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明日へ続く道

151013 ユニバーサルデザインについて書き出してみる

2015-10-14 | 特別支援教育
LD学会で、発表を聞いたり、お話したりして頭に浮かんでること、
十分整理できていませんが、書き出してみます。

教科指導のユニバーサルデザイン
教え方のユニバーサルデザイン
学び方のユニバーサルデザイン
授業参加のユニバーサルデザイン
人的環境のユニバーサルデザイン
教室環境のユニバーサルデザイン
学習規律のユニバーサルデザイン
生活ルールのユニバーサルデザイン

学校にはこんなユニバーサルデザインがあったらよくで、

授業の質を高めたい
どの子もわかる・できる授業にしたい
資質や能力を伸ばしたい
授業に参加させたい
明日、すぐにできることが知りたい
子供の関係性を整えたい
過ごしやすい教室環境にしたい
学級経営を何とかしたい
学校を何とかしたい

こんな思いの人達が、状況にあったユニバーサルデザインにアクセスできればいい.

でも、これらが全て、ユニバーサルデザインって言葉で呼ばれていると、何かまだスッキリできずにいる自分が時々あらわれてきます。

まあ、多様なオプションがあることがユニバーサルデザインなら、全部ひっくるめてユニバーサルデザインだと思っておけばいいのでしょうか。
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150731 夏季セミナー「授業について考える」を終えて

2015-08-01 | 特別支援教育
 東京コーディネーター研究会の夏季セミナーで講座、模擬授業、交流、対談と行いながら、大きく2つのことを考えていました。

 ひとつは、やっぱり、今の小学校のように、同じ世代の30人がひとつの教室で学んでいく中では、「学び」と「関係作り」を切り離して考えることはできないことです。
 学校におけるユニバーサルデザインという考えが広がっている中で、その対象を、環境づくり、関係づくり、授業づくりにわけて考えていくことが出来ます。今回のように授業に焦点があたることが多いようですが、少なくとも自分のまわりにいる子供たちは、学習のつまずきよりも、人間関係で苦労している子が多いです。先生や友達との関係です。
 どの授業でもクラスでいっしょに行う以上、友達との関係はつきまといます。この関係を整えることが、子供たちの学びにも大きく影響するはずです。

 もう一つは、今の特別支援教育の現場では、「これから目指していきたい教育」と「今、現場がかかえている問題」がせめぎ合っているということです。
 共生社会とか、インクルーシブとか、成熟した社会の中で必要とされてくる考え方を、教育の世界でも見据えていかなればなりません。特別支援教育を学校の外側が支えてくれている方の話からは、こういったこれからの新しい流れが見えてきます。
 けれども、実際の現場、もしかすると特に通常の学級の担任の先生の話からは、これからではなく、今、教室でどうすればいいのかという課題に追われていることがわかります。
 そして、この「これから」と「今」の間がうまく結びつかないでいることが、結構あります。

 また、東京都の通級指導の現場では、巡回指導という新しいシステムの模索が続いています。恐らくこちらもこれからの教育を見据えての新しい施策なのでしょうが、実際の現場では、まだその方向性に乗り切れずに苦労している人もいるようです。

 セミナーの中では、「これから」側と、「今」側の両方の立場で話している自分がいたはずです。きっと、「これから」と「今」の間に立ってできることを模索しているのが、自分の立ち位置なのだろうと思います。
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150719 通常の学級 特別支援教育の極意

2015-07-19 | 特別支援教育
2冊目の単著を出させてもらうことになりました。

結果的に、タイトルも表紙も、すごいことになってしまいました。

スペシャリストかどうかはともかく、
先生や子どもたちの不安に寄り添える本にしたつもりです。

不安を抱えたまま夏休みを迎えている先生たちに、是非、おすすめください。


スペシャリスト直伝! 通常の学級 特別支援教育の極意
クリエーター情報なし
明治図書出版
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141025 協同教育学会での話題提供を終えて

2014-10-27 | 特別支援教育
昨日は、協同教育学会での話題提供。
教科目標にせまるための学び方に限らず、学級づくり、関係づくりのための学び方、協同学習について、今の教室での実践を発表してきた。
それなりに精選したつもりではあったけど、伝えたいことの幅が広すぎたし、提案の焦点もしぼりきれなかったようだ。
それでも、終了後、共感を示してくれた方もいて、大いに励まされた。

授業でのつまずきで苦しんでいる子もたくさんいるけど、クラスや友達との関係性で苦しんでいる子の方が、少なくとも自分のまわりでは多い。授業でのつまずきは、教室の手立てや環境づくりで乗り越えられるが、関係作りはそう簡単にはいかない。

例えば、阿部利彦先生が主張する「プランゼロ」「人的環境のユニバーサルデザイン化」こうしたことに苦労している教室がたくさんあって、そこが何とかなれば、助けられる子どもがたくさんいるのではないかと思う。
だから、今は、もうしばらくクラスとしての、関係作り、集団づくりにこだわっていきたい。

次は、来月のLD学会で、再挑戦。
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130901 自主シンポジウムで登壇させてもらって

2013-09-01 | 特別支援教育
青山新吾先生に声をかけていただき、メンバーに加えてもらい、
日本特殊教育学会の自主シンポジウムに参加させてもらった。

テーマは、
『保育・教育現場の多様な実態に応じた取り組みを考える。学びのしかけ」を支えるものは何か』

メンバーは、次のような方々。

青山 新吾(ノートルダム清心女子大学人間生活学部)
堅田 利明(大阪市総合医療センター)
久保山茂樹(国立特別支援教育総合研究所)
清岡 憲二(玉野市教育委員会)
川上 康則(東京都立港特別支援学校)
佐内 信之(授業づくりネットワーク)

夏休み?最後の日曜日に、こんな方々といっしょに仕事ができるという夢のような企画だった。

いつものように自分は、この中では現状で唯一、現場の実践者で、
自分の教室を語れるという立場になる。
そこが、自分の役割だと認識し、教室実践を中心に話題を提供した。
そこから、みなさんに考え、学んでもらうしかない。

でも、夏休み後半の研修講師から、ちょっと考えさせらることがあって、
一人の担任だから語れることがあるけど、
一人の担任だから見えないことも結構あるということを
更に実感させられることになった。


この会には、何人か知っている方も来てくれていて
とても心強かった。
そして、会の後、いくつか打ち合わせをしていたら、
夏休み後も更に執筆の仕事が増えていった(笑)

こうした発信の機会に、現場の教師としてどんなふうに語っていくのか、
これまでとは違った側面ももっていないといけないかなって感じている。

今年の夏も、おかげさまで充実した日々を送らせてもらいました。
そして、最後をしめる企画。
最後にふさわしいこれまでの自分とこれからの自分を感じられるいい日になりました。


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130818 授業のUD全国大会二日目

2013-08-20 | 特別支援教育
授業のユニバーサルデザイン研究会全国大会二日目。

授業のユニバーサルデザインとは、一斉授業に特別支援の視点を取り入れて、どの子もできる・わかる授業にすること。(ってどなかたかが言っていた気がする)
通常の学級での特別支援について、今は授業づくりよりも学級づくりよって考えている自分とは、ちょっと立ち位置が違うかなと感じていたが、午前中の石塚先生や奈須先生の話は、その立ち位置の間を埋め合わせてくれるような内容だった。

午後の模擬授業は、高倉先生の音楽の授業を参観してから、社会科授業の協議会に向かうという相変わらずわがままな動きをした。そういう見方は、結局学びが薄くなるのだろうけど、どっちも関心があったので仕方がない。とはいうものの、ちょっとのスキマもないほどひしめき合っている会場だったので、動くのは大変だった。

NWの帯広大会から、思いいがけずたった1週間で見られた高倉先生の授業はとてもすてきだった。
高倉先生のふるまいや言葉かけがすてきで、更にそこから生み出される子どもたちの笑顔や動きもとてもいいなあと感じた。
表現についてあまり関心をもっていなかったけれど、お互いが楽しく表現し会える子どもたちならば、きっと支え合い、高め合っていけるのだろうと思う。自分を表現できるということの大事さを感じた。
そう言われると、自分の教室でも英語の時間の位置づけは、結構大事にしている。
表現ができる子どもたちの姿を2学期も意識していこうと思う。
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130817 授業のUD研究全国大会一日目

2013-08-20 | 特別支援教育
授業のユニバーサルデザイン研究会全国大会一日目。
横浜でのコーチング研究会の合宿から直接向かう。
1000人以上の参加者は、すごかった。
動くのも、座るのも、一苦労だった。

ポスター発表では、UDLの部屋を選ぶ。
一番関心があったことだったけど、
まだ十分に理解はできなかった。

家の事情で一足早く帰ろうとすると、
玄関で、廣瀬先生と川上先生にお会いする。
講師で登壇しているような人なのに、
この場では裏方として受付の片づけをされていたようだ。
大会を運営している人たちのご苦労を感じる。
頭が下がる。
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130713 とちぎLD教育研究会のセミナーを終えて

2013-07-14 | 特別支援教育
とちぎLD教育研究会のセミナーに、国立特別支援教育総合研究所の涌井恵先生と共に呼んでもらいました。
テーマは、『共に育つ学級づくり・授業づくり~協同学習とマルチ知能を活用した授業実践~』
教室での実践を紹介することが自分の役割です。

100人以上の参加者、固定式の教室。
話をするのも、模擬授業をするのも、ワークをするのも、やりにくそうだなと思っていたけれど、予想以上にみなさんが意欲的、協力的で、講師役としては、終始楽しく進めることができました。
感謝です。

顔見知りの方が来てくれていたり、新しい出会いがあったり、
とてもすてきな一日になりました。




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130707 栃木でのセミナーです

2013-07-03 | 特別支援教育
この夏、最初の外の仕事は、今週末のとちぎLD教育研究会のセミナーです。
お近くの方、よかったらご参加ください。

http://www.sakushin-u.ac.jp/scms/topic.php?NO=1119


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「共に育つ学級づくり・授業づくり」公開セミナー開催〈7月13日(土)〉

『共に育つ学級づくり・授業づくり
      ~協同学習とマルチ知能を活用した授業実践~』

とちぎLD教育研究会(S.E.N.Sの会)・作新学院大学人間文化学部・作新学院大学教職実践センター主催


教室で学ぶ個性豊かな子どもたち全員が分かるそして楽しい授業をつくるためにいい方法はあるのでしょうか?
マルチ知能という観点と協同学習を活用した授業実践がひとつの答えです。
今回の公開セミナーでは、個別の教育的ニーズのある子どもたちも共に学ぶ授業づくり学級づくりについて考えたいと思います。
皆様のご参加お待ちしております。

【日 時】2013年7月13日(土)10:00~16:00
【会 場】作新学院大学2101教室
【参加費】2000円(学生500円)
※当日、会場でお支払いください。

【プログラム】
○10:00~15:30
 講演「共に育つ学級づくり・授業づくり
      ~協同学習とマルチ知能を活用した授業実践~」
 講師 涌井恵先生(国立特別支援教育総合研究所)
 実践発表「特別支援教育 どの子も「安心」できる学級づくり・授業づくり」
 講師 田中博司先生(東京都立小学校)
○15:30~16:30
 鼎談 「共に育つ学級づくり・授業づくり」
 涌井恵先生、田中博司先生、原田浩司先生(鹿沼市立みなみ小学校)

【参加申し込み方法】
 E-mail ld-tochigi@sakushin-u.ac.jp
 Fax 028-670-3680
 件名「公開セミナー参加申し込み」とし、次のことをご記入ください。
 1)氏名(よみがな)
 2)〒、住所、電話、Fax
 3)所属・職名
 4)①一般 ②SENSの会栃木支部会 ③学生
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121223 7.7%の教室のためにいかがですか?

2012-12-23 | 特別支援教育
知的発達に遅れはないものの学習面、各行動面で著しい困難を示すこどもたちの調査結果が公表されました。前回の6.3%から6.5%という数字が示されています。
この数値は、小・中学校合わせてのもので、小学校のみだと7.7%という数字になります。これも詳しく見ると、低学年の方がその数値が高いようですが、少なくとも自分たち小学校教員は、6.5%とよりも7.7%という数値を掲げておくべきのような気がします。
前回の調査よりもいくらか数字が上がっています。これまで見過ごされていた子どもたちに先生たちが目を向けるようになったという好意的な解釈もできようかと思いますが、それよりもやっぱり教室のあり方がより多様化していると見取る方がいいように感じます。
ここ数年、通常の学級でできる特別支援教育については、理解も手立ても進んでいるはずです。ならばもっと数値が下がることも期待できそうですが、実際はそうではありませんでした。自分たち通常の学級の担任が、さらに支援を待っている子どもたちを意識した学級づくり、授業づくりを考えていく必要があるのだろうと思います。

7.7%の子どもたちが過ごす教室の子どもたちや先生のために、この本を書きました。1冊いかがでしょうか。

特別支援教育 どの子も「安心」できる学級づくり・授業づくり (ネットワーク双書)
クリエーター情報なし
学事出版


今までこんなことあまりしていませんでしたが、思い切って宣伝です(笑)
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