虚空漂浪日記

魂の開放を求めて、右往左往。嫌われものの”宗教”の根本を捜し求める日記です。

福島原発人災事故の中間報告(2)

2011-08-25 12:26:34 | 社会
すっかり秋らしい季節になりました。
たりだったりで、一雨毎に秋は深まっていきそうです。
毎年、毎年繰り返される季節の行事のようですが、今年は大地震や原発人災事故があり、何やら重苦しい空気を感じます。
日々の食べ物も、今後は危険を承知で食さなければならないことになるでしょう。
若い人や子供の”食”には、十分注意を払っていかなければならない時代に入りました。

さて、前回の続きです。


(2)放射線は危険だと言えない学者達

『食品安全委員会の「放射性物質の食品健康影響評価に関するワーキンググループ」が2011年7月26日開催され、食品中に含まれる放射性物質の評価書案がまとまった。この中で低線量被ばくの評価について「放射線による影響が見いだされているのは、通常の一般生活において受ける放射線量を除いた生涯における累積線量として、おおよそ100mSv以上」と判断した。』んだそうです。

そこで、この内容についてもう少し詳しく検討しているブログ等がないかと探したところ、下記のブログを見つけました。

http://d.hatena.ne.jp/takehiko-i-hayashi/20110804/1312459869(「放射性物質の食品健康影響評価WGの評価書(案)を読んでみた(その1)」Take a Risk: 林岳彦の研究メモ)
http://d.hatena.ne.jp/takehiko-i-hayashi/20110816/1313485857(「放射性物質の食品健康影響評価WGの評価書案を読んでみた(その2・疑問編)Take a Risk: 林岳彦の研究メモ)」

林岳彦さんによると、どうも「生涯における累積線量として、おおよそ100mSv以上」と判断したのではなく、100mSv以下の場合の証拠がないとお茶を濁した報告のようです。

要は、政治的な逃げを用意した評価案だといってよさそうです。

面白いことに、私が以前に批判した”大規模疫学調査”もその判断資料として上げられでいます。
何の検証もなく、調査報告書を鵜呑みにしているのですから、全く意味のない評価案だといってよいでしょう。

今後、放射性物質を含んだ食べ物が大量に出回りますから、できるだけ放射能が人体に与える影響値を高く見積もっておきたいという意図がみえみえです。しかし、国際的に肯定された基準値も否定できないという観点から100mSvという数値を臭わせているだけのようです。


①低線量の放射線が危険なことは普通に考えてもわかる

原子力関係の団体は、政府や電力企業、関連団体から豊富な資金を得て、様々な研究をしています。
私が、以前のブログで書いた低線量放射線の危険性についても、そうした研究資料に基づいて伝えています。
よく検討すれば、低線量放射線が危険であることが”コッソリト”記述されていますし、”大規模疫学調査”なるものが巧妙に工作されていることが分かります。

ですが、素人考えでも、体内に取り込んだ放射性物質が常時放射線を放出し、それが何十年にわたってなされる場合、止まっている放射線物質のある細胞は死滅を繰り返しながら、やがては変質し、正常な細胞と異なる細胞になることは容易に察しがつきます。

昔、読んだガンの本で、ネズミにタールを塗り続けて、ついにガンを発生させたという気の長い話がのっていましたが、要は同じことで、例えば1個の放射性物質が2本の放射線を出しており(実写があります)、それが長年にわたって継続する場合、当然、その部分の細胞に何等か異変が生じること請け合いです。
ガンになるとは限りません! 細胞の中には様々な物質や生き物―例えば、ミトコンドリア―がありますから、それらに対する影響でほかの疾病を引き起こすこともあるでしょう。

少しでも論理的思考ができるのなら、低線量の放射線が危険であることは理解できるはずです。


②何故、学者は低線量の放射線の危険性を認めないのか

低線量の放射線の危険性を認めない学者や医者は結構いるようです。
彼らの主張は、”証拠がない”ということですが、証拠はあるのですが”ないことにしたい”という願望が彼らをめくらにし、嘘をつかせる要因となっているだけです。

何故、そうするのか? 

答えは簡単です。

彼らの利益を”害”するからです。

原発などにより発生する放射性物質は非常に危険なものであるということになると、原発の稼働そのものに対する批判、規制が強められ、経済的利益が得られなくなり、その利益によって垂れ流された膨大な資金が研究者や医者にも回ってこなくなるからです。

”他人の命より自分の利益”ということです。

ただそれだけのことです。
彼らに正しい人の道を語っても、馬の耳に念仏でしょう。
そんなことは百も承知でしょうし、案外、人様に偉そうなことを述べているかも知れませんねw。
それが現実の社会に生じていることだということです。

ある意味、世の中の”権威”なるものがすべて崩壊したようです。
”先生”と呼ばれる人々がすべて嘘くさく-実際、嘘つきですが‐、市民に敵対している姿が浮き彫りにされました。
今後、どのように生きていくか、生き様のレベルで問われる時代に突入したということです。

あなたはどのように生きていきますか? 少し、考えてみても良いでしょう。 考えるのにお金はかかりません! ただ、少しだけ時間は必要です。

では、またお会いしましょう。

一刀斎は、原発の即時停止を支持します!





福島原発人災事故の中間報告(1)

2011-08-23 11:19:33 | 社会
福島原発人災事故から既に5ヶ月が経過しましたが、事故処理の方向性もみえず、相変わらず放射性物質を日々垂れ流すというのが現状です。
日常化しているので、何の問題もないような錯覚に落ちる毎日です。
お蔭で、一刀斎はしっかりと原子力について勉強させていただきました。
そこで、勉強の成果を中間的に報告したいと思います。

(1)政府は最初から知っていた。

①原子炉建屋の爆発

3月12日15:36分、1号機建屋内で水素爆発。
3月14日11:01分、3号機建屋内で核爆発?or水素爆発?
3月15日06:10分、2号機建屋内の一部で水素爆発。
3月15日06:14分、4号機建屋内で水素爆発。

事件はここから始まったようにみえます。ですが、その前に事故に至る原因が進行していたのです。
原子炉は水がなければ運転も休止もできません!
例え、原子炉の運転が止まったにしろ、核燃料の崩壊熱が発生し、「この崩壊熱が除去されない場合、核燃料は加熱を始め、ジルカロイ製の被覆管の急速な酸化(~1200℃)、(同合金の)溶融(~1850℃)、そして燃料自体の溶融(~2400-2860℃)などの望ましくない事態が発生する」し、現におきました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%AE%E7%B5%8C%E7%B7%AF#3.E6.9C.8812.E6.97.A5(福島第一原子力発電所事故の経緯)

事故当初の政府発表によると、原子炉に注水されなかった時間は、

 →1号機は14時間9分。
 →2号機は6時間29分。
 →3号機は6時間43分。

とされています。

ところが、原子力安全基盤機構という団体が原発ごとに設置されている緊急事態応急対策拠点施設(オフサイトセンター)の”原子力防災専門官”向け画像資料(CG)によると、

配管破断による冷却材流出と注水失敗した場合、

 →事故発生後約30分で高温の炉心中央部が溶ける。
 →1時間後には燃料支持台を突き抜けて圧力容器下部に落下する。
 →約3時間後には、容器下部に落下した高温の溶融燃料は容器(厚さ12~15cmの鋼鉄製)を貫通し、容器支持体(ペデスタル)のコンクリート
  製中間床面に落下する。
 →やがて中間床面をも突き破り、さらに下部のコンクリート床面に落ちていく。

として予測しています。

http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20110622/106729/?P=2(「動画で見る炉心溶融 求められる実態の解明」ECO JAPANリポート)

無論、この動画は福島原発人災事故がおきる以前に作成されたものですから、当然、6時間も注水できなかった場合何が起きているかわかっていたのです。


②緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)

http://www.bousai.ne.jp/vis/torikumi/download_data/speedi.pdf

約117億円をかけて構築したシステムで、現在も維持費だけでも月1700万円(年、約2億400万円)、更に、文部科学省は平成21年度に約5億円、22年度には約8億円をかけて「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム調査」とういう業務委託を行なっています。
つまり、平成21年度で約7億円、22年度は約10億円の税金を使い、現に事故がおきた時点でまったく役に立てなかったシステムです。
国が使った税金のほかに、地方自治体が当該システムを導入するために支出した税金を含めるといくらになるのでしょうか?

さて、SPEEDIのシステムはどのように予測するのでしょうか?
その解説から読み取ると、多分、こういうことでしょう。
原子力関係の学問は”終わった学問”といわれるそうですが、これは新しい発見がないという意味でしょう。
つまり、先の動画で解説・予測されているように、どういう状況でどうなるかということは事前にわかっているということです。
SPEEDIのシステムも分かり切った積み重ねで予測可能ということです。
原子炉で発生する核種、その発生比率などを計算すると稼働した原子炉内に核種毎の量が推計できるはずです。
実際、SPEEDIのシステム説明では主要なヨウ素とかセシウム毎に表示できると書いてあります。
核種毎の半減率もわかっていますから、ある時点の推計量は積算によって計算・予想はできるのです。
あとはどの程度の量が爆発によって外部へ放出したかということになります。
このへんは多分、推測でしょう。
原子炉内の機器が故障したので、分からなかったなどという弁解をしていますが、水素爆発がおきることは分かっていますから、機器が安全だなどと考えることは馬鹿げています。
つまり、この点は”専門家”の推測という手(脳)作業になるのだと思います。
確か、放出量について、発表当初、安全委員会と保安院では2倍くらいの差がありました。
安全委員会は降下した放射性物質を調査した結果から推計したのに対し、保安院はあくまでも推計という形で発表していたと思います。
結局、保安院はその後、推計値をはぼ2倍にして訂正しています。
以前に提示した保安院の核種毎の放出量がありましたが、SPEEDIを使った推計だと思います。
元々、SPEEDIは原発事故に対応するように作られたシステムだから、間違いないでしょう。

結局、パニックがおきるから公表しなかったという弁解をしていますが、関東・東北にすむ住人がタップリと放射能を浴びてから、一部公表されました。
国・地方自治体を合せ約130億円くらいかけたシステムは国民のために利用されず、ドブに捨てられたということです。何の役にも立ちませんでした!
そして多くの犠牲者が、今現在も発生し、今後も発生するのです。

このように福島原発人災事故は、事故がおきた時点ですべてのことが想定でき、その被害の甚大さも予想できたのです。
空き缶がもう福島には30年人が住めないと騒いだのは、予想される事実を知っていたからですし、都知事の馬鹿息子がSPEEDIの内容について知っていたと後日語ったことは、政府に限らず、自民党のトップクラスは報告を内々に関係官庁から受けていたということでしょう。

知らぬは、風評を垂れ流すTv・新聞を信じているデマゴーグ信者の多くの国民だけです。
幸いにも、現代はネットというもう一つの情報媒体があるため、デマゴーグに踊らされない人々がいます。
どちらが正しく、今後もそうであるかは、既に現実が証明しています。

原子炉は崩壊し、建物は爆発し、核燃料と生成された放射性物質は溶けて建物下部へ流失しています。
大気には大量の放射性物質と放射性のガスが放出し、地下では核燃料と放射性物質によって地下水が汚染され、海へと滲(し)みだしています。
これが、今、現在進行している事故の現状です!
何も変わっていません!

<次ぎへ続きます。>

一刀斎は、原子力発電所の即時停止をもとめるとともに、北海道電力による泊原発の再稼働に強く抗議します!

また、お会いしましょう。























10シーベルトって、僅かなもんだ!

2011-08-05 02:45:28 | 社会
今日はでした。明日もでしょう。猫が顔洗ってないしw


このところ、7月3日を最後に、福島原発内の情報がまったくでてきません。
何かあるなと思っていたら、このような記事が新聞に掲載されました。

『過去最高10シーベルトを計測 福島第一の配管外側(朝日新聞8月1日)

東京電力は1日、福島第一原子力発電所1、2号機の原子炉建屋の間にある主排気筒付近で、毎時10シーベルト(1万ミリシーベルト)以上の放射線を測定したと発表した。事故後に測定された放射線では最高値で、一度に浴びると確実に死に至る量だ。放射線源は不明。発電所周辺のモニタリングポストの計測値は上がっておらず、環境中への放射性物質の漏れは確認されていないという。

東電によると、毎時10シーベルト以上が測定されたのは主排気筒の根元付近。原子炉格納容器の圧力を下げるためのベント(排気)の際に気体が通る「非常用ガス処理系」の配管が主排気筒につながるところで測定された。

1日午後2時半ごろ、がれきの撤去により放射線量がどれくらい下がったかを調べるため、防護服を着た作業員3人がこの部分の配管の表面を外側から測定したところ、器具の測定上限である毎時10シーベルトを示した。実際の線量は10シーベルト以上とみられ、管の内部はさらに高い可能性があるという。』

ところが、7月3日の1号機の格納容器内放射線量はなんと266sVです。
計器不良と書かれてますが、不良ではないでしょう。

http://atmc.jp/plant/rad/?n=1

以前も100sVになった時点で、情報は中断されていました。
情報が再開されてから、1号機の格納器内放射線量は上昇と下降を繰り返しながら、ジワジワと上限値を上げていきました。
そして7月3日に266sVに達したため、情報は公開されなくなった(?)のでしょうか?

こんな数値って本当に、現実にあるのだろうか?と思いますが、発表していた以上あるのでしょう。
多分、素人考えでも非常にまずい数値ですね。

こんなまずい現象が起きているわけですから、”少し今までより高めの放射線量を出しておこうか?”ぐらいの判断があったのでしょう。
10sV(シーベルト)、凄いぞ! 人が即死する値だぞ!(と言ってもすぐに死ぬわけではないですが)とビックリさせておいたのでしょう。

何せ、瓦礫の処理を終えた後に調べたわけですから、瓦礫処理した人はどうなったのでしょうか?
高線量の放射線なので、今後は作業をしないらしいのですが、その前に瓦礫処理していた人は下請けのまた下請けのまた下請けで、どこの誰だか知らないからいいや・・・ということなのでしょう。
なにせ、働いている人の名前も住所もわからない人が200人弱行方不明ということですから、東電という会社は何の痛みも感じない会社なんだと言えます。
人の命なんて”へ”とも思っていない会社だということが分かります。

まず、様々の場所の放射線量は、多分、東電の作業幹部は計測して知っているでしょう。
そこで、超危険な場所の作業は名もなく、住所不明の最終下請けの日雇いを使って作業させるわけです。
893が募集してくる得体のしれない会社の”社員”で、日雇いです。
そういう人々を騙して、ただの瓦礫処理だからといって少しだけ世間より高額な日当を支払い(当然、893が半分はピンハネします)、高線量の放射線がでる場所へ向かわせ、瓦礫処理をさせるわけです。当然、ただの瓦礫処理ですから線量計など待たせません。
で、作業が終わると、日当を払ってオサラバです。
彼らがどこに行ったのか、なんて誰も知りません。募集した893も知りません。
要するに、使い捨ての作業員が相当数いるということで、彼らに超危険な場所の作業をさせ、終わった後にポーズとして線量を測り、高い放射線が測定されたと発表しているだけです。

そうなんです。たかが10sVなんです!

東電が7月3日まで発表していた格納庫内数値は266sVです!
何が起きているか、素人でもわかります。
メルトスルーだなんだと言っても、溶けたものがどこにどのように行ったかなんてわかりません。
地中に潜ったものもあるし、格納容器内にもあるしと考えるのが常識的です。
それがどうなっているかは、みなさんの想像力にまかせます。
誰も、事実は分からないのですから。
ただ、放射線量が語ることは”再臨界”しているということです。
東電が数値を中断する=隠すということはそのことを事実として物語っています。
再臨界しても、別に爆発するわけではありません。
なにせ、水をかぶせていますから、ブスブス(女性に対する悪口ではありません)となっているだけです。
しかし、再臨界による放射線量が次第に上昇してきた・・・・ヤバイ!・・・・情報停止!
これが、多分、事実でしょう。

以前は100sV、今回は266sV・・・事態は深刻な状況に向かっているように感じます。

このような現状が、次にどうなるかは、素人である私にはわかりません。
ただ、東電がなにを隠し、どのような作業を誰にさせているくらいは予想がつきます。
上に書いたことはほとんど事実でしょう・・・予想ですが。
人間のえげつなさについては、十分、一刀斎、味わってきました。
ですから、わかるのです。

福島原発人災については、今後、何があっても驚きません。
人類史上最大級の原子力事故が今、現在進行中なのです。
それが、原爆を落とされたこの日本で進行しているのは、歴史の皮肉という以外ありません。

一刀斎は、宗教の研究家ですが、神が下した罰などとは思いません。神はそのような無慈悲なことはしないからです。
ですから、天に唾する者が、自らの行為によって起こしたものだと思います。

私たちができることは、制御できない原子力のすべてを停止し、廃絶することなのだと思います。
儲かるからといって、原子力プラントを売ることは人類の生きる行為に反するものです。
他国の原発事故は、必ず自国にも跳ね返ってきます。
原子力発電のプラントを売った国が、その責任を取ってくれるのでしょうか?
人の命を返してくれるのでしょうか?

私のブログにきていただける人は僅かです。
ですが、少しでも事実を皆さんと共有したいと考え、このブログを書いています。

宗教であれ現実に起きることであれ、一刀斎は考え、考え、考えて書いてます。
この拙(つたな)いブログにきていただいている皆さんに感謝する次第です。
一刀斎も人の子ですから、ちょっとブログをみにきてくれる人が多くなると嬉しく感じますw
そんなことが、励(はげ:最近気になります><;)みになります。

まぁ、そんなわけで、頭髪を気にする今日この頃です。

では、またお会いしましょう。

一刀斎は、人々を不幸にする原子力発電の全廃を支持します!

経済の論理と命の論理

2011-08-02 19:05:18 | 社会
夏の日差しが降り注ぐ毎日です。今日はです。
とはいえ、北海道の日差しはせいぜい25度以上、30度未満といったところで、本州から比べると過ごしやすい夏です。


さて、今回は皆さんにお願いです。
皆さんの意思表示が必要だと思っています。
ぜひ、みなさんの”場”で意思表示していただきたいと思います。

さて、福島原発の人災事故は、現代社会の持つ深部を相当明らかにしてくれたと思います。
そういう意味では、福島原発人災事故は人々にプラスの影響を与えたと言えます。

①「原子力村」と呼ばれる<電力・財界・官僚・政治・大学・著明人・報道・芸能etc>という複合体が、一般の人々が支払う電気料と税金からなる膨大な資金によって結びつけられ、利害関係団体複合体として世の中に形成されていることが明らかになったこと。

②この「原子力村」は、人々を洗脳すべく長い年月にわたってあらゆる組織・報道機関などを使って、老人から子供まで隅々に「安全・安心・安価」な電力であるというニセ情報を流し、洗脳に成功してきたこと。

③「原子力村」に逆らう人々には、買収・脅迫・差別・逮捕・投獄などなどの迫害を行ってきたこと。

④福島原発人災事故が起こり、多くの人々が放射能を浴び、吸い込むという被災を受けているにも係らず、真実の情報を隠し、ニセの安全・安心情報を垂れ流すという現実が今、現にあるということ。

⑤しかも、原発に関する人々の情報を監視し、今、現在も税金を使って行っていること。

⑥今でも洗脳された人々は、せっせと自費で洗脳情報を流し、愚かな姿を晒していること。

その他、色々とありますが、このようなことが多くの人々に知れ渡り、少しずつですが人々が目覚めつつあることは良い兆候だと思います。

さて、日本という国は、戦後、一貫して”経済の論理”を柱をして進んできたように思います。
そのため、多くの災害が生じました。水俣病、イタイイタイ病、そのた様々な公害・薬害が生じても、国(政治家と官僚)は認めず、大学の権威者はそうした人災を否定する発言を繰り返し、被害にあった人々を苦しめてきました。

多くの人々は、そうした事実があっても「見ざる・言わざる・聞かざる」の状態で、無関心を装ってきたと思います。
それが、これまでの日本の状態でした。

福島原発人災は、こうした日本の実態に多くの問いを突き付けています。

相変わらず、”経済の論理”を振りかざす支配者層とそれに操られている人々は、原発が廃止されると電気料金が高くなるとか、電気の安定供給ができず海外へ企業が逃げていくとか、様々な難癖をつけて原発の再稼働を企んでいます。
これにはプルトニウム爆弾を密かに希望する連中も背後で蠢(うごめ)いているでしょう。

ですが、こうした”経済の論理”ではニッチもサッチもいかない危機的な事態に今直面しているのです。
少なくとも、何千万人という人々が”命”の危機に直面しているのです。

よく命あってのものだねといいますが、広範囲に拡散された放射性物質のせいで東北・関東の大平洋側の人々は生命を脅かされています。
”経済の論理”でどうこうできる状態ではないのです。
”命”の問題だという視点から、福島原発人災を捉えなければいけないのです。

この人災で、”経済の論理”に立つ夫と”命の論理”に立つ妻の意見が衝突し、離婚にまで発展したという記事を読みました。
現場における生き方の論理の違いが、平穏に暮らしてきた家庭を引き裂くのです。
放射性物質の拡散という”目にも見えず、耳にも聞こえず、取りあえず痛くもない現場”は、非常に罪作りな現場です。
爆弾の雨が降り注ぐならば、夫は”経済の論理”を引っ込めて、妻の”命の論理”に同意するでしょうが、現場は一見平穏無事な日常なのです。
故に、非常に危険な”現場”なのです。
知らず知らずに体が侵されていく、そんな”現場”なのです。

ある意味、日本が生み出してきた公害病・薬害などの集大成がこの福島原発人災だと思います。
これらは、すべて”経済の論理”によって引き起こされたきました。
より安く、より多く生産するために、余計なものは垂れ流すのです。
人々がそれによって病気になろうが、お構いなしです。
原子力発電所も同じです。毎日、毎晩、稼働中の原発から微量の放射性廃棄物が放出されています。
その影響で、小児性白血病が増加するという報告をドイツとフランスの例で示しました。

自然から受ける低線量の放射線が危ないことも、原発村の報告書を使ってその嘘を明らかにしました。
しかし、それはまだまかり通っています。

今、現在が正念場です。

もの言わぬサラリーマンの方々も、”命”が大切だと発言して下さい。
1人、1人が意思表明することによって、世界が動くのです。
行動も大切ですが、まず、声をあげてください。
”意思”は魂の声であり、霊の声です。
あなたが”命が大切だ!”と声をあげることは、多くの日本人を救うことにつながります。
同胞を救うことに、あなたは異論がありますか?
それとも、あなたは”経済の論理”を優先して原発の継続を望みますか?
それは、日本人を、同胞を殺すことにつながっているのです。
それは、今までの歴史が証明しています。
目を見開いてよく見てください。考えてください。

あなたはどちらを選びますか?

一刀斎は、”命の論理”を選ぶことを皆さんに希望します!

では、また、お会いしましょう。

一刀斎は、国民を不幸にする原発の全廃を支持します!