sky-sky!diary

横浜在住Tuba吹きの小さな日常。Don't worry,be happy.

神様。

2004-10-22 23:04:44 | スポーツ
僕はスキーもスノーボードもしますが、
長い間ず~っとスノーボードばかりやっていた時期がありました。
どちらも始めたのは20歳を過ぎて、就職してから。
まずスキーを始めてからすぐにスノーボードも始めました。
で、スキーは何となく滑れるようになったんですが、
スノーボードはなかなか上手くならなかった。
初めて滑った日は立つことすら満足に出来ずに
マヂで半べそ状態でした(笑)
悔しくて悔しくて、でも楽しくて。
それでハマったといっても良いかもしれません。

そんな僕にとってスノーボードの神様といえるのが
クレイグ・ケリーという人。

ちょうど僕がスノーボードを始めた頃には、
既にスノーボード界のトップに君臨していた人でした。
当時(90年代初め)はまだ日本ではスノーボードなど
ほとんど知られておらず、滑走可能なスキー場は数えるほど。
海外でもまだまだ黎明期、ブレイク前夜といった感じでした。
コンペティションは盛んに行われていましたが、
フリースタイルの板にハードブーツでHPに入る選手がいたり(!)、
スタイルが確立されていない時期でした。
(でもダミアン・サンダースはめちゃくちゃ上手かったけどね~)

で、クレイグは大活躍したコンペティションの
第一線から引退してからは、
フリーライディングの第一人者として活躍。
なかなか表舞台には出なくなりましたが、
でも誰からも尊敬される重鎮のような存在でした。

そんな彼が昨年の1月に雪崩に巻き込まれて他界したという
ニュースを読んだときは、にわかには信じられませんでした。
誰よりもバックカントリーを知り尽くしているはずのクレイグが、
よりによって雪崩で命を落とすなんて・・・。
しかもまだ36歳だったのに。

で、それと同時にショックだったのは、
こんなにスノーボード界にとって
無くてはならない人物が死んでしまったのに、
日本の専門誌は、ほとんどリアクションをしなかったということ。
せいぜいほんの1ページかそこいらの速報記事を掲載したくらい。

本当に信じられなかった。
日本にも何度も来て、スノーボードを普及させる
原動力にもなった人なのに、
なんでこんな軽い扱いなんだろう?

そうでなくてもここ数年のスノーボードを取り巻く状況は、
まだブレイクする前の頃を知っている人間にとって
目も当てられないほど悪い方向に様変わりしてしまったのに。
毎月買っていた月刊誌も、それがきっかけで買わなくなり、
シーズンになっても行こうという気にならなくなった。
今は完全にスキーにウェイトが移っています。

それが今日。
ふと寄った本屋で立ち読みしたスキーとスノーボードの
雑誌「Fall Line」に、クレイグの特集記事があった。
彼の死後、初めて見た、ちゃんとした特集記事でした。
他の記事の鮮やかなカラー写真から一転、
モノクロの写真と、グッと抑えた文章。
一も二もなく買いました。
雪山でのニコッと笑った顔の写真、良い写真だなぁ。
一目でクレイグだと気がつきました。すごく引きつけられる写真。

また、いつかスノーボードを心からやりたいと思えるときが来るのだろうか。

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