虚空漂浪日記

魂の開放を求めて、右往左往。嫌われものの”宗教”の根本を捜し求める日記です。

2次元の”ひらめ”と3次元の”ねずみ”

2013-05-18 11:00:05 | 宗教
ようやく春らしい気候が訪れ、桜満開です。
今日は
軟弱者のハク(♂)が、家で寝ていますが、ほかのたちは外で遊んでいます。

最近、秦郁彦という人の「南京事件」を買いました。
南京虐殺はなかった!という歴史認識の人がいるようですが、秦氏の著書を読むと少しはその認識も改まるかもしれません。
秦氏は、多分、南京事件は認めたくないが、様々な証拠により南京虐殺はあったという結論に至り、この論争の中では中間派と言われているようです。
私は読んだ感想では、感情的には”南京虐殺”は認めたくないけど事実としてあったという良識派の部類でしょうか?
そういう意味では、かなり突っ込んで様々な資料に当たっている点は評価してもいいでしょう。

スーパーに買い物へ行きましたら、古本市をやっていたので「CIAとビンラディン」(400円)と「ホーキング、宇宙を語る」(300円)を買いました。

「CIAとビンラディン」は宮田律という静岡県立大学の方が書いた本で、CIAの実態と主にパキスタンの関係について述べています。
パキスタンの情勢については、余り知られていないので参考になりました。 
CIAの行動については相当、裏と表がありますから、ビンラディンとの関係についてどれが正しい情報かはよくわからないところがあります。
ただ、CIAはビンラディンなどのテロリストと言われる集団を育てたことは衆目の一致するところです。
つまり、アルカイダと言われるテロリストを育てたのはCAIであり、後にアルカイダは反アメリカになったと宮田氏はみていますが、現状の国際情勢の動きをみていると今でもCIAはアルカイダ風のテロリストを利用しているのは確かな事実です。
例えば、今、内戦中のシリアでは反政府軍にアルカイダ系がいるし、シリア政府をイスラエルが爆撃しているし、アメリカはシリア政府がサリンを使用したという理由で武器供与を反政府側にしようと機会をうかがっています。サリン使用は反政府側が行ったと国連調査団が発表しましたので、でっち上げに失敗しましたが、何れにしろ、シリア政府を倒そうとしているのはアメリカ+イスラエルを支配しているニセユダヤであり、その連中が傭兵である反シリア軍を陰で支援しているのは事実なのです。
そして、その支援されている傭兵軍にアルカイダ系がいるという構図は、ソ連のアフガニスタン侵攻に対する<CAIとアルカイダの関係>をそのまま表現しています。
このような事実関係を眺めていると、アルカイダのようなテロリストはニセユダヤ、あるいはNWOの連中が実施している”偽旗”作戦であることは疑いようのない事実だと言えるでしょう。

要するに、構図はこうです。
CIAが育てたアルカイダのような国際テロリストがいる。彼等はイスラム原理主義を信奉して反アメリカという標語を掲げているが、何故か、反欧米、反アメリカ、反イスラエルを唱える国で反乱を起こします。しかも、何故か、都合よく欧米、アメリカ、イスラエルはそれらの国で反乱を起こしている国際テロリストを支援し、国家転覆をはかろうとするのです。
反面、欧米、アメリカ、イスラエルは国際テロリストを非難し、国際テロリストを支援していると見なされるイスラム諸国を軍事的に攻撃し、その政府を転覆させ、国内を混乱(カオス状に)させています。
イラク、アフガニスタン、エジプト、リビアそしてシリア(現状)と続いています。
アルジェリアは出だしで失敗していますが、今後も狙われることでしょう。
日本人が殺されましたが、何故、日本人が政権交代後、タイミングよく殺されたかを推察してください。
誰が、彼等を殺したかはハッキリしています。

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2944542/10752962(「シリア政府支持者を処刑する武装組織の映像、人権監視団が公開」AFP BB Nwes 2013年05月17日 09:57 発信地:ベイルート/レバノン)


さて、本題は「ホーキング、宇宙を語る」の方なので、CIAの話題はこの辺でやめておきます。

ホーキング博士は、最近、”神”はいない!と断言したようです。

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2800427/7226101(『ホーキング博士、天国を否定 「暗闇が怖い人間のための架空の世界」』AFP BB Nwes 2011年05月17日 13:01 発信地:ロンドン/英国)

一刀斎にとって、物理学の最先端の細かい話はチンプンカンプンなんですけど、大雑把な意味では理解しました。要するに、まだ、何もわからないということですw。
この話で気づいたのですが、自然科学を取り扱う科学者は、最初から解明不能と思われることは、”横に置いておき”、今、眼前にある課題のみを探求するということでした。
以前、noga先生が孔子の弁をもって皮肉ったのは自然科学者としての態度だということが理解できました。

このことを考えていましたら、共産党宣言で神を否定したマルクスとエンゲルスのことを思い出しました。
宗教の否定=神の否定についてはエンゲルスが果たした研究の役割が大きい(「反デューイング論」エンゲルス著などをご覧ください)のですが、彼が神を否定している論理は実に単純で、私にとっては検討するに値しないのですけど、ホーキング博士の論理と似ているところがあります。

どだい、現代科学によって”神”の存在を証明することは不可能なわけですから、”神”云々を論じるのは避けるべきなのかも知れません。
ただ、言えることは、ホーキング博士にしろエンゲルスにしろ、神に関する知識はキリスト教の通俗的理解であり、その域で判断しているようです。

エンゲルスの哲学に関する把握は、古代ギリシャの哲学からヘーゲル、フォイエルバッハまでで、インドの宗教思想、原始キリスト教周辺に存在した宗教哲学について研究したふしがうかがえません。
また、「家族、私有財産および国家の起源」においてもアメリカインディアンの研究を通じて論をすすめていますが、彼等がもっていた宗教的観点にはまったく触れていません。
マルクス主義では、ヘーゲルの哲学を逆立ちしていると評しますが、宗教的視点については逆にマルクス主義が思考の逆立ちをしているとみるのが正しいと思います。

私は、三次元世界に神(=創造主)は基本的に介入しないと理解しました。
理由は再三書いてきましたので、過去ブログを参考としてください。
つまり、私たちの世界で”神”を見つけることはできないというのが、一刀斎の結論であり、神の実態的世界は多次元界にあると判断したのです。

このような判断に立てば、マルクス主義の主張は三次元界で唯物弁証法は有効かも知れませんが、神について判断する論理として有効ではないということになります。
結局、三次元界から神を論じても、それはマルクス主義者の嫌う”観念論”にならざるを得ないのです。
何故なら、三次元界に”神”はいないのですから、いない存在を”いない”といっても当然のことなのです。
同様なことは、最先端の物理学研究をしている天才ホーキング博士にもいえるわけで、三次元(時間軸をいれると4次元界)をどんなに思弁してもそこには”神”はいません!

http://www.youtube.com/watch?v=yqzCwcL9xDc(千の風になって 秋川雅史)

”天国はない”のではなく、この三次元界に今のところ”天国はない”のであって、三次元界に天国を創りたければ、人間の欲を制御して”自由で平等な世界”を人間自ら創るしかないということです。

以上のような訳で、天才ホーキング博士は2次元界でせっせと世界を思弁し、宇宙を見つめる”ひらめ”に、エンゲルスは三次元世界で世界には物しかない!と駆けずり回っているネズミに似ていると感じました。
凡人である一刀斎が、天才である二人を評するには、尊大な気もしますけど、宗教観については天才二人に論を譲る気はありません。


今回は最近読んだ本について、思い付いたことを書いてみました。

また、お会いしましょう。







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