ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

520 ドル計画

2011-07-01 | 経済・政治・社会
香港の「6,000ドル計画」は確かに太っ腹ながら、
NZ政府だって、なかなかなんです~


この国には2007年から始まった「キウイセーバー」という個人年金があります。強制ではないので積み立てるかどうかは自由ですが、積み立てを始めると、なーんと国も一定額まで積み立ててくれて、
全額自分のものになる
という、ちょっと信じがたい制度なのです


国の積立額上限は制度開始以来、昨日6月30日まで1,040ドルでした!
つまり香港の6,000HKドル(≒1,000NZドル)が毎年もらえたのです


残念ながら上限額は今日からの新年度以降、520ドルと半分になってしまいましたが、それでも自分で毎年520ドル(週10ドル≒約650円)積み立てれば、国からも520ドルもらえます。
となったら、やるでしょ、コレ?
始めるだけで1,000ドルのキックスタートという報奨金までもらえます。


企業で働いていれば、会社も積み立てが義務付けられているので、収入によっては自分の積立額を最大3倍にできてしまうという、最初聞いたときは信じられなかったほどの厚遇です。


この国はメルマガ「キウイ・キリギリス」でも書いたように、過去何十年にもわたって不動産投資に勝る投資手段がないため、借金してでも不動産を買い続ける投資カルチャーが根強く、「貯蓄は美徳」などという発想がこれっぽっちもないのです。(税制面でも貯蓄は不利だし・・・・)


その結果、海外資金への依存度が高くなりすぎ、「これはマズいと政府がいずれ行き詰るであろう、現在の公的年金制度への補助と貯蓄の奨励を兼ねて打ち出したのがキウイセーバーだったのです。


ですから、護送船団のような手厚い対応も制度が定着するまでは
MUST
だったわけです。でも、さすがに4年経ち加入者も人口の3分の1となり、
「そこまで手厚くしなくてもいいだろう
と、国の積立額が半分になってしまいましたが、それでも年間3万円超。
夫婦で6万円超もらえる計算。ワルくないですよ~


ただし、年金なので65歳まで引き出せません。
(外国人が完全に帰国する場合は解約できるようですが)


でも利回りで考えれば年率100%なわけで、どんな投資にも負けません。
なにせ相手はお上ですから、約束した以上は払ってくれますからね~
(これからも国の金額が下がりそうだけど


これも永住者のありがたい特権です。
香港、NZ、どちらの永住権にもお世話になってます~

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