infinity

こむらさき

2006-09-20 01:12:56 | food
俺はこの1杯を、ほんと15年くらい待ち焦がれていた。

僕は鹿児島県人。本籍も鹿児島。鹿児島のラーメンの名店といえば、やっぱ「こむらさき」。最後に鹿児島に行ったのが、中学1年生。18年前の事だ。(間違っても約20年とは言わない)。鹿児島行く度に、このラーメンが食べたくて、食べたくて。

で、ようやく見つけた。とりよせ出来るところを。多分、最近まではなかったと思う。早速とりよせて、作ってみた。でも取り寄せで1杯800円ってべらぼうな値段だと思うんだけど、そんなこと全くおかまいなしに5食分買ってしまった。

完璧な準備と、天才的な料理人の腕によって(もちろん俺の事(爆))、完全に記憶がよみがえった。うますぎる・・・・。あっさりとしたスープだが、相反して臭みのない臭みがコクとなっている。矛盾しまくり。ほんのちょっとでも行き過ぎたら、臭みになるんだけど、その手前ぎりぎりの旨み・コクを出したスープ、ああ、おれはこの味にずっとずっと憧れてたんだ・・・と思い出す。

そーめんのような独特な麺。白いストレート麺、噛んだ感じがたまらない。食感がすごくここちいい。弾力があるわけじゃない。コシなんて一切ない。噛むとここちよく麺が切れる。抵抗することなく、ぐじょっとしているわけではなく。髪の毛1本の芯すら残っていないのに、アルデンテ状態。もうここまでくると至高の域に達している。

全てが矛盾なのだ。なのにうまい。だから、15年もの間、俺の心をとらえて離さなかったのだ。15年の間、味は美化されることなく、15年後再会しても、そのままの旨さだった。深く感謝する。

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