虚空漂浪日記

魂の開放を求めて、右往左往。嫌われものの”宗教”の根本を捜し求める日記です。

二元論の意味

2006-06-07 01:52:00 | 宗教
明日はらしい。
最近の天気予報は微妙に外れる。晴れになるか雨になるかは、雲の勢いによるのだろう。風に押され、雨雲が早くくると、予報は外れて””となる。
ま、予報官よ、真摯に勉強しなさい。そうすれば、いずれ直感力が養われる。

今日の話は、二元論。
昔、昔、お爺さんとお婆さんさんがいました。
お爺さんは芝刈りに行き、輝く竹を見つけ、切ってみると、な、なんと、かぐや姫がいましたとさ。
お婆さんが川に洗濯に行くと、ドンブラコと大きな桃が流れてきて、切ってみるとな、なんと桃太郎がでてきましたとさ。
かぐや姫と桃太郎は、大きくなり、結婚したんだとさ。
(かぐや姫、桃太郎の異伝-嘘です)

お爺さんとお婆さんを記号で表すと、♂と♀ですね。
これは二元論ですね。違うって?
お釜もいる?って
ま、そこんとこは置いといて。

一刀斎が若かりし頃、美少年であった・・・ではなくて、二元論を馬鹿にしておった。
そんな単純なことで世の中、語れるはずがない!、と思っていたのである。
皆さんも、そう思うであろう。

そんな若き日から、月日がたち、明治、大正、昭和、平成となり・・・そんなに生きてませんがな・・・二元論というのは重要な意味があることを理解したのである。

うぅ~、おでんが旨い。セブンイレブンのおでんもなかなかいける。
と、おでんを肴に酒を飲みつつ、眠れぬ夜にブログを書いているのじゃ。

二元論とは何か?
まぁ~、色々あるがな。
♂と♀、+と-、0と1(PCはこれで動いておる)、敵と味方、善と悪、神と悪魔、無と有、天と地、ほかにないか?
あった、陰と陽、月とスッポン・・・違った、月と太陽、天国と地獄などなど。
ある意味、二つの概念を対立させて説明するのは分かりやすい。

ちょっと、算数の問題。
① +×+=+
② +×-=-
③ -×-=+

これを+=神、-=悪魔としよう。×=結婚としますね。=は結果とします。

① 神と神が結婚すると、天国が生まれる?
② 神と悪魔が結婚すると、地獄が生まれる?
③ 悪魔と悪魔が結婚すると、天国が生まれる?

二元論の喩えです。あなたはどう思われますか?

喩えが悪いので少し修正。+=天使としよう。

① 天使と天使が結婚したら、天使が生まれた。
② 天使と悪魔が結婚したら、悪魔が生まれた。
③ 悪魔と悪魔が結婚したら、天使が生まれた。

この方が分かりやすい。
掛け算の面白いとこですね。
これが足し算だったら、強い方(大きい)が勝ことになる。②の場合ですが。

引き算がまた面白い。例えば、

① 5人の天使-6人の天使=1人の悪魔
② 5人の天使-6人の悪魔=11人の天使
③ 5人の悪魔-6人の悪魔=1人の天使。

このように、二元論というのは如何ようにも展開できることがわかる。

宗教的にも、単に神と悪魔の対立と考えることは、余りにも硬直した思考である。
もともと1からでたものが2になったのであるから、それは対立概念でもあり、調和すべき概念でもある。

現在の我々が、善悪と考えていることと、古代において善悪と考えていたことは異なる。

現代では、戦争も他国への侵略も国際的に非難され、そのような行為は悪とみなされる。建前ではあるが・・・w。

しかし、古代では当然、当たり前の善であるし、侵略は略奪であり、奴隷狩りであり、女性狩りでもあったと言ってよい。
この当然、当たり前の<善>を<悪>に変えたのは、実質的にはこの20世紀になってからだと言ってよいだろう。

例えば、旧約聖書から引用してみょう。
出エジプト記には有名なモーゼの十戒(じっかい)があるが、実は、これはモーゼの神とその仲間内(イスラエルの民)の戒律であり、他国人には適用されないのである。

「殺してはならない。姦淫してはならない。盗んではならない・・・云々」
とありながら、
「わたしの使いがあなたの前を行き、あなたをアモリ人、ヘト人、ペリジ人、カナン人、ヒビ人、エブス人のところに導くとき、わたしは彼らを絶やす。」
と神が宣言している。
実際は、イスラエルの民が、神の名を語りながら侵略、略奪し、殺戮するのである。(民数記)

日本書紀や古事記でも、同じような記述がたくさん出てくる。
そこには罪の意識や悪の概念は微塵(みじん)もない。神の宣託があり、それを実行しただけというわけだ。

明らかに、20世紀以降の人類の価値観と古代の価値観は異なるのである。
であるから、現代の視点をもって、古代をみてはならないということになる。

価値観は長い人類の歴史の中で少しづつ進歩してきたと考えたほうがよいであろうし、善と悪という概念も変化してきたのである。

絶対的なものもあるのかも知れないが、我々人間は相対的な価値観から逃れることはできない。
善が悪になり、悪が善に替わる・・・0が1になり、1が0になる・・・無から有が生じ、有が無に帰る。
ある意味、それが神の法則なのかも知れない。

では、長くなったのでまたね



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
・・・わからない (ミューシャ)
2006-06-07 21:17:00
一刀斎さん、こんばんは。



①と②はわかるとして、③の悪魔と悪魔が結婚すると、なぜ天国が生まれるの?



じっくり考えてみましたが、ぜーんぜんわかりません。



でも、世の中は数で出来ているとも言われているし・・・・・。答えは、次回までお預けですか。
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ん~ん。 (拝 一刀斎)
2006-06-08 03:18:06
ミューシャさん、こんばんわ~^^



実は-×-=+の意味がわかりませんのですよ。

悪魔の主観をベースに考えると、悪魔と悪魔が結婚した場合、そこは天国でしょうね。

何故なら、二人の共通項が一致しているので、天国のような世界になるはずです。

天国という概念を外から入れるから、悪魔の天国が分からないのではないでしょうか?

住めば都というでしょう?

地獄のようなところでも、心の持ちようで天国にすらなる・・・不思議ですね。

今日も酔いどれて、続きを書きました。

          酔いどれ一刀斎より。
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わー、納得 (ミューシャ)
2006-06-08 07:08:00
一刀斎さん、おはようございます。



な~るほど、それぞれ置かれている観点から見たら、善が悪になるし、悪が善になるということでしょうか。

その見方で数式をとらえれば納得です。

ありがとうございました。

続きが楽しみです。
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梅雨入り・・・嫌じゃ (あやや)
2006-06-08 17:43:55
おもわずお二人の会話に笑ってしまいました。



一元論は一方向でしか考えない、

二元論は二方向で考えるのかしら。



天国はね、行ってないからわからないけど地獄の反対と思えばいいですかしら
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お笑いコンビです。 (拝 一刀斎)
2006-06-09 11:21:18
あややさん、こんいちわ^^



二人は東西お笑いコンビなのですよぉ~。

取りあえず、自分(主観)が「よし」と思うところが天国、「いやじゃぁ~」と思うところが地獄でしょうか?



「天国良いとこ一度はおいで。♪

酒は旨いし、ね~ちゃんは綺麗だ。♪」

(コーランより・・・怒られそう><;;)

一刀斎の天国でしょうか?

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変わり続ける概念 (ミューシャ)
2006-06-09 17:25:05
一刀斎さん、あややさん、こんにちは。



あはは・・・・、あややさんに笑われてしまいました。という私も自分で笑っていたりして。

なぜか、東西お笑いコンビの西方になってしまった今日この頃。

しかし、これは前世からの流れなのかも知れない・・・・・。



しかし、時代と共に変わる善悪の捉え方は、ある意味、今の自分の概念を覆す意味では難しいですよね。

また、その中で、いつも先験の明を持ち、時代の先へと導いてく存在の人もいて。そういう人々は、たいてい迫害を受けてきたという悲しい道程。

でも、今の世の中は混沌としているようでも、道徳心というものの概念は進化してきているようにも思えるので、それが希望でしょうか?
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