パソコン歴は長いのですが、タッチタイピングができません。
なぜ、できないのか? キーボードを見ないで打つ練習をしたことがないからです。
なぜ、練習しないのか? それほど早く打つ必要がなかったからです。
仕事がキーパンチャーだったら、たぶん、必死に練習していたでしょう。
でも、それほど早さを要求される仕事ではありませんでした。
それに10本指を必要とするほど、考えることが早くありません。指2,3本あれば十分。
「でも、タッチタイピングのメリットは速さだけじゃないんですよ」
十数年前、科学技術館の中にあるパソコン教室の責任者がそう言っていました。
「タッチタイピングをするには姿勢がよくないとダメ、それが健康にもつながるんです」
というわけで、その教室にはタッチタイピングのコースがありました。
その責任者の女性も目の前で入力してみせてくれましたが、その早いこと、早いこと。
しかも前かがみにもならず、背筋がすらっと伸びて・・・たしかに、かっこいい。
その時から一心不乱に練習・・・していれば亀の指ではなくなったでしょう。
でも、根っからの努力嫌い、今もって亀さんと競争しているわけです。
健康になるためにパソコンを使っているわけではない・・・なんて負け惜しみを言いながら。
繰り返し練習することの大切さはよくわかります。
たとえば、野球少年だった頃、毎日バットの素振りを欠かしませんでした。
何百回、何千回、何万回と繰り返して、身体に覚え込ませるわけです。
アタマだけで考えても、球はバットに当たらないし、遠くへ飛んでくれません。
無意識のうちにカラダが勝手に反応するようにならないうちはダメ。
知得より体得、すなわち身体で覚えることが大事なのですネ。
挫折してやめましたが、五十の手習いで始めたピアノ。
譜面と睨めっこしながら同じ曲だけを繰り返し繰り返し練習しました。
そしたらいつの間にかカラダが覚え、タッチタイピング?で弾けたのでした。