電気羊に旅を

「東南アジア一人旅32日」からブログタイトルを変更。東南アジア・中国・ネパール・インドの旅日記あり。南米ネタを公開中

2006年2月8日(水) マチュピチュへの道 ~マラスの塩田・モライ~

2011年02月08日 | '06南米旅行記
ペルー・オチャンタイタンボ行きバス
6:00AMに起床。
今日は、バスでマラスの塩田・モライを観光しつつオリャンタイタンボまで行き、そこで電車に乗り、アグアスカリエンテスまで行く予定。
クスコのワンチャック駅でオリャンタイタンボ-アグアスカリエンテス往復のチケットが買える。当日購入は7:00AMに開く朝一番に行けば買えるらしい。

シャワーを浴び、6:30AMに宿を出発し、6:50AM頃に駅に到着。すでに3人並んでいた。オープンしオフィスに入り、購入のことを伝えると・・・今日の夜の便(20:00発-21:40着)は満席とのこと・・・。3日前のクスコ初日の朝に同じ列車を購入の日本人について行ったときは当日買えていたから安心していたのに・・・。あの時に今日の日のチケットを買っておけばよかった・・・相変わらず直前にならないと行動しない自分の性格を恨む。

もうすでにメジャーなルートであるクスコ-アグアスカリエンテスの列車は出発した後。オリャンタイタンボーアグアスカリエンテスの明日の分ならあいているとのことだが、もうマチュピチュへ行くのを引き伸ばしたくはないし、Yahooのマチュピチュ天気予報で連日雨と曇りマークなのに木曜日だけが晴れマークがついていたのでそれを少し期待しているせいもあり、無理にでも今日アグアスカリエンテスまで行っておきたい。
夜の便が無い代わりにオリャンタイタンボ14:55発の便は席があるので、それで行くことに。帰りは欲を出してアグアスカリエンテス→クスコの便で帰ることに。15:55発ー20:20クスコ着。往復で買うと安いのだが、しょうがない。
もともとオリャンタイタンボ20:00発で、それまでの観光が余裕だったはずが14:55発になったので、ゆっくりしていられなくなってきた。

宿に戻り荷物を預け、ウルバンバ行きのバス停へ。
sol札が少ないので、アルマス広場の横の両替屋でドルを交換する。マチュピチュ入場券はドル払いが出来ないからだ。
バス停につきチケットを購入、たったの2sol。座席指定で一番奥の席。乗ったらすぐに出発した。隣のおっちゃんが陽気でいろいろ話しかけてくる。スペイン語でさっぱりわからないが、ついでに自分はマラスの塩田とモライに行くんだと伝えた。
そのおっちゃんはチェンチェーロで降りたが、自分が降りたいマラスへの道とウルバンバへの道の分岐点付近になると、僕とおっちゃんとの会話を聞いていた近くにいたおじいちゃんが、「お前、マラスにいくんだろ」と言ってくる(相手はスペイン語でしゃべっているが、雰囲気でなぜかそう言っていることはわかる)。周りの客も面白そうに前方(もうすぐ分岐点だ と多分言っている)を指差したり、途中乗車のペルー人が立っている通路をかき分け前方へ。
おじいちゃんが運転手に「分岐点でとめてくれぇ」と言ってくれている。このバスには外国人は自分ひとりだったが、こういう親切はなんともありがたい。

ペルー・モライへの分岐点
分岐点で降りると、タクシーが3台くらい停まっていて、唯一の観光客である自分によってきて交渉が始まる。
マラスとモライのチャーターは誰もがやっていることなので向こうもなれたもんだ。こちらは確認のため、ペンション八幡でメモした簡単な地図と「地球の歩き方」の写真を使ったりして確実に行ってくれるかの確認。「いくら?」とたずねると「40sol」。昨日、実際にここのチャーターを使った日本人に聞いたら40solだったと言っていたので、いきなりその値段が出るとは思わなかった。もともと40solでチャーターするつもりだったので値下げ交渉することなく、出発。

ペルー・モライ

ペルー・モライ
マラスの町を通り、まずはモライへ。
入場料は3sol(←学割後、本当は6sol)ここは不思議な円形の段々畑(?)。なかなか形状がかっこいい。結構どこからでも絵になり写真を撮りまくり。

ペルー・モライ
とりあえず一番下まで降りていってみる。「地球の歩き方」に載っている写真の印象よりも大きく、疲れた。

ペルー・マラスの塩田
そこを出て、再びマラスの町を通り、道を折り返し、今度はマラスの塩田へ。

ペルー・マラスの塩田

ペルー・マラスの塩田
入場料は5sol。今度は学割は使えなかった。山の合間に突如として現れるというシチュエーションがニクイ。時期はずれなので真っ白ではなくたまった水の部分は茶色い。しかしその段々の独特な形状が連続して広がっている様子は圧巻。

ペルー・マラスの塩田の塩
売店には袋入りの塩が売られていた。大きさがいろいろあるのにもかかわらず全部1solとのこと・・・。中くらいの大きさの袋を3つ購入。一つはチリで自炊するときにでも使うことにしよう。

ペルー・マラスの塩田
塩田の中にまで少し入っていく。壁面に付いた塩を取る作業をする人がいた。遠くで作業をするおばちゃんがポーズをとるのでカメラを向けると、チップを要求される。なんだよぉペルー人・・・。
分岐点に戻り、約束の40solとチップ3solを払う。この運転手、ひげ面で見た目は怖いが、自分が車に乗ろうとする時はちゃんとドアをあけてくれるし、走行中 外の写真を撮ろうとするとちゃんとスピードを緩めてくれたり、なかなか気持ちよく観光させてくれた。

分岐点で荷物を置きウルバンバ行きのバスを待っていると、ちゃんとその運転手は来たぞと教えてくれた。ナイス。
満員のバスに乗り、ウルバンバへ。ウルバンバにバスが着いたところは、結構しっかりとした待合の建物がある。しかしベンチに荷物を下ろした瞬間、オリャイタンタンボのコレクティーボ(乗り合いのミニバン)の運転手のお声がかかる。聞くとたった1sol。

ペルー・オリャンタイタンボ行きのコレクティーボ
荷物を屋根に上げてもらい中へ。中はぎゅうぎゅう詰め。狭い車内に大人17人・子供3人・豚一匹・アヒル(?)一匹・・・。思いっきり地元色が強いが一人フランス人の男が一緒になっただけ安心だ。

オリャイタンタンボに到着したとき小雨が降っていた。
周りに駅らしきものが見当たらず、フランス人の男と一緒に村人に聞きながら向かう。目の前に遺跡が見えるが、とりあえず駅の場所を確認することを優先させた。意外に遠く20分くらい歩いただろうか・・・。フランス人はチケットをあらかじめ買っておらず、駅で直接購入。それを見届け遺跡まで戻る。出発は14:55だが集合は14:30に指定されている。いまからじゃ50分しかない・・・。時間が無いがすぐ近くに遺跡があるのに行かないのはシャクだ。

歩いて遺跡に行く、外から見てもかなりでかい。外部から写真を撮るだけで済まそうかと思っていたが、入り口に行くとここは例の周遊チケットが使えるところだということが判明(というか知っていたが、すっかり忘れていた)。

ペルー・オチャンタイタンボ

ペルー・オチャンタイタンボ

ペルー・オチャンタイタンボ
荷物をチケット売り場に預け、どうせならと遺跡の階段を駆け上りうろうろ。むちゃくちゃ疲れた。遺跡側の上空が曇っていて反対側が快晴という変な空のもとがんばって上の方まで上がる。時間が無いので下までおりる。荷物預かってもらったので1solだすと、ブンブン顔を横に振り「No、Free!」と拒む。
チップを受け取らないペルー人、やたらチップを要求する人・・・ペルー人でもいろいろだな。

ペルー・オチャンタイタンボ 三輪タクシー
少し歩き三輪タクシー(タイのトゥクトゥクのようなもの)がいたので声をかける。いくらか聞くと1sol・・・。もっと高く言っても良いのに・・・。安いなぁ。

駅についたのはちょうど2:30PM。集合時間ぴったり。
前の売店でとうもろこし(1sol)を買ってホームへ。

ペルー・マチュピチュ行き列車ビスタドーム
少し待ち到着した列車はビスタドーム、席はなんと一番前。前面の大きなガラスから景色を楽しめる。時間通りに出発。

ペルー・マチュピチュ行き列車ビスタドーム
出発すぐサンドイッチとフルーツパイとジュースのサービス。ちょっと優雅な気分。隣のあいている席にフランス人のおじいちゃんが来て一緒に車窓を楽しむ。アグアスの駅に到着したころ、結構本格的に雨が降っていた。

ペルー・マチュピチュ駅アグアスカリエンテス

ペルー・マチュピチュ駅アグアスカリエンテス
ウインドブレーカーを着て外へ出る。宿の勧誘に囲まれるかと思ったら一人話しかけてきただけ。聞くと10USDだという。10solの部屋はと聞くが20solといいはる。あっけなく退散していく。なんか拍子抜けで、ひとり雨の中ホテル探しとなる。適当に温泉がある方向に行けば宿が集中しているとの話だったが、八幡の情報ノートに「JOE」が少し紹介されていたので人に場所を聞きながら行く。

到着するとシングルルーム15solというが交渉するとあっけなく10solに。というか全く客の気配が無い。

荷物を置き外へ。インフォメーションの隣で明日のマチュピチュのチケットを購入。学割が聞いて40sol。インターネットを少しやるが遅すぎですぐ切り上げる。宿の少し登ったところのレストラン(インカワシという店の上)でセットメニュー15sol。「Expensive、for me」などといっていたら「10sol」になった。なんかあまりに簡単で拍子抜け。
アグアスは物価が高いといわれていたが10solならいいや。フルーツの盛り合わせ・コーンスープ・トマトパスタ・バナナジュース。味は普通。自分が食べているときに客が一人も入ってこない。暇なんだろうな。

ペルー・マチュピチュ村の宿「JOE」
宿に帰り、デジカメの電池を充電しようかと思っていたら部屋にコンセントが無い。
結局バストイレ付の部屋に変えてもらった。一泊13sol。


※1sol=35円として計算
※注)2011年にブログを更新してますが、コレは2006年の南米旅行記です。


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