見習い百姓のつぶやき

宮仕えも一段落、半農半Ⅹを本格化。農的暮らしとさまざまなⅩを悩んで、楽しんで一歩づつ。

「村を育てる学力」、「村を捨てる学力」

2015-07-26 21:19:16 | 本や図書館

 全国学力テストの成績上位県は、地域のニーズに応える教育を行っているのだろうか?
 「村を育てる学力」が「村を捨てる学力」になっているのではないかと言った研究者があると。

 東京での“School Library Academy”キックオフ・ミーティングに続き、島根での第1回“School Library Academy”を4人の県議の皆さんの参加を頂き開催させていただきました。
 講師陣は、帝京大学の鎌田教授と学校図書館界では「東の五十嵐、西の門脇」と並び称される前揖屋小学校、現松江市立大庭小学校の門脇司書。
 市町村議員の皆さんの参加も可能としていたのですが、こちらの広報が悪くて来たかった皆さんも参加できず。反省。次はしっかり広報したいと思います。

 西の門脇と言われるだけあって、門脇さんの実践報告はとても説得力がありました。
 学校図書館を活用した教育の効果を実感すると、先生は自分の子どもをこの学校に通わせたいと思うようになる。それだけ子どもが変わるということ。
 学校では、読書や図書館に関したさまざまな行事があるが、子どもの力を育てるのは授業です。学校図書館は授業を豊かにするためにある、んですよね。でも、十分理解されていない。


 冒頭は鎌田先生の講義の中の言葉。地域は、地域を愛し、問題を解決してくれる人に育って欲しいのでは?で、問題意識醸成支援が今後の教育のキモ、先生の話のキモかもと思います。
 リスクが一層高まる時代にあって、リスクヘッジを可能にする力を持たないと幸せになれない時代。その力を育てる鍵が学校図書館とそれを活用する授業、その理解者・実践者を広げたいものです。

 家に帰りつくと、西の空も東の空も夕陽に染められていました。
 今日のAcademyの余韻と重なって、尚更感動的だったかも。

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3 コメント

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Unknown (管理者)
2015-07-27 00:18:24
鎌田先生が、参加してくださった県議のFacebookに「日本の先端を行く島根県の取り組みも、今後の取り組み次第では、これまでの苦労が水泡に帰することもあり得ると危惧しています。某先進校の教頭先生が「築城3年落城3日とならねばよいが」とつぶやいておられたことが忘れられません。」とコメントしていらっしゃいました。
縮小の時代ですから、聖域はありません。
そうならないよう、結果で示せるよう、しっかり支援して行きたいものだと改めて思っています。
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お世話になりました(補足) (鎌田和宏)
2015-07-27 00:22:05
「村を育てる学力」と「村を捨てる学力」について、丁寧に語っておりませんでした。東井義雄という先生の著書の言葉です。どのようなことなのか、詳しく書かれているサイトを見つけましたので紹介させていただきます。https://sakanolab.wordpress.com/2014/03/22/%E4%BB%8A%E3%80%81%E6%94%B9%E3%82%81%E3%81%A6%E5%95%8F%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%8C%E6%9D%91%E3%82%92%E6%8D%A8%E3%81%A6%E3%82%8B%E5%AD%A6%E5%8A%9B%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%80%8C%E6%9D%91%E3%82%92/
東井は「村を育てる学力」のために生活綴り方に着目しました。私は綴ることの重要性は今も変わらないと考えますが、「読み・調べること」にも力点を置きたいと考えます。それ故図書館活用教育が重要だと思うのです。
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捕捉ありがとうございました (管理者)
2015-07-27 10:16:22
鎌田先生、捕捉ありがとうございました。

ご紹介のサイト読ませていただきました。
東井先生、1950年代にこの切り口は凄いなあと思いました。、
しかし、それが今も大きな流れであるとすれば、空恐ろしいかもしれません。
「国破れて、山河荒れ」にならないようどう踏みとどまれるか、今こそさらに一歩踏み出す時ですね。
ありがとうございました。
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