占拠のデモ隊、退去拒否=政府と対決姿勢、州庁舎にバリケード-ウクライナ東部
【ドネツク(ウクライナ東部)時事】親ロシア派デモ隊による州政府庁舎占拠が続くウクライナ東部ドネツクの緊迫が高まっている。「共和国」の樹立を一方 的に宣言したデモ隊は、中央政府が命じた退去は「考えられない」と徹底抗戦する構えだ。ロシアが軍事介入に踏み切る可能性もくすぶる中、一触即発の事態と なっている。
ドネツク市内中心部にある州政府庁舎。デモ隊は突入した6日以来、立てこもりを続けている。建物の入り口はタイヤや土のう、有刺鉄線のバリケードで囲まれ、庁舎前の広場には暖を取るためのたき火の煙が漂っている。
覆面、ヘルメット、金属棒を持った男が警戒に立ち、庁舎のバルコニーでは覆面男性が集まった市民らに双眼鏡を向けていた。占拠している男性の一人は「建物内に何人いるかは言えない」と語った。(2014/04/10-21:55)