8:00AM頃起床。シャワーを浴びリビング(?)へ。宿泊している人も皆集まってくる。
今日はピサックへ行く予定をしていたが、外は小雨が降っている。衛星のNHKのニュースを見ながら行くかどうか悩む・・・。
しかし、旅行の日程をずるずる延ばすわけにはいけないし、もしかしたら雨はやんでくれるかもしれない、ということで重い腰を上げ9:OOAM頃出発。
まず、しばらくネット出来ないと思いSpeedXという店で一時間ネット。そこでリマのオルメーニョのバス待合室で会ったカップルに会った。
市場に行き昨日パンを買ったおばさんのところでパンを4つ購入(1sol=35円)。食べながら歩く。
銀行のATMでお金を下ろそうとしたが、なぜかまたカードが使えないという警告。なんどやってもダメ。うーん・・・。最終手段でVISAカードでの引き出しにした。
ピサック行きのバス停に行き、2sol(70円)を払ってバスに乗る。2,3分後の11:00AM出発。
ちゃんと席番号がついていたみたいだが座った席が偶然合っていた。サクサイワマンの遺跡の横の道を通る。時間があったら帰りによることにしよう。
外は少し雨が降っている。外の景色もイマイチ・・・。
12:00PM、ちょうど出発して1時間後ピサックに到着。
6人くらいバックパッカーが乗っていて、彼らが向かう方向に ついていくと市場が見えてきた。
ここピサックでは、日・火・木曜日に市場が出る。昔は地元民用のためだったらしいが、最近はめっきり観光客目当てのものが多いそうだ。
かなり広い範囲に店が出ている。
最初に声をかけてきた少しだけ日本語が出来るオレンジジュース屋のおばちゃんのところでジュース(1.5sol=50円)。食べるつもりはなかったが、隣のとうもろこしを茹でているおばちゃんに一粒味見をさせてもらうと美味かったので購入(1.5sol)。
かなり広範囲に出店が広がっており、冷やかしながら歩いているだけで結構時間がかかった。
バスを降りたところに戻り、タクシーの運転手と交渉。
交渉していると、どうやら車で行けるポイントは頂上近辺とそれより下がったところの二通りがあるらしい。
20solなんていっていたが、10solまで下がった。4人の運転手相手に8solにならないか粘るが、タクシーの運転手の間で最低ラインの談合があるようだ。こっちが10sol(350円)で折れた。
その間、他にピサックの遺跡を登る旅行者がいないか待っていたが、皆 市場が目当てで、どうやら遺跡に行くのは少数派らしい・・・。
車で結構な距離を登る。
お金を払おうとしたら50sol札しかない。おつりは無いという。いつも思うのだが、なぜ旅行先のタクシーはおつりを全然持っていないんだろうか・・・。もちろんそれを承知であらかじめ乗る旅行者側が用意しておくのが作法かもしれないが・・・。
財布にあった5ドル札を払い5solのお釣り。「もう1solお釣りをくれないと計算が合わない」ともう1sol要求するが頑固として譲らない。
これじゃあ値段交渉した意味が無かったじゃん・・・。
2:00PM、降りたときは小雨が降っていた。
遺跡にいた観光客は4人。少し石の砦が作ってあるが、雨のせいでイマイチだ。
雨は5分ほどしたら止んだ。
しばらく歩いたところの分岐点で矢印が二手に分かれている。INTIWAKU(←つづり適当)と書いてあるほうに最初進んだが、右上に見える砦から遠ざかっていくので、しばらく歩いた後引き返し(観光客とすれ違う)、右手の道へ。
この選択が、後に苦労と喜びを同時に味わう分岐点だった。
少し家のように区画されているところを見た後、イマイチ道がわからなくなる。
とりあえず頂上を目指そうと、微妙に道らしい形跡があるところを歩き頂上へ。
途中引き返すのなんて嫌だなぁと思っていたが、幸か不幸かずっと先まで細い道らしいものが続いている。ひたすらひたすら歩き続ける。
はるか下には町や段々畑が広がる、あんな下まで本当に降りていけるのだろうか・・・。
周りには人の影さえ見えないひたすら一人でこの道があっているのかもわからず不安なまま歩き続ける。
ようやく見えた砦がどやら本命の遺跡のようだ。
それが見えたと同じ頃、ずっと曇っていた空が晴れてきた。気分も高揚してきて歩く速度も軽快に。やはり天気がいいと全然遺跡や山の印象が違う。興奮して写真を撮りまくる。
遺跡にはペルー人の二人の男だけ。ピサックなんて全然有名じゃないが、かなり良い。
そこからはただひたすら下っていく。ずっとずぅっと下る。
だんだんと麓の町の家々が近くなっていく実感がある。
途中、滝なんかあったりいい感じ。
4:25PM、ピサックの町に戻り、閉店準備をしている市場の店の間を抜ける。
最後にオレンジジュースのおばちゃんに挨拶しバス停へ。
ちょうどアンティクーチョを焼いているおばちゃんにいくらか聞くとたったの1sol(35円)。即購入。
先っちょのじゃがいもをかじった頃、バスが到着。うーん、今日は時間に無駄が無い。串を食べているのでバスに乗り込むのが最後になったが、ちょうど一つ席があって座ることが出来た。
乗ったとたん外の子供がバスに向かって水風船を投げてきた。あいている窓から水が飛び散りカメラが少し濡れた・・・。この水掛祭り何とかしてくれ・・・。
外の景色は行きと違って晴れていていい感じ。このままサクサイワマンの遺跡にいくまで保っていて欲しかったが、そうはいかなかった。
バスに乗るときにケンコーの遺跡に行きたいとバスの助手(?)の兄ちゃんに言っておいたのをちゃんと覚えてくれ、そこで止めてくれた。5:25PM。
ケンコーでは観光バスが3台ほど停まっていて観光客だらけでうっとおしい。さっきのピサックの遺跡とは大違いだ。
ガイドがつかない僕にはタダの岩の塊にしか見えないので、岩に上ったりして数枚写真を撮って次へ。
サクサイワマンは、時間が遅いせいか、観光客はまばら。ひたすら大きい岩が精巧に組み合わされている。規模も大きくなかなか面白い遺跡だった。いかんせん時間が遅い・・・。
もう日も暮れ始めて帰らなきゃいけない時間だが、サクサイワマンの遺跡のそばにリオデジャネイロにありそうな白い手を広げたキリスト(?)の像が丘の上に見えるので、行かずに後悔したくなかったので早歩きで登る。
そこはクスコ市内が見渡せる丘で、オレンジ色のライトがつき始めた時間でなかなか美しい。
後で宿の八幡さんに聞いたところの話だと、数年前にある市長の行いで町の明かりをオレンジ色に統一させたらしい。非常に綺麗だ。
そこから歩いて宿に向かう。
適当に歩いていても八幡の前の道に出るものと思っていたが、アルマス広場まで降りてしまった。
そのままアルマス広場から宿への道のところで夕食の勧誘される。セットメニュー10solと売り込んできたが、「9sol(315円)は?」というとOKしたのでここに決めた。
今回もセットだが、いつかは試してみようと思っていたクイをメインディッシュに選択。スープも美味かったし、ピスコサワー・コカ茶も飲めたし、9solで満足。
夕食を食べた後、マチュピチュ用のためペットボトルの水を3本買い込み宿へ向かう。
今回 泊まっている宿の前の道は、レストランが並ぶとおりから角を二つ曲がったところの道で人通りが少ない。
いつものように その道へ入る角を曲がった瞬間、前方から歩いてきた二人組みの男が自分と少し遅れたタイミングで角を曲がりピタッと後ろにつきかけた。とっさの感覚で「これはヤバイ」と思い、荷物を持ち直すしぐさをしながら立ち止まり壁に寄りかかり、二人をやりすごした後、元の道に戻り隠れる。
30秒ほど待って、地元人らしき女性がその道に入っていくので それについていくと、案の定さっきの二人組みの男はすぐそばで待っていた。チラッと僕の方を見た後、去っていった。宿に戻ったのは8:00PM。
今日は、ピサックやサクサイワマンのペルーの遺跡三昧、食事もペルー料理を満喫し非常に充実した一日だった。最後の仕上げにペルー名物「首絞め強盗」に逢うところだったかも。危ない危ない。
※1sol=35円として計算
※注)2011年にブログを更新してますが、コレは2006年の南米旅行記です。
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