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明日へ続く道

110630 読書『「気になる子」のいるクラスがまとまる方法!』

2011-06-30 | 読書録
赤坂真二さんの本にはいつも助けられてきた。
高学年女子とのかかわり方は、今でも赤坂さんの著書が基本となっている。
学級会のやり方も毎年、赤坂さんに教わったクラス会議をベースに取り組んでいる。

そんな赤坂さんが、クラスに2割を越えると言われている気になる子を視点にしたクラスづくりの本を出している。

読みながら、驚いた。
自分が日頃、子供とのかかわりやクラスづくりで心がけたいことや実践したいことが示されている気がしたからだ。
「そうそうそうなんだよ」とか「こういえばうまく伝わるのか」とか、そんなふうに思いながら読み進めた。
こんな自分だけどここ数年、通常の学級での特別支援について発信の場を与えられる。通常の学級での対応、手だてを求めている人たちがそれだけいるということのようだ。そんな場で、自分が話すことよりも、この本を紹介する方が、手っ取り早そうだ。

もちろん新しい学びや気づきもたくさんあった。
以下、特に自分にヒットした文章をいくつか紹介します。

●「個別支援」と「集団支援」のバランスが大事。
●「個別支援」は、「集団づくり」と共にする
●”気になる子”は居場所がない。
●気になる子は、いっぱいダメ出しをされてきた子どもです。
●「そうか、○○って思ってたんだね」と受け止める。
●教師がその子どもを「いじめてもいい」とお墨付きを与えているようなもの
●指導するなら「1対1」でやります。
●協同して解決策を検討する。

是非読んでみてください。


「気になる子」のいるクラスがまとまる方法!
クリエーター情報なし学陽書房
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110628 講座で求められているものが

2011-06-29 | 特別支援教育
今年度最初の講座の場をいただいた。区のコーディネーターの研修会だ。
テーマは「通常の学級で子どもたちをどう理解するか」ということ、何だかちょっとわかりにくいテーマだなと思い、担当の方に確認してみたところ、要するに日頃の実践を報告してほしいということだった。
けれど、ちょっと苦しかったことがある。この研修は、各校のコーディネーターの方たちを経験年数で3つに分けている。今回の講座は、そのうちの一番経験年数が多い方たちに話をしてほしいということだった。
区の研修なので以前に話をさせてもらっている人もいるし、何年も特別支援に携わっている方たちもいる。今更基本的なこと、今や常識的なことをわざわざ前で発表してもしかたがない。どうしたものかと考えた。
で、結果的に今自分が一番関心のあることを話してみることにした。従来の一斉授業ベースにおける工夫よりも、より「個」への対応を意識した活動主体、協同的な実践の方に重点をおいてみるということだ。

講座の準備の方は、数日前から取り組み始めたものの、相変わらずなかなかエンジンがかからず、最後は当日の朝、早起きしてタイムプレッシャーをかけて何とか仕上げた。
途中、ちょっと方向が違うという思いがよぎったが、今更どうすることもできないので当初の方向性のままやってみることにした。

研修終了後、ちょっと違和感を覚えた。どうも参加者のニーズとあっていない気がした。
参加者には、たくさん通常の学級担任がいるわけではない。
だから学級担任の手立てや実践をそう知りたがっているわけではない。ましてやワークショップや学び合いなどは、「へえー」という感想はあっても、すぐ取り入れたいというものでもなさそうだ。
それよりも、特別支援に関心がない先生たちでも、日常の教室や授業の中で心がけたり、取り入れたりしていける考えや工夫を、「どのように伝えていくことができる」かが、求められているような気がした。
例えいい実践であっても、その先生でないとすぐにはできないものは、大量採用という問題を抱える東京の中では、あまり求められていない。
ん~、そんな授業や学級経営をやっているつもりはなかったのだけれど、気が付くと外側から見るとそんな風に見えているような感覚が伝わってくることがある。
今回の講座は、担当者からこういう内容でと言われているので仕方がないところもあるが、せっかく発信をするのであれば、求められているものに応えられるようになれるとよい。

所属する東京コーディネーター研究会で、来月のセミナーに向けて、チェックリストの見直し作業をしている。このセミナーでは、チェックリストを基盤としてミニ講座・ワークショップを行う予定でいる。「どのように伝えていくか」というニーズに応えられるものになればいいと思う。
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110622 明日は、ALLLLLIGHT! 6月例会です。

2011-06-23 | ALL RIGHT!
仲間とやっている勉強会のお知らせです。

気軽な勉強会です。
関心がありましたら、是非お越しください。

=教育サークルALLLLLIGHT!例会=

平成23年6月24日(金) 19:00~21:00
あんさんぶる荻窪 第二会議室
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110621 夏のセミナー打ち合わせ

2011-06-21 | 東京コーディネーター研究会
昨日は東京コーディネーター研究会事務局で夏のセミナーに向けての打ち合わせ。
今年は新しいことにも挑戦してみることになったので、ちょっと大変だ。

7月18日(祝)台東区立大正小学校で行います。
詳細は近日中にお知らせします。
特別支援に関心のある方、是非お越しください。
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110611 JUT東京から「説明」について考える。

2011-06-13 | 授業作りネットワーク
JUT東京には、5人の若い先生や学生さんが参戦していた。
JUTやMini-1のように対決形式にして勝敗とか評価とかが付加されると、ものすごい緊張を生む。
もちろんそんな緊張を感じない強者もすごいし、その緊張にあえて挑んでいこうとする人もすごい。
学生のうちにその場に身を置いた人も何人か見た。きっとすごい先生になっていくのだろう。

反省会の後、山田さんたちとJUTを振り返る。
お互い違う観点で見る部分もあるが、同じ気づきをするところもある。そんなやりとりがとても学びになる。

ある先生の授業は、最後のひとことで評価を高めた。一方、ひとつの説明が入らなかったために十分評価がされなかった授業もあった。
ひとつの説明が入るか入らないかで、たった7分間の授業の価値が大きく変わる。「説明」の重要さが何だか特に気になるJUT東京であった。
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110611 第1回東京青年塾セミナー終了!

2011-06-11 | 授業作りネットワーク
東京青年塾で開いた第1回セミナーが終わった。

参加者のみなさんの感想は、これからアンケートをまとめるが、
個人的には大変学びの多い1日であった。

山田将由さんの独自の教科メソッドと、JUT東京の模擬授業、
そして何よりも青年塾のみなさんといっしょに企画し、
その中でいろいろと話をする中で、

明日からの自分の授業に生かしたいこと、
もっと考えてみたいこと、

そんなことがたくさんみつかった。


このセミナーの詳細は、少しずつ紹介していきたいと思う。
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110610 JUT東京前夜

2011-06-10 | 授業作りネットワーク
明日は東京青年塾主催のJUT東京。
今、勤務校で講師を務めてくれているTさんが出場する。
そのTさんと、授業検討会を行う。

まずはこれまで検討してきた7分の模擬授業を実際に披露してもらう。
2分近くオーバーする。
いっしょに見てくれた仲間の先生と共にいくつか改善点を指摘し合う。

その後、自分なりに修正してみた授業を実際にさせてもらう。
ぎりぎり時間内におさまるが、指導言が定まらない。
自分が行った授業も、Tさん自身の授業も、指示や発問よりも、
特に説明の部分が一番うまくいかないことに気づく。
そういえば、先週のセミナーで野中信行先生は、指示、発問よりも説明を重要視していたし、先日発行の「学びのしかけ」のメルマガでも、石川晋さんが、説明についてふれていた。それぞれ意味合いが違うのかもしれないが、「説明」というものにもっとこだわっていく必要があるのだろうと感じた。

再度、質疑や検討の後、もう一度こちらで同じ授業をさせてもらった。
自分自身がした授業なので、客観的評価はわからないが、
自己評価としては、あきらかに1回目よりは2回目の方がすっきりと授業ができた。
もちろん説明についてもだ。

7分の授業ならば、繰り返し練習できる。
くりかえし練習することで、指導言を向上させることができる。
JUTやMINI-1が授業力UPにつながることを改めて実感できた。

その後、Tさん自身が何度か練習した後、最後にもう一度模擬授業を行った。
ずいぶん向上したところもあれば、わかっていてもできないところもある。
見ればできるものではない。くりかえしやってみてできるようになることもある。
先生の個性としてできることやできないこともある。
そういう視点で見ていると、授業って本当におもしろい。
7分で授業を作ろうとするからそれがよくわかるのだろう。

自分がもっと若い時は、こんな場に立とうという意欲が全くなかった。
講師や学生のうちから、こうした場に挑戦しようとするだけですごいことである。
きっとそんな先生たちは、あっという間に力をつけていくのだろうと思う。

模擬授業づくりにいっしょに携わると、本番の見え方が全然違う。
そんな機会を与えてくれたTさんのやる気に感謝である。
明日の本番がとても楽しみだ。

明日のセミナー、席にまだ余裕があるので、当日参加もできます。
お時間ありましたら、是非成蹊大まで足をお運びください。

山田将由さんの4教科講座も超おすすめです。

http://kokucheese.com/event/index/12014/


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