溝口 徹著「がんになったら肉をたべなさい」を読みました。
センセーショナルなタイトルですが、著者の先生の本意は少し別なところにあります。
(伝え聞いた話です。)
がん細胞は正常細胞がなんらかの理由で異形化して増殖していくものです。
がんは体の栄養を奪い取って増殖していくため、進行していくと体が衰弱していきます。
さらに、この増殖がとめられない場合、死に到ることもあるため恐れられている病気です。
この本で強調されている肉を食べるということは、栄養を摂る、具体的にはタンパク質をしっかり摂ることががんと闘う上で大切であるということです。
がんは増殖するために体のタンパク質を奪っていきます。
そのため筋肉がやせ細り、骨が弱くなっていくのです。
体が弱ればがんと闘うことはできません。
そのためにタンパク質を中心にしっかり栄養をとりましょう、というのがこの本の真意です。
もう一つ、歯科的に興味深い内容があります。
がんは糖質を好むということです。
PETというがんの画像診断方法がありますが、ブドウ糖ががんに取り込まれるのを利用した検査方法です。
糖質はがんの好む栄養源で、がんの増殖に手を貸してしまいます。
糖質制限はがんの進行を抑えることに有効であることが、この本に書かれています。
その他、ビタミンCの効能、笑いと免疫力の関係など日ごろ取り入れやすいがん対策についても書かれています。
是非、ご一読下さい。
院長