虚空漂浪日記

魂の開放を求めて、右往左往。嫌われものの”宗教”の根本を捜し求める日記です。

嘘つきは泥棒の始まりって本当!?

2011-05-18 16:49:03 | 社会
本日は晴れのち、曇り。ちょいと野良仕事をしたり、仔猫たちの食糧を仕入れたりw。
2日前に、去年の夏に生まれた猫(野良)が車にはねられて死んでしまった。 まだ1年生きていないのに、かわいそうなことをしました><。そのうち飼い主を探そうかと思いながら、居候させていたのですが、なついて”ゴロゴロ”と喉(のど)を鳴らす猫でした。無事、猫の天国へ行ってくれたらいいなと祈っています。

最近確認してませんが、地震はどうなっているでしょう?
地震情報を見てみると、相変わらず東北から北関東方面の余震は続いていました。

直近の地震情報はこれです。

「18日14時26分頃地震がありました。
震源地は福島県沖(北緯37.2度、東経141.2度)で震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は3.5と推定されます。」

さて、最近になって空き缶政府は、こそこそと真実に近い情報を流しています。

曰く、東北から関東にかけてタップリと放射能がかかりましたし、放射物質も降下しました。
実は国民の皆さんはタップリと放射能を浴びたのですが、パニックになるのでお知らせしませんでした。

曰く、福島原発はメルトダウンしてました! 実は知ってたんですが、パニックになるのでお知らせしませんでした。

まぁ、そんな訳で年間に受ける放射能の値を1mSvから<子供も大人も20mSv>にあげました。この値でも「直ちに健康に被害はありませんので、ご安心ください!」

マテ!!

低線量の放射線でも人体にとって危険なことは、「放射線は何故累積で計算するかを、もう一度考える(4)」で述べた通りです。
まったく、この国の政府・官僚・そして似非知識人(大学教授・医者その他大勢)は国民を殺しても何にも感じないのですね。

20mSv/年が殺人的数値であることを、実は原子力安全委員会が認めています。

「仮に1年間20mSvぎりぎりの状態が続いた場合、1000人に1人が癌死する確率であるとみなすべきであることを、原子力安全委員会が昨日の会見で認めた。」http://hightree.iza.ne.jp/blog/entry/2266543/

ところが、同日にはこのような呆れた記事があったりします。

『年間100ミリシーベルト被曝の発がんリスク 受動喫煙・野菜不足と同程度  2011年5月1日(日)08:00
 東京電力福島第1原発から流出した放射性物質(放射能)による健康被害への不安が広がるなか、放射線による発がんリスクが出始めるとされる年間100ミリシーベルトを浴びた場合、そのリスクは、受動喫煙や野菜不足とほぼ同程度であることが30日、国立がん研究センター(東京)の調べで分かった。同センターは「日常生活にもさまざまな発がんリスクが存在する。むやみに不安がるのではなく、放射線のリスクを正しく理解してほしい」と呼びかけている。(原子力取材班)

 調査は、これまでの国立がんセンターが所有する知見や、過去に発表された生活習慣と発がんリスクに関する論文などを集約。広島・長崎の原爆で放射能を浴びた約9万4千人と、浴びていない約2万7千人について、約40年間追跡調査した放射線影響研究所(広島・長崎)が持つデータと比較、検討した。
 その結果、喫煙者や毎日3合以上飲酒する人は、しない人よりも、何らかのがんになる確率は1・6倍に上昇。生活習慣の中でリスクが最も高く、原爆で2千ミリシーベルトを浴びた人の確率と同じ値だった。原爆で浴びた放射能は爆心地からの距離などで異なる。
 政府は現在、一般の人については年間被曝(ひばく)量が20ミリシーベルトを超えないように対策を講じている。福島第1原発で作業している作業員は250ミリシーベルトを超えないように指導しており、2千ミリシーベルトは、現状では一般人が被曝する可能性はゼロに等しい値だ。
 一方で、喫煙者の夫を持つ女性(非喫煙者)が、受動喫煙によってがんになる確率は1・02~1・03倍と調査の中で最も低い。次いで、野菜が不足がちな人が1・06倍となっている。これは、原爆により100~200ミリシーベルトを浴びた発がんリスク(1・08倍)とほぼ同じ値だった。』

どういう根拠でこのような発表がなされるかは知りませんが、殺人に手を貸す類の悪魔ですね。
ほんとドアホウです! この医者連中は!

例えば、喫煙者がそれほど危ないのなら、プラスαされる放射能を浴びたら更に危険度が増すということでしょう。
ましてや、20mSvで1000人に1人が死亡する癌が生じるという確率なのに、100mSvは野菜不足と同じだと!

結局、今回の福島原発人災事故で判明したことは、空き缶政府も官僚も大学教授・医者・マスコミ等々がグルになって<国民を死に追いやっても>何も感じないということであり、彼らの犯罪行為は不問にされるということでしょう。
誰も責任を取らないという国家体制は今後も続くのかも知れませんが、これでいいのでしょうか?
みんなで「嘘」つきゃ、怖くない!のかな?

嘘つきは泥棒の始まり、なんていう諺がありましたけれども、元々「ドロボウ」だったのですね。
知らなかったのは国民だけです。

彼らは元々「ドロボウ」だったのです。ですから「嘘」も平気でつきます。

最近、一刀斎はハラワタでヤカンのお湯が沸きます!

どうしたらいいのでしょうか!?

日本の人々は完全に去勢(きょせい)されたのでしょうか?

呆れてものも言えないのでしょうか?

一刀斎は呆れてものも言えないような状態ですが、また、書きます!

また、お会いしましょう




肉体は死滅するが意識体は死滅しない!

2011-05-12 12:36:15 | 宗教
今日は晴れ! 本州方面は大雨のようですが、短期予報が外れて北海道は

福島原発人災事故の影響で、宗教方面のブログがご無沙汰しています。
で、久々にちょこっと書いておこうかなと思った次第ですw。

現在の私にとって、世の宗教はだいたい理解の範囲内にあります。
宗教は、<この世>と<あの世>の関係をあらわしており、それ以上でもそれ以下でもないということでしょう。
新約聖書には譬(たと)えしか書いてありませんし、仏教のお題目は単にあの世へ往くための心構えでしかありません。
私は、何故、宗教家は小難(こむずか)しく屁理屈(へりくつ)を語るのか?、以前から疑問に思っていましたが、”要はお前たちと違うのだ”という自己欺瞞に過ぎないのだろうと思います。
最近の災害でもそうした連中が多々登場して、善良な市民を騙(だま)そうと大口を叩いています。

さて、地震による災害では3万人に近い人々が亡くなりました。
しかし、彼らの肉体は亡くなっても、その意識体(魂=霊)は亡くなりません!
これは事実ですし、宗教が超古代から存在するのは、そうした事実に基づいていたからなのです。
お墓を造ろうが、死体を鳥葬にしょうが、そうした葬儀の形式が問題なのではありません。
肉体は物理的に肉体以上のもではありませんし、生命としての役割を終えると、やがて他の無機質へと変化していきます。
肉体が<あの世>へ往くことはありませんね。

現代の主要な考え方は唯物主義ですから、肉体が死んだら終わりでしょうが、こうした考えは”偏った知識”に過ぎません。
ですが、既存の宗教が、こうした唯物論を増長させたことも確かです。
もう一つ。現代の科学が<あの世>を捉えることはできません。
現代科学の基盤は物質界に関するものなので、<あの世>の存立する基盤(非物質界)と異なるため、このまま進歩してもわからないでしょう。
つまり、現代科学と<あの世>に関することは両立しません。融合も無理でしょう。
ただ、社会学的な意味で<あの世>を表現することは可能なようです。
例えば、モンローの本によれば、約25%の人が<体脱=肉体から意識体が抜け出すこと>を経験していると述べています。
私は体験したことがありますけれども、そんなに多いのかな?と少々疑問符です。

ロバート・モンローは個人的な体験として著書を出版していますが、彼は明らかに既存宗教を嫌っています。
宗教的な思考も多分嫌いだったのでしょうが、”体脱”という体験から、最終的に創造主を認めざるをえないこととなります。
ロバート・モンローが得た”創造主”とは、次のようなものとしています。

『「以下が私の「知識」である。
この、我々の創造主とは、

・我々が人間として生きている限りは、我々の理解を超えている。
・我々の理解の及ばないようなことにも、目的を持っている。
・我々もその一部として参与している進行中のプロセスの設計者(デザイナー)である。
・右のプロセスにおいて、必要に応じて調節、微調整を行う。
・万人、万物に適用される単純な法則を定める。
・崇拝も賛美も、おのれの存在を認めることも要求しない。
・「悪」や「あやまち」を罰しない。
・我々の人生での行いに関して、勧めたり妨げたりしない。』(「究極の旅」ロバート・A・モンロー、p246~247)

※一部順番を入れ替えました。

私は、モンローの得た「知識」は相当いい線いっていると思います。
長らく疑問に思っていたことに、概ね決着をつけてくれるからです。
私たち人間は神(創造主)から”自由”を与えられていると言いますが、まぁ、それも”仏と孫悟空”の関係でしょう。
”仏の手の中で自由に飛び回る孫悟空”のエピソードですね。
そんな大きな存在が、モンローの得た「知識」にあると思います。

ロバート・モンローは、宗教、哲学などを信念体系として<あの世>のランク付で、ワンランク下に位置ずけています。
そして強い信念体系を持つ人は、そちら(信念体系)の世界へと導かれていくと言っています。
ですが、人間への転生を乗り越えるという意味では、信念体系世界でも”ある”ことを述べていますから、強い宗教観があろうが無かろうが、往くとこは一緒なんですから、レベルのランク付けはおかしいな?と思います。

具体的には、次のように書いています。

・フォーカス24~26―信念体系領域はここに存在する。

・フォーカス27 ―中枢ともいうべき「レセプション・センター」・・・。肉体を失うことによって精神が受ける傷やショックを癒す・・・中継地点。
 
・フォーカス28 ―時空だけでなく、人間の思考を超えたレベル。・・・人間としての肉体に戻っては来ない。(同上。p271)

このような表現は、多分、R・モンローの好みの問題ではないでしょうかw。

仏教の創始者であるゴータマさんは、フォーカス28にいくには”この世で解脱しなさい!”と説いただけでしょう。
そのためには”一切のものに執着しないこと”を教えたのですね。言うは易く、行うは難しですけどねw。
同じ精神をイエスは述べています。
モンロー風に言えば、フォーカス24~26を経て、フォーカス28へ抜けていくわけですから、信念体系(宗教・哲学その他)はそれはそれで良いと思います。

要は、人間は肉体と意識体(魂)から成り立ち、意識体(魂)は肉体に宿り、この世で体験し、そして肉体の死とともに去っていくという事実を知っていればいいだけでしょう。
この世にある者は、肉親、夫婦、子供、友人、知人を死によって失うことは悲しいことですが、彼らは皆、<あの世>で生きていることも事実です。
彼らが無事に、迷わず旅立てることを心底祈ることが、彼らの旅立ちへの弔いとなるのだと思います。
そこは、もう”物”の世界ではありませんから。

今回の大震災でお亡くなりになった多くの人々が、モンローの定義した<フォーカス28>にたどり着けるようお祈り申し上げます。

何か、とりとめのない話になりました。

またお会いしましょう。



原発に関する3つの嘘!(3)

2011-05-04 07:36:31 | 社会
、曇りとすっきりとした天気になりません。温度も7度と低く、奇妙に寒い日が続いています。

さて、今日の地震は?

東北地方で弱い地震が続いていますね。

「04日05時58分頃地震がありました。
震源地は福島県沖 ( 北緯37.4度、東経141.3度)で震源の深さは約30km、地震の規模(マグニチュード)は3.7と推定されます。」


(3) 原子力発電の代替えがないという嘘

環境省が突然、風力発電で最大で原発40基分の発電が見込めると試算結果を発表しました。

「環境省は21日、国内で自然エネルギーを導入した場合にどの程度の発電量が見込めるか、試算した結果を発表した。
風力発電を普及できる余地が最も大きく、低い稼働率を考慮しても、最大で原発40基分の発電量が見込める結果となった。
風の強い東北地方では、原発3〜11基分が風力でまかなえる計算だ。」

asahi.comの記事であるため、消えてしまうので全文を掲載しましょう。続きは以下の通りです。

「同省は震災復興にあたり、風力発電を含めた自然エネルギーの導入を提案していく方針だ。
 今回の試算は、理論上可能な最大導入量から、土地利用や技術上の制約を差し引き、さらに事業として採算性を確保できることを条件に加えた。
 試算によると、固定価格買い取り制度など震災前に政府が決めていた普及策だけでも、風力なら日本全体で約2400万~1億4千万キロワット分を導入できる。風が吹いているときだけ発電するため、稼働率を24%と仮定。それでも出力100万キロワットで稼働率85%と仮定した場合の原発約7~40基分に相当する。
 ただし東北など電力需要を上回る発電量が期待できる地域がある一方で、電力会社間の送電能力には現状では限界がある。試算どおりに導入するのは短期的には難しいとみられている。
 家庭以外の公共施設や耕作放棄地などを利用する太陽光発電や、用水路などを活用する小規模の水力発電についても検討したが、多くの導入量は見込めなかった。これらを普及させるには、さらに技術開発を促すなど追加的な政策が必要だという。」

環境省が、福島原発事故に便乗して点数稼ぎをしたのでしょうが、まんざら嘘ではないでしょう。

要は政策の問題であって、技術の問題ではないのだと思います。

既に、地熱発電の説明でお知らせした通り、国定、国立自然公園の規制を多少緩和すれば、多分、国内電力の半分を地熱発電で賄うことは可能なのでしょう。日本は地熱発電技術の大国なのですから、充分可能でしょう。やる気があるか、ないかの問題だけなのです。
ヨーロッパの脱原発国が、目標年を掲げて自然エネルギーへ転換していくのは、当然、達成可能性があるからでしょう。
闇雲(やみくも)にやっているとは思えません。

そもそも、原発に替える発電システムがないような話は”真っ赤な嘘”なのですし、現状でも充分利用可能な発電システムはたくさんあります。

下記に、発電システムに関してまとめたHPがありますので、ご覧になって下さい。

http://matome.naver.jp/odai/2130032423750612301(原発以外なら何がある?世界の発電システムいろいろ)

これ以外にも発電システムはありますし、今後の研究開発次第では、新たな発電システムが生まれる可能性だってあります。

今後、電力会社のあり方について国民的論議が必要になるでしょう。

あなた方一人ひとりが、今後、原子力発電にどう向き合って行くかが問われているのであって、国や官僚が何をするかではありません!

一刀斎は、原発の即時停止と点検、新規原子力発電所建設の中止、段階的な原子力発電の廃止を求めます!

原発以外の発電による電源確保は充分可能だと確信しています。

では、またお会いしましょう。

原発に関する3つの嘘!(2)

2011-05-02 17:39:10 | 社会
今日も終日雨。昨日、買い物へいった折、商店街の桜並木が3分咲きでした。漸(ようや)く春到来の今日この頃です。

本日は、奄美大島近海、岩手から千葉までの全域、釧路沖(北海道)と広範囲で地震がありました。直近の地震はこれです。

「02日16時55分頃地震がありました。
震源地は茨城県沖( 北緯36.6度、東経140.9度)で震源の深さは約30km、地震の規模(マグニチュード)は4.0と推定されます。」


(1) 原子力発電は安全の嘘

これについては、今さら言うまでもありませんね。超危険な代物(しろもの)なのです。
多分、今年の3月11日以前に”超危険だ!”なんて言っても、だぁれも見向きもしなかったでしょう。
一刀斎の宗教談義みたいなもんですねw。

福島原発人災事故は、解決方法もなく危機的な状況が続いているのですが、最近は報道も少なくなっているように感じます。
生活する側も、毎日毎日、危険を感じさせられたらたまりませんので、多少の風化は仕方ないとして、事実関係は正確に報道してほしいものです。ま、期待はできませんけどw。

福島原発の事故処理は、これから数十年以上かかるでしょうから、なが~い付き合いだと覚悟しておかなければならないでしょう。

一方で、こうした事故現場がありながら、新な対策さえすれば”安全”という主張がなされ、欲に目が眩(くら)んだ蛆虫(うじむし)連中が、死体に巣食うように這い出してきます。

”新たな対策をしたから安全!””自動車事故や航空機事故より少なく安全性は高い!”等々、またぞろ”安全”神話を作り出そうと躍起になることでしょう。

こんな諺(ことわざ)があります。「老人が始め、若者が死ぬ」これは戦争のことですが、「安全なところにいる者が造らせ、現場(地)の者が死ぬ」という言葉に置き換えることができるでしょう。
政府は死者がでてないと言っていますが、今後、現地で必死に事故処理をしている人々の生命が失われることは確実です。これは断言できます。
また、原発周辺の多くの住民は大量の放射線を浴びているほか、体内被曝もしているでしょう。
5年、10年後に、地元住民にその影響がでてくることも確実です。これも断言できます。
低線量の被曝でも何故危ないかは、既にお知らせした通りです。

安全を語った者は誰も責任をとりません。

もう、日本には侍(さむらい)はいないのです。

私たちは、危険そのものである原発を止め、廃止して、他の発電方法へと転換していかない限り、”安全”などあり得ないことを銘記すべきでしょう。


(2) 原子力発電は安価という嘘

原子力発電は安価だとよく言われますが、これは真っ赤な”嘘”です。

ウイキペディアに掲載されている発電コストは、以下の2通りです。

■発電コスト [編集] 経済産業省による試算 [編集]1999年に通商産業省(現・経済産業省)資源エネルギー庁が発表した試算によれば、1kWhあたりの発電 コストは以下の通り。

 ・原子力 5.9円 (多額の費用がかかる原子炉の廃炉のために必要な費用はこの中には含まれていないことに注意)
 ・LNG火力 6.4円
 ・石炭火力 6.5円
 ・石油火力10.2円
 ・水力 13.6円

 尚、この試算は漁業補償金や原子力に特有な再処理費用、1kWhあたり1円 - 2円の燃料費等のバックエンドコストを含んだ物だが、電源三法による地元交付金等は含まれていない。原子力発電コストは燃料費の割合が低いが故に、燃料費の高騰を原因とする値段の高騰を招きにくい特性がある。

■原子力資料情報室による試算 [編集]2005年6月に特定非営利活動法人原子力資料情報室が発表した試算によれば、運転年数40年の場合、1kWhあたりの発 電コストは以下の通り。

 ・原子力  5.73円
 ・LNG火力 4.88円
 ・石炭火力 4.93円
 ・石油火力 8.76円
 ・水力 7.20円

原子力資料情報室は反原発の立場ですが、政府寄りの甘い条件で試算したものであり、試算内容も公表されているので信憑性(しんぴょうせい)があります。(「原子力発電の経済性に関する考察」参照のこと)
また、電源三法による交付金(税金)による費用加算は、「原子力発電の発電量は年間約3000億kwhであり、電源三法交付金約824億円は0.27円/kwh(2004年予算ベース)」となるそうです。

つまり、原子力は、<経済産業省で5.9+0.27+廃炉費用>、<原子力資料情報室で5.73+0.27+廃炉費用>となり、LNG火力発電や石炭火力発電には決して勝てないことがわかります。
試算年次が、それぞれ異なっているので、必ずしも正確とはいいがたいですが、原子力の経済的優位性はどこにもないということがわかります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%BA%90%E4%B8%89%E6%B3%95(電源三法)

http://cnic.jp/files/cost20060612presen.pdf(原子力発電の経済性に関する考察)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80(日本の原子力発電所)

原子力発電には、もう一つ隠している費用があります。
それは、前回報道記事としてあげた揚水発電所の存在です。
原子力発電は、一旦、臨界に達すると容易に発電を止めたり、発電能力を下げたりすることができないという欠点があります。
つまり、発電を休止するまで発電し続けないとならないのです。
そうすると、夜間などは電力が余る訳で、その電力を消費できる施設が必要となります。それが揚水発電所なのです。
ウィキペディアの説明では「揚水発電(ようすいはつでん)は、夜間などの電力需要の少ない時間帯に原子力発電所などから余剰電力の供給を受け」とあります。
従って、原子力発電とは揚水発電所とセットで一つのものといってよいでしょう。
ヨーロッパのように各国が電気を相互に融通するシステムになっている場合は、余剰分を売電すればいいので余剰電力の消費は可能なのでしょう。
単にドイツが原発大国のフランスから電力を買っているのではなく、フランスとしては余剰電力を買電してくれる有難い隣国であるにすぎません。

こうしてみると、日本の場合、<原子力発電+揚水発電>で1つのシステムですから、原子力発電は相当単価の高い発電システムであることがわかります。加えて、税金分(交付金)によって単価を誤魔化しているのが実態です。貴方は、税金で使用の有無に関わらず、原子力発電分の電気料金(一部)を払わされているのです!

原子力発電が”安い”という神話は真っ赤な嘘だということがお分かりになったでしょう。

現在、揚水発電については、触れられたくない事実の一つのようです。
何故、週刊ダイヤモンドが追及するまで揚水発電分を隠ぺいしていたか! がわかるというものです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8F%9A%E6%B0%B4%E7%99%BA%E9%9B%BB(揚水発電)

以上の情報はほとんどウイキペディアを利用し、反原発団体の情報は必要最小限にしました。
それでも、原発推進派の宣伝が如何に嘘に固められたものであるかを証明できます。
ただ、まともな視点をもって調べればわかるということです。

また、お会いしましょう。


原発に関する3つの嘘!(1)

2011-05-01 07:59:29 | 社会
5月になりました。今日は全国的に雨だそうです。

地震情報をみると、毎日、どこかで地震があるようです。日本で地震のない地域は”ない”といっていいかも知れませんね。
今日の地震は、宮城県沖で小さな地震があったようです。

「01日03時07分頃地震がありました。
震源地は宮城県沖 ( 北緯38.8度、東経142.0度)で震源の深さは約50km、地震の規模(マグニチュード)は3.6と推定されます。」

さて、私たちは原子力は発電について、相当、無知だと思います。
というのは、WEBにこんな質問(2008年)がありました。

「原発反対派が考える理想の発電方法は?」
「タイトルどおりなのですが、原発に反対されるグループが考える理想の発電方法は何なのでしょうか? 
今、CO2 排出量の削減問題がかなりクローズアップされています。 石油、石炭、天然ガス ・・・
これら化石燃料を使用する火力発電は世界の潮流に逆行する発電方法ですよね? となると、火力発電は真っ先に×。
でも水力発電となると、まず自然破壊が著しいし、ダム建設に適した場所もほとんど無いと聞きます。 で、水力発電も×。
あと考えられるのは風力発電。ただこれも電力の安定供給となると×。
となると、潮力発電や地熱発電がありますが、現実的ではない(?)。
これらを考えると、現時点では原子力発電しか適当な発電方法は存在しないし、日本の現状を考えれば原発を更に何基か増やすべき、あるいもっと進めて原発に100% 依存する状態になれば、今後エネルギー確保に躍起となる必要は無くなるし、今のような不安定な中東に依存する状態から脱却できるように思うのですが、原発反対派の皆さんはどのように考えておられるのでしょうか?
不要な議論はしたくないので申し上げますが、私は原発推進派でも反対派でもありません。 ただ、今の世界の流れの中で原発以外に何があるのかなと素朴に感じたので質問させて頂きました。」

この質問者は中立的な立場だと言っていますが、多分、原発推進派のプロパガンガ(宣伝)だろうと思われます。
というのは質問者は、「原発推進派でも反対派」ではないといいながら、原発しかないと発言しており、それに賛同する回答に20Ptを与えているからです。地熱発電という意見や原発の不経済性などに関するは発言には納得するポーズをとりながら無視している点からも、質問者の意図がみえてきます。

例えば、地熱発電がフイリピンで発電の2~3割を賄っているという回答に対して、「フィリピンでは既に実現しているのですね。・・・早く日本でも実現できるといいですね。」と返答しています。この持って回った返答はなんでしょうか? 
自分の質問に「地熱発電があります」とい書いてある通り、知っているにも関わらず、日本では実現していないような口ぶりw、あらゆるところに原発推進派は網の目のように、”原発の嘘”を垂れ流してきたということでしょう。

また、ここではドイツの脱原発について反論した回答が2件あり、内容は原発推進派のフランスから電気を買っているというもの。つまり、脱原発といっても、原発の電気に頼ってるじゃないか!という反論です。

こうした、時代背景を踏まえた反論があるということは、この質問がヤラセであり、脱原発の動きを潰そうというものであろうということが透けてみえます。

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/4175533.html(教えてgoo:「原発反対派が考える理想の発電方法は?」)

本題に入る前に、上記にあげた2点、地熱発電とドイツ買電について簡単に述べておきます。

まず、地熱発電について調べてみると、日本は地熱発電プラントの輸出国であり、2008年当時も地熱発電は日本で行われているという事実です。

http://www.mhi.co.jp/news/story/0806104712.html(三菱重工ニュース)

面白いことに、三菱重工では2008年までに全世界に100基を超える地熱プラントを売ったと書いてあります!

「当社は、日本国内はもちろん、海外でもアイスランドのほか、インドネシア、米国、フィリピンなどで地熱発電設備の受注・納入実績があり、その累計出力は270万kWに及ぶ。」

おやおや、フイリピンの地熱発電は日本の技術の可能性が高いですね。

日本でも地熱発電は行われていますが、それが普及しない理由は”政策的な”ものです。
原発推進を国是としたために、地熱発電などの自然エネルギー利用による発電開発は潰されたきたという事実があります。

https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=explorer&chrome=true&srcid=0B0NHTlMV8RNHMTJjNDk0MjQtN2RlNS00ZWI5LWEwOWQtNjVkYTgxMjVmYmIw&hl=enRT(「パラダイム転換としての地熱開発推進」2009年)

この資料によると、地熱開発が電源開発から除外されてきた過程、研究予算の縮小など人員の削減と予算の窮乏が語られています。
また、アメリカのアースポリシー研究所所長であるレスター・ブラウン氏の講演が2008年6月6日にあり、「日本は地熱発電で、国内電力の半分もしかして全部を賄えるかも知れない。」と語っています。

これも2008年ですね。教えてgooの質問者と奇妙な時代の一致が見られますw。

尚、日本の地熱発電所は、現在、18箇所にすぎません!

つまり、世界一の技術を持っている日本の地熱発電は、日本以外に輸出され、国内では無視されてきたという事実を知っておきましょう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%86%B1%E7%99%BA%E9%9B%BB(地熱発電)

次に、ドイツにおけるフランスからの買電です。

ドイツはフランスの原子力発電による電力を買っているということは、ほとんど事実を捻じ曲げて発言しています。
ヨーロッパの電力事情は、相互融通によって成り立っており、ドイツ-フランスだけの関係でみることはできません。

http://kettya.com/backnumber/2011/eu_grid.png(2000年/2001年冬期送電可能容量)

上記図から分かるように、ドイツは隣接各国と売買電が可能な仕組みとなっており、「買う」だけでなく「売り」もあるのです。
あたかも、フランスの原子力発電からできた電力を”買う”という発言は、まやかしだということがわかります。

ドイツが脱原発へ政策の転換を図ったのは2000年のことだそうです。
ですから、2008年には一定の重みがあったのだろうと思います。是非、この流れを潰したいというのが、先の質問の意図にあったのでしょう。
意図的に、自然エネルギーに頼るドイツもフランスの原発に頼らなければならないと発言するのは、国相互の売買電があるというヨーロッパの電力事情を知らないと発言できませんね。知っていて事実を捻じ曲げる、この点からしてもこの質問は”ヤラセ”だということがわかります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E6%92%A4%E5%BB%83(原子力撤廃)

まぁ、小まめに原発推進派は”網”を張っているものですね。
何気ない素人の振りをして質問をし、最後は「原子力しかない!」という結論にもっていく手法です。

長くなりました。

表題の本論は、次回に。といっても、少々、答えは書いてしまいましたがw。

では、またお会いしましょう。