大道具さーん ちょっとー!

舞台美術製作 金井大道具㈱ごきげん営業阿部 ここに日々の業務を垣間見る。お気楽に「大道具さーん、ちょっとー!」

古都、鎌倉にて

2006年10月09日 | 大道具
鎌倉芸能連盟主催の「第44回 邦楽と邦舞の会」が鎌倉芸術館小ホールで行われました。
朝九時からの仕込み。
大道具、花道、定式幕の仕込みをして、十一時半開演。


写真は「長唄 大原女」の第一景。紅葉山です。
嵯峨野あたりでしょうか。
そして、大原女の拵えが奴に替わるのとともに背景も変わります。


紅葉山のドロップを飛ばすと第二景。
カスミの向こうにお城が見えます。
どこのお城でしょうか。

演じる方も、たくさんの衣装を着込んで、
途中で引き抜きで奴に変身と、
なかなか大変そうな踊りです。
見ごたえありますね。


所用の為、途中で会場を後にしましたが、
外国人のお客さんも多く見えていて、
さすがに古都鎌倉だなあと思いました。

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四の切の思い出

2006年10月06日 | 大道具
初めて歌舞伎を観たのは高校二年生のとき。
国立劇場 歌舞伎鑑賞教室「義経千本桜 河連法眼館(四の切)」
菊五郎さんの忠信。音羽屋型だったんですね。当時は知る由もありません。
学校行事で無理やり観させられたのですが、
寝ることも無く、かといって熱心に観るのでもなく、ただ舞台の方向に顔を向けていただけでした。

ちょっと空気が変わったのは“三段の出”のところ。
舞台上で何が起こったのかわからず、
「あれどっからでてきたの?」とまさに狐につままれた状態。
その後はテンポよく早替わりや立ち回りがあるので飽きずに観られました。

結局、その時歌舞伎自体は面白いともつまらないとも思わなかった。
将来こんな職業につくなんて夢にも思わず。
そんなことよりも、学校に帰って部活の練習をするというのがいやでいやでしょうがなかった。

来月、演舞場で“四の切”がかかります。
成田屋の海老蔵丈が“おもだか屋型”に挑戦します。
早替わり、立ち回りのほかに宙乗りもあってケレン味たっぷり。
親を慕う子狐の姿を見ると泣けてきます。(海老蔵丈が子狐になるのはちょっと想像しにくいけど)
初めて歌舞伎を観る人も絶対楽しめるはず。オススメデス。

コメント (2)
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10/4 国立 初日おめでとうございます

2006年10月05日 | 大道具
打ち合わせで午前から午後と外回りでした。
午後国立劇場へ行くと、

10月歌舞伎公演「元禄忠臣蔵〈第一部〉」

の初日でした。
客席に入れるか聞いたところ、

「満席です。」

今月いっぱい、チケットは完売らしいです。

終演後、三越劇場へ向かう。

こちらは「竜小太郎公演」の舞台稽古の真っ最中。
こちらも明日初日ということで、緊迫した雰囲気がありました。
客席で少し見学してから劇場を後にしました。

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10/3 入れ替え

2006年10月04日 | 三越劇場
三越劇場は本日は小唄の会。「酣春会」
小唄各派の家元さんが集まって、名調子。
昨日は新内、今日は小唄。
これだけ邦楽に付き合っていると、何か一番くらいは唄えそうな気がしますが、
何一つ唄えません。
一番くらいは覚えて、宴席で披露したいもんですなあ。

終演後は大道具の入れ替えです。
5日から始まる「竜小太郎公演」の道具が入ってきました。
担当営業はサカゲンです。

終了後、神田駅前、養老の滝。
サカゲンと蕎麦屋さんと。
先月の「魔界転生」の感想戦を一時間ほど。(感想戦というのは、将棋や囲碁で対局後に勝者と敗者があーだコーダとお互いの読み筋を言い合う論戦のこと。)
こちらは観客の立場で、
サカゲンと蕎麦屋さんは現場のスタッフの立場で。

うん。面白かった。勉強になりました。(このブログには書けませんが・・・)

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10/1 光翁太夫追善

2006年10月02日 | 三越劇場
三越劇場で「新内光翁太夫追善演奏会」がありました。
故光翁太夫さんは、新内栄派初代家元です。
今日は三回忌の追善です。


“若木仇名草(蘭蝶)”の一こま。追善の会では山台は紺色の毛氈を使うことが多いです。初代家元の写真が飾ってあります。



“梅雨衣酔月情話(大川端)”の一こま。立方は朝丘雪路さんです。


新内節の各流派の家元さんが勢ぞろいしての追善口上があったり、ゲストの方の思い出話があったりと、楽屋も客席も大勢の人で盛り上がっておりました。

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9/30 四葉のクローバー

2006年10月01日 | 三越劇場
三越劇場で小唄の「四葉会」がありました。

幕開きには毎年、“クローバー”という題の会歌をコーラスで唄います。
三越劇場の舞台いっぱいに全員が並びます。

その後は三間の山台に飾り替えて、順番に唄います。



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