【080719】サル害防止へ知恵拝借 白山市、ネットの張り方募る

　白山市は十八日までに、サルによる白山麓（ろく）の農作物の食害を防ぐため、安価で効果的な防護ネットの張り方の公募を始めた。農家に知恵を借り、優れたネットの張り方を見つけ出すのが狙いで、ゴルフ練習場で使われていたネットを無料で配布する。手本となる張り方はチラシにまとめ、農家など約二千世帯に知らせる。

　市林業水産課によると、白山麓ではサルがネットのすき間から侵入し、作物を食い荒らすケースが相次いでいる。公募では、原則、畑の上部も含めてネットで覆う「全囲い型」のアイデアを募る。農家それぞれ畑にネットを張ってもらい、鳥獣害防止アドバイザーらが調査する。被害防止効果や支柱の建て方のほか、高齢者でも簡単に組み立てられるかなども農家に聞く。市がアイデアをまとめ、農家らに配る「サル・イノシシだより」に掲載する。

　公募に合わせて配る防護ネットは、市内ゴルフ練習場のネット張り替えで取り外した廃材で、市が業者から無償で譲り受けた。ネットは約四千平方メートル分あり、市が瀬女高原に依頼し、駐車場で保管することになった。

　山麓部では、サルがジャガイモを引き抜いたり、トウモロコシやナスを食い荒らす被害が多い。今月初旬から被害が目立つようになっており、市林業水産課は「農家が費用を掛けずに食害を防げる方法を見つけたい」としている。ネットの張り方公募の参加申し込みは三十日まで。同課や尾口、吉野谷、鳥越、河内各支所に申し込めばよい。

北國新聞
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20080719104.htm

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