに比べると、全く心地よい時間でした。
山を登る道中、及び山に登りきり作業を見学している最中、約2時間にわたり説明を聞きましたが、その時間はあっという間で、見るもの、聞くもの全てが自分の中に浸透していくのを感じました。
何しろ、予備知識も何もない状態で聞いた「本仕込」。(???なんか良くわからんけど、早々見れるものじゃなさそうだから、見ておきたい。)いい加減とも取られかねない気持ちで参加したのが、かえってよかったのか、まるでカラカラに乾いたスポンジが水を吸収するように、説明のことばひとつひとつに心がキラキラと潤いました。
北山杉はまず、「枝締法」という工程を冬の内に行います。これは、木の適当と思う枝を残して過剰の枝を払い落し、木の樹液の流動を抑制することを言います。これをすることにより、製品が緻密で光沢や品質も向上するそうです。
この前準備をされた北山杉は、「本仕込法」という工程に移ります。本仕込法とは、磨丸太の製造過程の第一歩で、まず丸太を根元より伐倒し、それに枝葉を着けたまま山で剥皮し、立木に立て掛けて乾燥を行う方法(中源株式会社様より頂いた資料から抜粋)です。
上の写真は、その本仕込の様子を撮影したものですが、(まるでスパイダーマンのよう)な動きの軽やかさで、作業されていました。命綱のない作業は、危険との背中合わせで、これまで何人もの方が命を落されているそうです。
傍から見ていると、いとも簡単に剥皮されていくのですが、実はすごく力のいる作業で、また、非常に表面のやわらかい木を傷付けることなく、木や竹、プラスティックのヘラを使ってめくります。
すると、実に見事な美しい木肌が現れました。
これを7日から10日の間、この山の中で自然乾燥させるそうです。
ですから、その間の天候を見極めて作業を行わなければなりません。これは、職人さんの長年のカンと経験だそうです。
また、この木を山から運び降ろすことが、ご想像のように大変な作業で、職人の皆さんは、自分の身を挺して木に傷がつかないようにされるのだそうです。
親方曰く「人間の身体は、医者に行けば治るが、木に付いた傷は治らない」。のだとか・・・。
この言葉からも、木にかける熱い思いがストレートに伝わってきて、「かっこいい~!!!」と半ばミーハーなテンションで、参加されていた錚錚たる皆さんの中、ひっそりと心の中ではしゃいでおりました。
さて、この北山杉。全てがこの方法で出荷されているわけではなく、ほとんどは、皮がついた状態のまま、山で定尺にカットし、水の圧力を利用して皮を剥ぎ、機械による乾燥を施して出荷されるそうです。
年間出荷数にして、約4000本。本仕込をした北山杉の出荷数は、せいぜい200本だそうです。
製品化された北山杉は、それが本仕込作業によるものか、そうでないものかの見分けをつけることが難しいそうです。
その違いが現れるのは、10年以上が経過した頃だと言われてました。本物は時間が経つと深みを増してくるんですね。
私も北山杉のように、歳を重ねるごとに人間としての深みを増していけるようになりたいものです。
そういえば、床柱に利用するのに適した杉の伐採時期は、30年位までだそうです。
30年を過ぎると、その木肌にシミなどが出てしまうからです。
人のお肌と同じですね。
ということは・・・
私が北山杉なら、今すぐ皮を剥いでもらわないと!!!
-つい先日のお昼休みのひととき-
いつの頃からか、明らかに鏡に映る自分の顔の様子に変化が・・・。
そろそろ「SK-Ⅱ」でも使ってみる? え?! もしかして「ドモホルンリンクル」?
私たち人間は、高いお金をかけて、時にはエステで全身を磨き、あらゆる化粧品を試し化学の力に頼り。なんとか年齢に逆らってみては、日々のストレスに負けて、ふりだしに戻され・・・。
自然界の大きさにくらべて、こんなに些細なことに一喜一憂している自分がなんだか愛おしく思えてしまう今日このごろでした。