ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

親子関係の金属疲労

2018-04-28 | 海外子育て
最近救急車ライドを経験した5人の1人に会ってきました。


倒れた理由は血圧のような、疲労のようなではっきりしません。
いろいろ話を聞いていると、かなり心労が重なっていたよう。
その理由がまさかの家族関係、しかも母娘関係でした


彼女は仲間うちで最も良好な母娘関係を保ち、よく連絡を取り
外出したり食事をしたり、孫たちともいい関係を築いていました。


3、4年前に転んだことから体調を崩したのを機に親子で話し合い、
娘の家の敷地にグラニーフラットと呼ばれる彼女専用の離れを建て
スープが冷めない距離での生活を始めました。


西洋人なので、よほどのことがない限り同居はしません。
敷地内とはいえ別棟で、キッチン、バス・トイレ付きで
いくら近くても完全に独立した生活を始めました


ところが、いざ近くで生活を始めてみると、それまで知らなかった
娘の性格が見え始め、娘と孫たちの関係も徐々にわかって
彼女は逆に一家と距離を置くようになっていたそうです。


「詳しい事は今は言いたくないけれど、娘に疲れたってことかしら。
薄々気づいてはいたけれど、あんな性格だとは思わなかったわ。
しっかり者の娘を頼って同じ敷地での生活を始めたものの、
「今はもう1回独立することも考えてるの。」
これは有料老人ホームに入るという意味でしょう


別の友人も数年前に、彼女のお金だけが入った娘との共同口座から
娘が数千ドルのお金を勝手に引き出していたのを見つけ、愕然


娘は海外旅行の申し込みに急に頭金が必要になり、
「急いでいたので、つい無断で借りてしまった」
と言ったそうですが、友人が気づかなかったらどうなっていたか。


彼女に何かあった時のために共同口座にしておいたはずなのに、
予想もしない使い方をされ、銀行カードを没収し暗証番号も変更。
娘への信頼が完全に崩壊したと言います。


もう1人は孫が地方の大学に進学したのを機に、娘が離婚
その後、娘が精神的に崩壊寸前となり両親で助けに入ったつもりが
以前からの親子の確執がぶり返し、家族カウンセリングを受けるなど
修羅場になってしまい、とうとうボランティアもやめてしまいました。
もうメールを送っても返事がありません


かく言う私も2年ほど前から、母が私の掛ける電話を切るようになり
全く話ができなくなりました


母は妹に、
「全く声が聞こえず、間違い電話かイタズラ電話だと思った」
と説明しているようなのですが、妹が実家にいる時に掛けると
電話は通じ、電話機の故障や回線の問題ではなさそうなのです。
ましてや母の耳が遠くなっていることもなさそうです。
しかも正月や母や父の誕生日、母の日や父の日の電話なのに。


こうしてみると、私も友人の娘さんたちも全員50代
ちょうど子育てを終えて孫が成人するかしたかの年齢です。
この頃になると親子関係が金属疲労を起こしてくるのか


みんな以前から、何らかの問題や違和感を感じていながら、
「それでも親子なんだし」
「たいしたことではないし」
「いつかは巣立っていくし」
とそれぞれに流していた問題にふと直面してしまうようです。


友人は救急車に乗る事態となって、さすがに意気消沈
老人ホームの方が心が落ち着くのなら、それも立派な選択肢。
別の元気はつらつな仲間も最近申し込んできたそうで、
2人で一緒に入る


その老人ホーム、ぺットは
1匹までならOK

ニャ二






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