infinity

マネー・ボール

2006-03-12 22:35:28 | Book
マネー・ボールを読んだ。今までにこれ以上面白い野球の小説はなかったかもしれない。

<野球にとって最も肝心な数字は3だ。すなわちイニングを区切るアウト数である。スリーアウトになってしまえばもう何も起こらない。したがって、アウト数を増やす可能性が高い攻撃はどれも、賢明ではない。>
<出塁率とは、簡単に言えば、打者がアウトにならない確率である。よって、データの中で最も重視すべき数字は出塁率である。>

上記は一例にすぎないが、独自のコンセプトでビリー・ビーンはアスレチックスを作り上げていった。そのチームは、毎年プレーオフに進出するくらいの成績をコンスタントに出し続けている。

面白いと思うのは、選手の価値を、ビリー・ビーンという人は適切に評価している。その価値評価の算出方法にオリジナリティがあるので、安い価格で高い価値の選手を雇い、チームを運営していく事ができるのだ。そして、その選手が活躍し、貧乏球団のアスレチックスで雇えなくなると、価値以上の価格で売りにだす。

う~ん、何かの話に似ていませんか?(爆)。

ビリー・ビーンという人の凄さは、1シーズントータル的に勝てるチームには、何が必要であり、そのためにはどういう選手を評価すべきか?に対して新たな概念を提供(実践)したことだと思う。素晴らしい経営者ですね。

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