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明日へ続く道

120409 ミニレッスン~学級開き~ 「大切にすること」

2012-04-22 | ミニレッスン
先生の話(3)は、2つの大切にすることです。
2つとは、「言葉」と「時間」です。
これも、教室の上方にいつも掲示しています。

「言葉」についての話では、「言葉」には力があること、人に力や勇気、やさしさを与えるプラス言葉と、人のやる気をうばったり、傷をつけたりするマイナス言葉について話します。

「時間」については、時間は命と同じだということについて次のようなことを話しました。

もし、命にかかわる大きな病気にかかっていて、それを治すための薬があるとしたら、多分いくら払ってもそれを買いたいと思うでしょう。でも、そうまでして薬を手に入れて病気を治しても、人は必ずいずれは死にます。なのになんで薬を手に入れようと思うのか。それは生きている時間が大切だからなのです。

 新学期早々、しかも5年生相手にちょっと重たい話かなって思いましたが、後で書いたジャーナルを見たら、それなりに受け止めてくれていた子も数名いたようでした。
 とにかくまずは「時間」と「言葉」に敏感になってくれればいいかと思います。
 「言葉」と「時間」を大切にしているとクラスはいい感じになっていきます。だからこの2つを子どもたちが新学年の意欲をもっているこの時期に伝え、意識させておくことは結構大事なことだととらえています。
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120409 ミニレッスン~学級開き~ 「クラスの力」

2012-04-22 | ミニレッスン
先生の話(2)は「クラスの力」についてです。

教室の常設掲示のひとつに、

「先生の力」×「自分の力」×「みんなの力」

があります。
新しい教室でも、この掲示を最初に見やすいところに貼りました。

ミニレッスンでは、早速貼っているこの掲示を示しながら次のようなことを話します。
『クラスも、授業も、先生だけの力ではできません。自分の力とみんなの力が必要です。だから、先生と自分とみんなの力をかけ合わせて、いいクラス、いい授業を作っていきましょう』

更に、『ところでこの3つの力、どれも大事なんだけど、どれか一番かを決めるとすると、どれだと思う?』と聞いてみます。
ちょっとだけ間をとって、子供たちに手をあげてもらいました。
「先生の力」に手をあげた子は、だれもいませんでした。
「自分の力」に手をあげた子は、2人でした。
残りの子供たちは全て「みんなの力」に手をあげました。
まだ、学級も授業もスタートしていませんが、何となく子供たちも分かっているようです。ついでに、クラスの最後には、「先生の力」がなくてもクラスや授業が作れていったらすごいねとつぶやいて終わりました。

ちなみに、保護者会の時には、この3つの力に、×「家庭の力」を加えて話をします。
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120408 ミニレッスン~学級開き~ 「本気で怒ること」

2012-04-22 | ミニレッスン
 学級のスタートにあたり先生が話しておきたいことをいくつかに分け、それを時間を見計らって、順々に話していきました。
 ミニレッスンということで、子どもたちには10分以内で話すと伝え、タイマーをスタートさせてから話を始めました。

 先生の話(1)は、「本気で怒る」ことです。
『教室は、みんなが安心、安全に過ごせる場所にしていきます。だからこれから先生が本気で怒ることを3つ、伝えておきます』
 そういって、掲示を見せながら次の3つのことを話していきます。

  ・命、大けがにかかわるとき
  ・いじめ、差別にかかわるとき
  ・あやまらない、直そうとしないとき

 この叱る3原則は、野口芳宏先生の著書によく紹介されています。先日の東北青年塾のセミナーでは、有田和正先生も同じような3点を示されていました。黄金の3日間の実践の中でもよく見かけます。ですから、かなり的を射ている3つなのではないかと思います。

 最初の先生の話で、この叱ることをもってきた理由は、大きく2つあるかなと思っています。1つめは、担任としてみんなの安心・安全を守っていくという強い意志表示です。2つめは、怒らない宣言をすることです。怒る規準を示すということは、怒らない規準を示すことです。「この3つは本気で怒る」ということは、「それ以外のことは、怒らないよ」ということを宣言しているわけです。これは子供たちへの宣言というよりも、担任自身への宣言の方が大きな割合を占めている気がします。
 もちろん他のことをしても何も言わないわけではありません。悪いことには声はかけるし、話をしますし、注意も指導もします。でも、威圧的な叱責、大きな声、長い説教で怒ることはしないということを子供たちにも自分自身にも言い聞かせているわけです。

 そうそう「怒る」と「叱る」は、使い分けていることが多いかと思いますが、広辞苑では、「怒る」の意味に「叱る」とも出ていますので、ここでは同義語として使っています。
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120414 最初の1週間を終えて

2012-04-14 | 教師力
気が付くと4月ももう半分が過ぎようとしています。

新しい職場でもう2週間も過ごしたことになります。

クラスの子どもたちと出会って1週間。
ここには書けないこともいろいろありますが、
ちょっとずつクラスになってきています。
子どもたちともちょっとずつつながってきている感じです。

今年は、学級最初の日から、この3日間でやることをカードに書いて黒板に貼りだしてました。そして、それをひとつずつこなしていきました。

最初の3日間、最初の1週間は大事だと思います。
この期間に話すことと、後で話すこととは、子どもたちの伝わり方が違います。
だからこそ、何を話すかが大事になります。

でも、以前に比べてあせって学級開きをしていない自分もいるようです。
多分、いろいろな子どもたちがいて、いろいろなことが起こるのだろうと思います。
自分の力が及ばないようなことになってしまわないかという不安もありますが、
それぞれの子どもたち、それぞれの出来事と、ひとつひとつ向き合っていけばいい、
そんな思いで構えていられる自分もいるような気がします。
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120401 いつも考えていきたいたったひとつのこと

2012-04-03 | 教師力
6年前の卒業生たちが時間を作ってくれました。
このブログを書き始めたときに受け持った子どもたちです。
今と比べると、技術も考え方も人間としても未熟で、振り返ると、思い出したくない振る舞いがたくさん思い起こされます。
多分、今の自分なら、あの時のクラスはもっと楽しく、もっとまとまって、もっと力をつけてあげることができたんだろうな、そんなことが頭をよぎります。

当時のブログを改めて見てみたら、こんな言葉に行き当たりました。

1年間、クラスにいろいろとタネをまいてきたつもりだ。
でも、そのタネは、なかなか思うようには、花を咲かせない、実をつけない。
手をかけてきたところに花が咲かないなとへこんでいたら、
思わぬところに花を咲かせていることもある。
思ってもみなかった色の花だったりもする。
花は咲かないのに、大きな実を実らせていた子もいる。

クラス作りは難しい。
あと9日間。最後まであがき続けていこうと思う。
それが今年の目標。~KEEP ON FIGHTING~


ずいぶん恥ずかしいことを本気で語っています。
とにかくやり続ける、これをこの年の目標にしていました。
今よりも不細工で、今よりも無我夢中で、そして、今よりもずっと悩み続けていました。

こんな担任と1年間を過ごした子どもたちが、今、当時のどんなことを覚えて、どんなふうに思っているのか、ちょっと恐いけど、気になるところでした。
だから、そんなことも気にしながら昔話を交わしました。

その晩、帰宅した後、夜遅くに一人の子がこの日のお礼のメールをくれました。
そして、ちょっと長文のメールで当時のことを振り返ってくれました。
自分はあまり覚えていなかったのですが、特に印象に残っていることとして、友達関係で困っていたときの担任のかかわり方について、書かれていました。
そして、最後に残してくれた言葉を見たら、何だか涙が出てきました。

「必死に私達に向き合ってくれた先生の姿が今でも胸に刻まれています」

たくさん悩んで、たくさん苦しんで子どもたちとかかわっていたあの頃の担任の様子を、こんなふうに受け手止めてくれていた子もいたのかと思うと、胸にこみあがるものがありました。

もちろん、指導技術や理論、知識、哲学、教育観は、大事だし、必要なことです。でも、それが今よりももっと足りなかった当時の自分でも、必死に向き合うことで伝えられることがあったようです。6年前よりも経験値があがり、指導力も向上した自分は、以前よりもいくらかスマートに、落ち着いて子どもたちにかかわれるようになっているはずです。でも、もしかしたら、必死さは、以前よりもなくしているかもしれません。必死に向き合うことで子どもたちとつながることができていたならば、今の自分がどこまで子どもたちとつながっていられるのか、ちょっと自信がないところもあります。

先日の学級づくり改革セミナー全国大会のミニ講座で、山田将由さんは、「最高の教師がいつも考えているたった一つのことは何か」と問われました。最高の教師ではないけれど、今の自分は、その問いに「必死に向き合うこと」と答えようと思います。

そうは言っても「必死」とは何か?「向き合う」とは何か?まだ追い求めるものが尽きません。それをこれからの自分に問い続けていってみたいです。
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