思わぬ反響でした、、、。
それにしても、一旦文字に落として発信してしまうと、真意って伝わりにくいものですね。
ということで、“液体ミルク”第二弾、というか、やはり真意は伝わり難いんだろうけど、コメントへの返信に使ったソースなども含めて、補足的に書こうと思います。
まず、誤解のないようになんですが、そもそもこの記事が何で1面なんだ?ということが出発であり、決して液体ミルクや粉ミルク全否定するものではありません。
一番の趣旨は、液体ミルクの認可がお母さんたちの署名運動が(も?)きっかけということらしいのですが、せっかくの運動、液体にしろ粉にしろ、ミルクではなくて母乳で安心して育てられる環境づくりという方向で、運動をして欲しいものだなあということなんですね。
断乳は2歳前後
クスリと注射を使わない小児科医の真弓定夫先生は、動物の断乳は自分で食べ物を集められる時で、人で言えば2歳前後だと仰っています。僕はこの言葉がストンと落ちました。
そして、育児は、その人が生まれる20年、30年前から始まるんだとも。深いですよね。
今、アレルギーなどとても多いけど、本来アレルギーなんてないんだと。現代ではとても難しいことですが、出産する20年、30年前からちゃんとした食べ物を食べていれば起きないことなんでしょうね。
便利なものは豊かさそのもの
「家族の勝手でしょ!」の著者・岩村暢子さんは、「〈現代家族〉の誕生」の中に、私たちの食卓は、終戦後の母世代から変わってきたと書いています。
ちょうど僕の母世代で、子どもには自分の経験した苦労はさせたくないと頑張ってきました。彼女らは、便利なものは豊かさそのものとして競って使ったのです。
その子ども世代の子、僕の次女は喘息があり、小学校高学年まで吸入器が手放せませんでした。真弓先生のお話と岩村さんの書いていることと符合するんですが、単なる偶然でしょうか?
淵源は愛着形成
議員時代、学校図書館は僕のライフワークと決め、教育現場を徹底して歩きましたが、教育現場や社会の問題事象の多くは、乳児期の愛着形成に淵源があるんだと気が付きました。
ゆったり、たっぷりおっぱいをあげて欲しい、スキンシップを図って欲しいと。(実は、これって重湯で育った僕自身の問題でもあったんですよね)
そして、乳児期の愛着形成という課題から自然分娩に取り組む助産師さんはじめ、産婦人科医、助産師、赤ちゃんを抱えるお母さんなど様々な方からお話を聞きました。
そこで、赤ちゃんを母乳で育てたいけど母乳が出ないと悩むお母さんにも出会いました。
おっぱいは必ず出る
と同時に出会ったのが、桶谷式乳房管理法を実践する助産師、Aya母乳育児相談室の坂本先生。
彼女から聞いて、桶谷そとみ先生の「母子一体性の原理」などの何冊かの本を読みましたが、桶谷式手技を考案した助産婦の桶谷先生は、第二次世界大戦下の満州で、栄養不良で子育てに絶望的になっているたくさんの母子を救ったと聞いています。
桶谷式乳房マッサージは、乳房の基底部をマッサージするので痛くない。そして、全てと言っていいほどお母さんは母乳が出るようになるのだそうです。
ただ、桶谷式乳房管理法の実践者はこの島根では一桁なんですね。きっと、アカデミックじゃないから、教育機関で取り上げられない。メジャーじゃないのです。
アカデミックには、お金と手間のかかるエビデンスが必要ですが、人の幸せは科学が全てじゃない。効率が全てじゃない。実践・実証こそ大切だと思うのですが、、、
あっ、横道(^^;; 何はともあれ、育児休業の現状や就業の再チャレンジ環境、出産育児経験のキャリア認定など、出産・育児に関する社会的認知はお寒い限りじゃないでしょうか。
子育てに悩む母子を、しっかりサポートし、ケアできる体制を整えることが望まれます。