ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

CHANGE

2009-01-21 | 経済・政治・社会
今朝は5時起き。

いつものように熱いしょうが湯を淹れてテレビの前へ。
スイッチを入れると目に入ってきたのは人人人人人人人の人の波。
時差の関係で今朝になってしまいましたが、オバマ米新大統領の就任式を観ました。

200万人の大観衆。
これってNZの人口の半分!それだけの人が集まれる場所があることもスゴいけれど、それだけの人を集められることが何よりもスゴい!。人口比で考えて日本人が100万人も集まることなんてないですよね。
しかも、その理由が『政治』だなんて!

アメリカの民主主義の力、アフリカ系アメリカ人の夢、経済危機の痛みなど、いろいろなものがない交ぜになって「CHANGE-変革」をこの目で見届けたいという想いが200万人もの人を惹きつけたんでしょうね。その何百倍(多分?)の人がテレビやネットで同じシーンを見届けたことでしょう。

(リンカーン大統領の就任式で使われ、その後博物館にあったという小さな聖書の上に手を置いての就任の宣誓→
その前の副大統領の聖書が笑ってしまうくらい大きかったので自然な大きさがなんだか安心?!)

(←その聖書を奥さんのミシェルが持って支えているなんて知りませんでした。途中つっかえたところも彼女の温かい眼差しでフォロー、よかったです♪ファーストレディーとして運命共同体ですものね)

政治的な思考をあえて抹消されたような国に生まれ、有能な官僚はいても真の政治家はいない香港で(英領からの返還後は中国領になったも同然なので)14年も暮らし、これまた政治とはかけ離れた暮らし。

やっと投票権も獲て政治に興味を持ち出したのがNZ。でも国の規模の違いもあって、政治課題は外交など国政からオークランド市の治安問題など市議会並みのものまで十把一絡げでかなり特異な政局運営。

世界同時不況で各国ともそう簡単には先が見通せないご時世に、
「これぞ政治!これぞ民主主義!」
というアメリカの姿をまざまざと見せつけられ感動しました。大統領選までのお祭り騒ぎとはまったく違う、真摯さと気高さを感じました。
これがまたオバマ大統領の目指すところなのでしょうけれど。

「政治は政治家のものではなく国民のもの」
という原点を思い知らされた思いです。

帰郷するブッシュ前大統領のヘリを見送る4人が印象的でした。

「行った、行った、行ったわよ~♪」


「とうとう私たちの時代ね!」

・・・と、なぜか奥さんたちが言っていたような気がしてならないのですが´艸`

お聞きになった方も多いと思いますが、オバマ大統領の就任演説の全文です⇒日本語訳全文

よろしかったら美文なだけでなく大統領自身の視線と言葉を強く感じた英文もどうぞ⇒英語全文
(リンク切れはご容赦ください)

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