infinity

おりおば

2006-02-17 22:11:27 | Book
おりこうさん おばかさんのお金の使い方を読んだ。正確には2回目だけど。

株式投資を開始するまえに、読もうかな~くらいの気持ちで読んでいた。大学時代、経済学を結構真剣に勉強したので、そんなに違和感なく理解できる。アマゾンの書評のように、そんなに簡単な話でみんなが理解できているとは、全然思えないけど、一度トレーニングされていれば、奥が深いなって分かると思う。

が、一番感動したのはあと書きなのだ。

・実体経済価値を社会に提供している人々に、「マネーの根本原理」を伝えることができたなら、その人達に、価値提供に見合ったマネーが配分される。
・その結果、マネーは実体経済価値に担保された通貨という状態を維持できるだろう。国民のファイナンシャルリテラシーの向上は、YENと実体経済価値の乖離に歯止めをかけることができる。

で、板倉氏はその一つの力になりたいと。

これはすごいな~と思った。上記の凄さが分かりますかね?マネー経済と、実体経済の乖離は、かなり深刻な問題だった。大学時代、ほとんどずっと悩んできた問題だった。キャピタルフライトが、実体経済に与える破壊的影響が、各国の通貨危機といった形で顕在化されてきた。それに対するスタビライザーが、私にはぜ~んぜん思い浮かばなくて、経済学の道を断念した。

しかし、板倉氏はものすごく真っ当で、果てしなき道を正々堂々と進んでいると感動した。株式投資をするには、企業価値評価を知る事が必要で、そのためには・・・くらいの本かな?と思っていたけど(それでさえも、今の多くの詐欺みたいな本に比べれば充分すごいと思いますが)、あとがきでここまで本質を突いてきたか~と感動してしまった。

実は明後日、板倉氏のセミナーに参加するので慌てて読み直したって感じですが、1回目ではあとがきまでちゃんと読んでなかった。失礼でした。すごく楽しみだ。

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