『早速ミニレッスンを始めます』
そういうと、ちょうど黒板を消していていた係の子が“今日のミニレッスン”と書いたカードを差し出してくれた。
ずいぶん定着してきたようだ。
“気持ちの表し方”と書いて、『今日は、復習です。前に難しい言葉を教えたんだけど、覚えていますか?』
そう言うと、作文ノートの前のページをめくりだした子が何人かいた。
「あ、ノートを新しくたから、前のノートに書いてあったんだ」
そんな声も後ろの方から聞こえてきた。
ノートから、そのときのミニレッスンのメモを探し出した子が、手をあげた。
一人を指して尋ねてみる。
『最初の言葉は何?』
「こ」です。
『そうだね。みんなも思い出した?ノートにきちんと書いているとふりかえることができるね』
そして、黒板に黄色のチョークで、“行動描写”と書いた。
“行動描写”は、“風景描写”と共に、ある研修会で筑波大学附属小学校の桂先生に教わった表現技法である。
前年度の6年生でのWWでも好評だった文章表現の技だ。
黒板に板書する。
“漢字テストで100点だった。うれしかった。”
このうれしい気持ちをもっと表すには、
“漢字テストで100点だった。ものすごくうれしかった。”
『でも、自分がした動きをくわしくあらわすと、もっと上手にうれしい気持ちを伝えることができます。みんなは、漢字テストで100点だったらどんな行動をするかな?詳しく言ってみて』
子供達が口々に言っている言葉を取り上げて、二つの表現を板書した。
“漢字テストで100点だった。両手をあげてガッツポーズをした。”
“漢字テストで100点だった。家に帰ってすぐにお母さんに見せた。”
『この方が、どれだけうれしいか気持ちが伝わってくるでしょう。今書いてる作文の中に、気持ちを表す文章があったら、それを行動で表せないかためしてみよう』
(今日のミニレッスンの所要時間 6分)
書く時間の後半で、ある子が作文ノートをもってきて、「これでいいんですか」と聞いてきた。ノートには、“ぼくは両手を頭にのせ、下を向いた。なぜなら、雪だるまが、こわれていたからだ”と書かれていた。『そうそう、うまい。よく書けているよ』そういうとうれしそうに席に戻っていった。
この日に宿題となったふりかえり作文の中で、その子のノートに次のような文があった。
“うれしかったことが2つあります。1つめは、行動びょうしゃでOKされたことです。2つめは、はじめて行動びょうしゃができたことです”
今回、行動描写を教えたのは2度目となる。前のことを思い出しながら聞いたり、つぶやいたりしている子の様子を見ると、一度目の時よりも主体的にレッスンを受けているように感じる。
同じことを一度教えるよりも、2度教える方が定着できるはずである。30分で一度のことが、15分ならば2度できる。5分ならば6回できる。これがミニレッスンの大きな効果。ミニレッスンの「ミニ」の大きな意味のひとつだと感じている。
そういうと、ちょうど黒板を消していていた係の子が“今日のミニレッスン”と書いたカードを差し出してくれた。
ずいぶん定着してきたようだ。
“気持ちの表し方”と書いて、『今日は、復習です。前に難しい言葉を教えたんだけど、覚えていますか?』
そう言うと、作文ノートの前のページをめくりだした子が何人かいた。
「あ、ノートを新しくたから、前のノートに書いてあったんだ」
そんな声も後ろの方から聞こえてきた。
ノートから、そのときのミニレッスンのメモを探し出した子が、手をあげた。
一人を指して尋ねてみる。
『最初の言葉は何?』
「こ」です。
『そうだね。みんなも思い出した?ノートにきちんと書いているとふりかえることができるね』
そして、黒板に黄色のチョークで、“行動描写”と書いた。
“行動描写”は、“風景描写”と共に、ある研修会で筑波大学附属小学校の桂先生に教わった表現技法である。
前年度の6年生でのWWでも好評だった文章表現の技だ。
黒板に板書する。
“漢字テストで100点だった。うれしかった。”
このうれしい気持ちをもっと表すには、
“漢字テストで100点だった。ものすごくうれしかった。”
『でも、自分がした動きをくわしくあらわすと、もっと上手にうれしい気持ちを伝えることができます。みんなは、漢字テストで100点だったらどんな行動をするかな?詳しく言ってみて』
子供達が口々に言っている言葉を取り上げて、二つの表現を板書した。
“漢字テストで100点だった。両手をあげてガッツポーズをした。”
“漢字テストで100点だった。家に帰ってすぐにお母さんに見せた。”
『この方が、どれだけうれしいか気持ちが伝わってくるでしょう。今書いてる作文の中に、気持ちを表す文章があったら、それを行動で表せないかためしてみよう』
(今日のミニレッスンの所要時間 6分)
書く時間の後半で、ある子が作文ノートをもってきて、「これでいいんですか」と聞いてきた。ノートには、“ぼくは両手を頭にのせ、下を向いた。なぜなら、雪だるまが、こわれていたからだ”と書かれていた。『そうそう、うまい。よく書けているよ』そういうとうれしそうに席に戻っていった。
この日に宿題となったふりかえり作文の中で、その子のノートに次のような文があった。
“うれしかったことが2つあります。1つめは、行動びょうしゃでOKされたことです。2つめは、はじめて行動びょうしゃができたことです”
今回、行動描写を教えたのは2度目となる。前のことを思い出しながら聞いたり、つぶやいたりしている子の様子を見ると、一度目の時よりも主体的にレッスンを受けているように感じる。
同じことを一度教えるよりも、2度教える方が定着できるはずである。30分で一度のことが、15分ならば2度できる。5分ならば6回できる。これがミニレッスンの大きな効果。ミニレッスンの「ミニ」の大きな意味のひとつだと感じている。
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