八日目の蝉

「優しかったお母さんは、私を誘拐した人でした。」

誘拐は悪いに決まっている。

誘拐された母親の気持ちになってみれば、誘拐した希和子に感情移入できるはずがない。

でも、映画中ずっと希和子に感情移入してしまった。

希和子と薫の幸せな時間が永遠に続けばいいのにと祈ってしまった。

希和子が捕まった時、薫を連れていった警察にむかって

「その子はまだ・・・ご飯を食べていないんです。

　ご飯を食べさせてあげてください。

　よろしくお願いします・・・」

と言ったときには、もう号泣だった。

この映画に出てくる大人達はみんなどこか間違っている。

でもそれは分っていても、希和子と薫の時間だけはずっと続けさせてあげたかった。

親子の絆（本当の親子ではないが）、それはそもそもが間違っているのだから

絶対に引き裂かれる事は分っているのだけど、でもずっとずっと引き裂かないでほしかった。

そんな気持ちにずっとなっていた。

間違っていると思うけど、本当に感動した。

アバター

アバター観ました。３Ｄ映画の新時代が来たような気がする。アバター以前か、以後かみたいな。僕はかなり楽しめました。ただ、字幕で観たのはちょっと失敗だったかな。吹き替えでみたほうがいいと思う。

マイ・ブルーベリー・ナイツ

久々にウォンカーウェイの映画を観た気がする。
新車のナンバーを「２０４６」にしてしまったほど、ウォンカーウェイが好きだ。（といっても、「２０４６」はそんなに好きじゃないんだけど・・・）

観た感想は・・・、すげえ分かりやすかったな。こんなにストレートなウォンカーウェイの映画は初めて観たような気がする。確かに映像はスタイリッシュだし、展開の疾走感も以前のウォンカーウェイが戻ってきたような気がする。

だけど、分かりやすすぎるんだよな～～～。ってか、しゃべりすぎるんだよな・・・・。キャストが。だから、イメージが広がらないんだよな～。花様年華みたいに全然しゃべらないんだけど、全ての演技、表情が分かるわ～～～みたいな感じが全然なかったのが残念だ。

充分面白いんだけど、ちょっとしゃべりすぎだな。映画みた後に、あそこはどうだった？と確認して、ええ？そんな風に観てたんだ～、すげえな～的な楽しみがあんまりない気がする。

分かりやすいのは、芸術では罪だぜ。

花田少年史 幽霊と秘密のトンネル

原作のすごいファンでした。泣ける漫画なんですよね。後は３丁目の夕日に出ていた須賀健太君が出ていた事、大奥での演技が光っていた北村一輝が出ていた事もあって、すごく楽しみにしてました。感想は「やりすぎ」です。つっこみどころ満載の映画になってしまった。原作以外の要素が、僕には余計に思えました。ちょっと残念だったな。

氷壁

氷壁を観る。

１．Ｋ２登攀
　これはとてもよく出来ていたと思いました。いままでたくさんクライマーものを見てきましたが（好きなんです）、負けないくらいリアルだったと思う。玉木宏さんと山本太郎さんは、素晴らしかったです。これだけでも見る価値はある。

２．裁判
　う～ん、ノーコメントだな。

３．八代美那子と北沢彰、奥寺恭平
　美那子が何故奥寺を愛してしまったのか？また、奥寺も何故美那子を愛してしまったのか？答えらしきものは、「寂しい人」だからしかない。だけど、美那子は八代哲夫に愛されていたし、北沢にも愛されていた。兄からは、美那子が幸せじゃないと俺も幸せじゃないんだ。と言われている。人からの「愛」には恵まれていただろう。だが、美那子は自分からは誰も愛せなかった。だから、奥寺は美那子を「寂しい人」だと思ったし、美那子は自分と同じ孤独感を、奥寺に感じて惹かれあった。そうであれば、なおさらこのラストはいけないと思う。奥寺が山を忘れて、仕事に没頭し、抜け殻になったとき、美那子がとる行動は違っていなければいけなかった。と思う。

フラガール

これは最高かもしんない！３丁目の夕日以来のヒットかも。

蒼井優さんも、松雪泰子さんも、ほんとにほんとに、とっても魅力的でした。最初は情熱大陸で「蒼井優」がやってたので、ちょっと観たいな～ってくらいだったけど、観終わった頃には、大好きになってた。

最初から最後まで、全部いいので、ぜひ観にいってください。色々書こうと思ったけど、思い出すと全部いいので、やめた。いいっすよ。ほんとに。邦画いいね～。

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト

ようやく観にいけました。やっぱりジョニーのやるジャック・スパロウは最高だと思います。めっちゃかっこいい。前回の敵は幽霊海賊で、結構魅力的だったんだけど、今回は正直気持ち悪いかな。映像的にグロい。ちょっと厳しいんじゃないかな～？と思った。最後は「ええ？」って驚いた。「あれれ？」って。ジョニーファン以外は、２は３を見る前にＤＶＤで見る程度でいいかもしんない。１は絶対のお勧めだけどね。

IN HER SHOES

IN HER SHOESっていう映画を観た。ある人に教えてもらったんだけど、全然知らなかったな～。キャメロン・ディアスが出てるって聞いたんだけど、全然見つからなくて、かなりマニアックなのかな？と思ったら、準新作の１位だった。店員に聞かなくてよかったぜ～。恥ずかしいＷ。

とっても素晴らしい映画やった。特に妹のマギーが教授に、ゆっくりと詩を朗読するシーンはやばいっす。感動っす。そこで一番大事なものに気がつく。姉ちゃんのローズはいっつもマギーの事を考えてしまう。許してしまう。かけがえのない姉妹愛は見ていて羨ましくなった。音楽も素敵だったし、大事な１本になるかもしれないな～。

ユナイテッド９３

観てきました。9.11でただ１機だけ、目的を果たせなかった飛行機があった。それがユナイテッド９３である。

なぜ目的を果たせなかったか？その裏側には、こんなドラマがあったことを全然知らなかったです。荒れ狂う飛行機の中で、テロリスト達と闘った勇敢な乗客達を知って、心が震えてきた。不条理な状況に突然投げ込まれても、最後まで希望を捨てず、今やれることを、勇気をもって実行した乗客にとても感動した。

ただ、惜しむべきは映画として管制官のシーンが多すぎた事だ。あの時、アメリカが大変混乱に陥ってたことはよく分かった。でも、管制官達のシーンは、複雑すぎて状況がよく把握できなかった。そこだけが映画として残念だ。

ゲド戦記

観てきました。僕は特に宮崎作品に、特別な思い入れがある人ではないです。評判ひどかったので、全然期待してなかったけど、面白かったな～。疑問点はいくつかあるけど、充分楽しめた気がします。
ただ、映画館でる時に、ジブリマニアはたくさん面白くない点を上げてました。ジブリファンは、かなりハードル高いんですかね～？