ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

コーヒークラブ

2014-04-21 | 経済・政治・社会
カフェでコーヒークラブのお年寄りグループが話をしています。


(※こちらで言うコーヒークラブとは仲間内の集まり)



「最近腕が弱くなって、このカップを持ち上げるのも大変なのよ。」
と1人が言うと、
「わかるわ。私も白内障がヒドくて、コーヒーが良く見えないわ。」
と2人めが答えます。


「私なんて手が振るえて、選挙のときに候補者の名前に印を
つけることもできないのよ。」
と3人目が言えば、
「ワシは関節痛で首が痛くて、頭を回せない。」
と4人目が言い、何人もが一斉にうなずきました。


5人目は、
「降圧剤のせいでいつもフラフラしてる。」
6人目は、
「どこにいるのか、どこに行こうとしているのか、つい忘れる。」


最後の男性は
「つまりこれが、歳をとるってことの代償なんだな。」
と、首をふりふりつぶやき、居合わせた全員がうなずきました。



その時、最後まで黙っていた女性が明るく言いました。
「でも、私たちはどれだけ恵まれてるか天に感謝しなきゃ!
まだ運転できるじゃない



・・・・・・・





・・・・・・・





・・・・・・・



最後のオチはNZ在住者にしかピンと来ないかもしれませんねー。
これはそれこそ70代の当事者から来た、チェーンメール。
みんなで回し読みしては、「そーだ、そーだ!」なんでしょう。
ジョークではありますが、かなりリアルな話かも


とにかくここはビックリするような高齢者が運転しています。


クルマがないと足がないので、医者が免許を取り上げるまで
運転し続けます。まぁ、その年齢だと遠出も知れてますが。
でも、周りの70代たち、限りなく80代に近くても
時速100kmの高速走行でガンガン出かけている場合もあります


ボランティア仲間の1人も80代後半ですが、運転してきます。
上手く縦列駐車ができているか、出てきて確かめたりして
良きドライバー
であろうと務めているように見受けられます。


運転ができれば、
自由で
どこにでも行けて
買い物にも行けて
友だちや子どもや孫にも会えて
病院にも行けて
誰かのお葬式にも行けて


「自分自身でいられるのよ
というのが彼らの弁。



それが人の手を煩わさなければならなくなったとたん、
ガラリと変わってしまうと。
まぁ、わからなくもないですよね。


先日買い物をしていると、かなり太った杖をついた高齢の女性が
レジを済ませ、買い物袋を持って店の外に出ました。
思わず手を貸そうかと思うほど、荷物を持ったとたんフラリ~


その瞬間、
「マアム
と制服を着たインド人のタクシーのドライバーが颯爽と参上


荷物を受け取ってトランクにしまい、女性は助手席に。
このタクシーで買い物に来ていたのでしょう。
ガラス越しにも2人が和やかに話しているのが見え、
いい光景だな
と思いました。


いつかクルマが運転できなくなっても、
自分自身でいられる方法はあるはず


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