大道具さーん ちょっとー!

舞台美術製作 金井大道具㈱ごきげん営業阿部 ここに日々の業務を垣間見る。お気楽に「大道具さーん、ちょっとー!」

弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)

2008年01月20日 | 浅草歌舞伎
新春浅草歌舞伎 第一部
「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」
シラナミと聞くと私なんかはすぐに芋の香りを思い出しますが、ここで言うシラナミは歌舞伎のシラナミです。
 
浜松屋店先

 1:軒のれん 商店の店先によくかかっている。
 2:日除けのれん 舞台では屋内にあるように見えますが、実際は商店の街道沿いにかかっている。本番では4のところまで伸ばしましたが、となりのお店まで伸ばすと怒られますので気をつけましょう。
 3:大阪障子 商売やサンの道具には大概この障子が正面に入っている。そういうものです。今月歌舞伎座でやっている“魚屋宗五郎”の宗五郎の家にも入っていますね。

稲瀬川勢揃い

浅黄幕を振り落とすと一面桜が満開の景色です。
本では鎌倉、稲瀬川となっていますが、背景はどうやら浅草隅田川のようですな。浅草寺もあります。
上から垂れているのは吊り桜。糸桜ともいいます。
正面の桜の木は五本。これはどんなに舞台が狭かろうが、邪魔だろうが五本です。
“白浪五人男”が桜の木の前に勢揃いし。ひとりずつ口上を述べて見得を切ります。これが四本だったらひとりがあぶれてしまうのでけんかになります。けんかは困るので桜の木は五本揃えます。

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