獣害を裏返せ!

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【100117】駆除したシカの命、新メニューに活用を 調理師ら2人募集中

2010年01月30日 | 獣害-利用
毎日新聞に、福井県小浜市での、ちょっと工夫した取組記事がありました。

行政がメニュー開発に取組むことは、そう珍しいことではありませんが、期間限定(しかも給与も安い!)とはいえ雇用して取組むのは、その本気度がうかがえます。

面白いのは、他地区の商品のアレンジから始めると言い切っているところで、短期で結果(オリジナル商品の開発)を出すためのロードマップがしっかりと示されているあたりは、勉強になりますね。

しかし、結果がどうあれ、市民からの発案を汲取り、実現への道筋をつけたことは評価に値するのではないでしょうか。


私のプライベートプロジェクトである鹿角活用の模索も、「命の有効活用」という観点から始まっており、趣旨には共感するところがあります。


話しがタイトルから幾分それますが、この視座は大切だと思うので少々お許しを。

偏見かもしれませんが、例えば里山を活用した環境教育では、「里山に人が入る、あるいは手を入れることで生きものと共生ができる」という観点からの取組が多いように思います。

それ自体が問題ではないのですが、現在、里山や農村で本当に問題となっている生きものとの共生のあり方を考えるきっかけにするには、きれいや楽しい、あるいは作業が大変という実感だけでは十分ではない。
こうした、生きものの生死、そして「害獣として駆除された生きものの有効活用」からアプローチする取組を積極的に取り入れる必要があるのではないでしょうか。

そのためにも、猟友会の会員の方や行政の鳥獣害担当の方を講師として招きながら、被害状況だけではなく、その解決のために取組んでいる様々な実態を、肌で感じてもらうことも必要だと感じています。

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1.獣害対策で駆除したイノシシやシカなどの肉を活用した料理のメニュー開発に当たる栄養士または調理師資格を有する2人を募集

2.国の緊急雇用対策事業を利用し、雇用期間は2月1日から2カ月。

3.給与は月約15万円で、4月以降の契約延長もありうる。

4.料理への活用は、「駆除した命を有効活用したい」として市民が発案

5.シカ肉のコロッケやイノシシの丼など他地域で商品化されたものをベースに、地域の食材を使用するアレンジからスタート

6.オリジナルメニューの完成をめざす

7.完成したメニューは市内飲食店に紹介


毎日新聞 2010年1月17日 地方版
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20100117ddlk18040204000c.html


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