「人間は再生していない時は、再生している時とは全く異なった方法を以て支配されている。再生しない間は悪い霊がかれと共にいて、かれを支配しているため、天使たちは、その場にいるものの、かれが最低の悪に陥らないように単にかれを導いて、何かの善へ彼を向けさせてやること位しかできないのであり、・・・それは悪霊がかれを支配しており、天使達は単にその支配を外らせているに過ぎないためである。」(「天界の秘義」第一巻 p36 イマヌエル・スエデンボルグ)
この場合の<再生>とは肉体的に死んで幽霊界に入ることを言ってますから、<再生していない時>とは現界=今生きている状態をいいます。
つまり、スエデンボルグは天使から、「この世は悪魔によって支配されている」と教えられたということです。
キリスト教の世界、いや、宗教的な世界観には案外こうした現世観が底流あるような気がします。
例えば、聖書ではイエスが悪魔に試みられる場面(マタイの第4章)があります。
その時、サタンはこう言います。
『次に悪魔は、イエスを非常に高い山に連れて行き、この世のすべての国々とその栄華とを見せてこう言った「もし、あなたが、ひれ伏してわたしを拝むなら、これらのものを皆あなたにあげましょう。』
このことからわかるように、この世を支配しているのは悪魔であり、支配しているからこそ、イエスに「あげましょう」と言えるのです。
一方、先に紹介していたR.モンローは「善悪、正邪は幻想としてしか存在しない。」と言っています。(「魂の体外旅行」p438)
これはどう考えてら良いのでしょうか?
私はどちらも正解なのだと思います。どこから見るか!によって視点は変わるのでしょう。
あちらの世界に重点を置くと、この世は幻想の世界であり、悪魔がいようが大した問題ではありません。
モンローはこの世を訓練の場、経験の場、教育の場ととらえているので、悪魔がいたってかまわないという立場なのでしょう。
恵まれた立ち位置にいる人の、経験からの発想かもしれません。
ですが、悲惨な状況を経験する人々にとっては、「善悪・正邪」は厳然として目の前にあり、悪魔がいると考えるのは当然です。
確かに、「善悪・正邪」は歴史や文化、立場などによって変化します。
略奪・殺人などは古代において経済行為であり、かえって戦利品を持ち帰る人々は英雄でもありました。
しかし、現代という時代では、様々な悪意や収奪が<善意の影で>巧妙に隠され、利用され、運用されています。
私は前回の記事で、”嫌な予感がする”と書きましたが、それは歴史は繰り返すということ。
20世紀を大きく観察すると、<政治の民主化傾向⇒大災害・経済の崩壊⇒反乱・動乱⇒独裁政権・疑似民主政権⇒第二次世界大戦=戦後・・・>。
日本でみると、大正デモクラシーがあり、女子を除く普通選挙が開始されましたが、昭和に入り東北の大飢饉、昭和恐慌などを経て、若手将校の反乱、軍部の政治支配が進み、中国大陸侵略から第二次世界大戦へ、そして広島・長崎への原爆投下、敗戦となります。
現在は、戦後復興を早期に終え、世界第3位の(最近まで2位)経済大国ですが、経済の停滞、貧富格差の拡大、失業・就職難、中央と地方の経済格差等々、問題は山積しています。
そうしたなか、自民党政治が終焉して、民主党が政権(=政治の民主化傾向)をとったのですが、あっという間に中身は管=官主導の自民党政治へ逆戻りしました。
国民は大いに失望しています。
そんな中、今回の東北大地震と大津波、更に人災による原発事故です。国内経済は徐々に回復するでしょうが、最終的な復興まで最低10年はかかるでしょう。
そこへ、大規模なアメリカ軍の登場です。
”The military assistance operation is known as Operation Tomodachi, or "friendship," the statement said.
The name was chosen by the Japanese.”
「友達」作戦とはよく言ったものです。
情報によると、震災と津波のあった翌日(3月12日)には、作戦行動を開始しています。非常に素早い行動です。
最終的に1万5千人くらいの軍が展開しているようですが、相当大きい軍事展開といって良いでしょう。
アメリカはこれで大きな”得”をします。
①米軍は役に立つ!=日米同盟堅持=思いやり予算の堅持!
②日本政府への貸ができる。=アメリカが困ったら(=侵略戦争で)たっぷり戦費をだしてね♪
③日本人への直接的アピール=アメリカ有難う!コールの獲得。(獲得しました)
④災害復興のためにアメリカ国債を売るなんて言語道断!(無論、カルフォニア州債もですけどw)
等々。
ほかにもあるかも知れません。
もし、アメリカが何の意図もなく、単に「善意」のみで軍の展開を行っていると、貴方が思っているとしたら、本当に”お人よし”です。
アメリカは明確な意図をもって行動しています。
信頼できない日本政府を相手にするより、直接、国民へアピールできるほうが良いのです。
ネットで調べる限り、今のところ誰も語っていませんが、そのうち明らかになるでしょう。
確かに、米軍の救援は日本人として大変有難いことです。多くの人々が感謝するのは当然のことと言えましょう。
アメリカは明らかに救助活動とともに、軍事活動もしています。日米合同の活動としては最適の状況にあるのだろうと思うのです。
演習ではないのです。実地活動なのですから、非常に有効な体験のはずです。
アメリカが素早く援助行動を起こせるのは、情報を素早くキャッチできるからに他なりません。
軍事衛星が張り巡らされているのですから、日本の地震・津波当日に、その被害の大きさを把握していたのだろうと推測できます。
また、福島原発の事故では、アメリカの無人偵察機は上空から写真撮影したと言われており、日本政府にその写真が渡されたとされています。
結局、その写真は一切公表されなかったようです。
最近になって、民間の会社が航空写真を撮り、メディアで発表されてましたが、細かいところまではわからない程度のものでした。
米軍が福島原発から約100km近く後退したのは、過剰反応ではなく、論拠があってのことでしょうし、東京から各国の大使館が続々と移転しているのは当然、その危険性を知らされているからに他なりません。
知らないのは国民だけなのでしょう。
『「自民党の西村康稔衆院議員は「終息しかけていると思ったが、悪い方向にいっているのか」と懸念を示し、新党改革の荒井広幸幹事長は「事態が悪くなっているように思う」と述べた。また、社民党の服部良一衆院議員は「プルトニウムの調査がなぜ遅れたのか。調査していたのに公開しなかったのか」と政府を批判し、共産党の笠井亮政策委員長代理は「観測地点を増やしてほしい」と求めた。
これに対し、経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭院長は「プルトニウムは全国いろいろなところで低いレベルで記録されている。(検出した量は)特に人体に影響があるとは思わない」と説明した。(2011/03/29-18:58)』
3月29日の記事によると、国会議員はほとんど無知まるだしで、知らないし調べてもいないようです。ホント情けないの一言です。
相変わらず、官僚は「特に人体に影響があるとは思わない」と嘘八百です。
「プルトニウムは全国いろいろなところで低いレベルで記録されている。」ということは、検出する機器はあるし、調べているけれどもその数値は秘匿されていることを白状したということです。
プルトニウムが低いレベルで記録されている現状は、「環境における人工放射能50年:90Sr、137Cs及びプルトニウム降下物」で検索して、ご覧になってください。
天災・人災の状況はまだ進行途上です。これからどうなるかわからないのです。
そして国民の意識は、大きく変容していきます。時代は変わろうと、動いています。これは間違いありません!
悲劇へ向かわないことを祈るのみです。
尚、「Operation Tomodachi」に関して、オバマ大統領が演説したというのは嘘で、映画:インデペンスデーの大統領演説を援用したパロディーだそうです。内容を読むとわかりますし、正しいと思います。頭の回転の早い人がたくさんいますね。
私は、「Operation Tomodachi」から、映画:二十世紀少年を思い浮かべました。
日本人が発案したとすると、非常に皮肉なキャッチフレーズだと思います。
長くなりました。”感動”に水をかけるような内容もあって申し訳ありませんが、物事はそれほど甘くないということです。
では、またお会いしましょう
この場合の<再生>とは肉体的に死んで幽霊界に入ることを言ってますから、<再生していない時>とは現界=今生きている状態をいいます。
つまり、スエデンボルグは天使から、「この世は悪魔によって支配されている」と教えられたということです。
キリスト教の世界、いや、宗教的な世界観には案外こうした現世観が底流あるような気がします。
例えば、聖書ではイエスが悪魔に試みられる場面(マタイの第4章)があります。
その時、サタンはこう言います。
『次に悪魔は、イエスを非常に高い山に連れて行き、この世のすべての国々とその栄華とを見せてこう言った「もし、あなたが、ひれ伏してわたしを拝むなら、これらのものを皆あなたにあげましょう。』
このことからわかるように、この世を支配しているのは悪魔であり、支配しているからこそ、イエスに「あげましょう」と言えるのです。
一方、先に紹介していたR.モンローは「善悪、正邪は幻想としてしか存在しない。」と言っています。(「魂の体外旅行」p438)
これはどう考えてら良いのでしょうか?
私はどちらも正解なのだと思います。どこから見るか!によって視点は変わるのでしょう。
あちらの世界に重点を置くと、この世は幻想の世界であり、悪魔がいようが大した問題ではありません。
モンローはこの世を訓練の場、経験の場、教育の場ととらえているので、悪魔がいたってかまわないという立場なのでしょう。
恵まれた立ち位置にいる人の、経験からの発想かもしれません。
ですが、悲惨な状況を経験する人々にとっては、「善悪・正邪」は厳然として目の前にあり、悪魔がいると考えるのは当然です。
確かに、「善悪・正邪」は歴史や文化、立場などによって変化します。
略奪・殺人などは古代において経済行為であり、かえって戦利品を持ち帰る人々は英雄でもありました。
しかし、現代という時代では、様々な悪意や収奪が<善意の影で>巧妙に隠され、利用され、運用されています。
私は前回の記事で、”嫌な予感がする”と書きましたが、それは歴史は繰り返すということ。
20世紀を大きく観察すると、<政治の民主化傾向⇒大災害・経済の崩壊⇒反乱・動乱⇒独裁政権・疑似民主政権⇒第二次世界大戦=戦後・・・>。
日本でみると、大正デモクラシーがあり、女子を除く普通選挙が開始されましたが、昭和に入り東北の大飢饉、昭和恐慌などを経て、若手将校の反乱、軍部の政治支配が進み、中国大陸侵略から第二次世界大戦へ、そして広島・長崎への原爆投下、敗戦となります。
現在は、戦後復興を早期に終え、世界第3位の(最近まで2位)経済大国ですが、経済の停滞、貧富格差の拡大、失業・就職難、中央と地方の経済格差等々、問題は山積しています。
そうしたなか、自民党政治が終焉して、民主党が政権(=政治の民主化傾向)をとったのですが、あっという間に中身は管=官主導の自民党政治へ逆戻りしました。
国民は大いに失望しています。
そんな中、今回の東北大地震と大津波、更に人災による原発事故です。国内経済は徐々に回復するでしょうが、最終的な復興まで最低10年はかかるでしょう。
そこへ、大規模なアメリカ軍の登場です。
”The military assistance operation is known as Operation Tomodachi, or "friendship," the statement said.
The name was chosen by the Japanese.”
「友達」作戦とはよく言ったものです。
情報によると、震災と津波のあった翌日(3月12日)には、作戦行動を開始しています。非常に素早い行動です。
最終的に1万5千人くらいの軍が展開しているようですが、相当大きい軍事展開といって良いでしょう。
アメリカはこれで大きな”得”をします。
①米軍は役に立つ!=日米同盟堅持=思いやり予算の堅持!
②日本政府への貸ができる。=アメリカが困ったら(=侵略戦争で)たっぷり戦費をだしてね♪
③日本人への直接的アピール=アメリカ有難う!コールの獲得。(獲得しました)
④災害復興のためにアメリカ国債を売るなんて言語道断!(無論、カルフォニア州債もですけどw)
等々。
ほかにもあるかも知れません。
もし、アメリカが何の意図もなく、単に「善意」のみで軍の展開を行っていると、貴方が思っているとしたら、本当に”お人よし”です。
アメリカは明確な意図をもって行動しています。
信頼できない日本政府を相手にするより、直接、国民へアピールできるほうが良いのです。
ネットで調べる限り、今のところ誰も語っていませんが、そのうち明らかになるでしょう。
確かに、米軍の救援は日本人として大変有難いことです。多くの人々が感謝するのは当然のことと言えましょう。
アメリカは明らかに救助活動とともに、軍事活動もしています。日米合同の活動としては最適の状況にあるのだろうと思うのです。
演習ではないのです。実地活動なのですから、非常に有効な体験のはずです。
アメリカが素早く援助行動を起こせるのは、情報を素早くキャッチできるからに他なりません。
軍事衛星が張り巡らされているのですから、日本の地震・津波当日に、その被害の大きさを把握していたのだろうと推測できます。
また、福島原発の事故では、アメリカの無人偵察機は上空から写真撮影したと言われており、日本政府にその写真が渡されたとされています。
結局、その写真は一切公表されなかったようです。
最近になって、民間の会社が航空写真を撮り、メディアで発表されてましたが、細かいところまではわからない程度のものでした。
米軍が福島原発から約100km近く後退したのは、過剰反応ではなく、論拠があってのことでしょうし、東京から各国の大使館が続々と移転しているのは当然、その危険性を知らされているからに他なりません。
知らないのは国民だけなのでしょう。
『「自民党の西村康稔衆院議員は「終息しかけていると思ったが、悪い方向にいっているのか」と懸念を示し、新党改革の荒井広幸幹事長は「事態が悪くなっているように思う」と述べた。また、社民党の服部良一衆院議員は「プルトニウムの調査がなぜ遅れたのか。調査していたのに公開しなかったのか」と政府を批判し、共産党の笠井亮政策委員長代理は「観測地点を増やしてほしい」と求めた。
これに対し、経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭院長は「プルトニウムは全国いろいろなところで低いレベルで記録されている。(検出した量は)特に人体に影響があるとは思わない」と説明した。(2011/03/29-18:58)』
3月29日の記事によると、国会議員はほとんど無知まるだしで、知らないし調べてもいないようです。ホント情けないの一言です。
相変わらず、官僚は「特に人体に影響があるとは思わない」と嘘八百です。
「プルトニウムは全国いろいろなところで低いレベルで記録されている。」ということは、検出する機器はあるし、調べているけれどもその数値は秘匿されていることを白状したということです。
プルトニウムが低いレベルで記録されている現状は、「環境における人工放射能50年:90Sr、137Cs及びプルトニウム降下物」で検索して、ご覧になってください。
天災・人災の状況はまだ進行途上です。これからどうなるかわからないのです。
そして国民の意識は、大きく変容していきます。時代は変わろうと、動いています。これは間違いありません!
悲劇へ向かわないことを祈るのみです。
尚、「Operation Tomodachi」に関して、オバマ大統領が演説したというのは嘘で、映画:インデペンスデーの大統領演説を援用したパロディーだそうです。内容を読むとわかりますし、正しいと思います。頭の回転の早い人がたくさんいますね。
私は、「Operation Tomodachi」から、映画:二十世紀少年を思い浮かべました。
日本人が発案したとすると、非常に皮肉なキャッチフレーズだと思います。
長くなりました。”感動”に水をかけるような内容もあって申し訳ありませんが、物事はそれほど甘くないということです。
では、またお会いしましょう