
5:20AM、ジュンちゃんに起こしてもらう形で起床。もうほとんど準備はしてあるのですぐに出かける状態に。
昨日えりりんとトシが握ってくれたおにぎりは案の定 どうやって持っていこうか迷ったようでそのまま。自分の米が入っていたタッパーと こういうことがあろうと量り売りのパンのビニールを余分に取っておいたのでそれで強引に包む。
昨日おばさんが朝食用ととして用意してくれていたパンが机の上にあったはずなのに、無くなっている。なぜか娘がおきていたので確認すると出してくれた。しかし、昨日はジャムやスナックなどが入った袋だったはずだが、ただのパンだけ。これって普通の宿泊客に出す用の物じゃないか・・・?
パンをもらって外へ。ジュンちゃんが待ちわびているが、まだ二人は来ない・・・。
ジムニーに乗りこみ待つ、ようやくそろったと思ったら、トシがちょっとトイレといって出て行った。なぜかえりりんもついていく。後で聞くとトシはここ数日お腹の調子が悪かったらしい。ずるずると出発が遅れる・・・。
真っ暗な中、自分が運転で出発。
助手席にはジュンちゃんがナビゲーション。彼女に地図を渡し、指示通り進む。真っ暗だが、車がいないのでなんとかなる。ライトで照らされた場所しか見えない道を延々走る。
右側に波の音が聞こえる。たまに道の横で草を食べている馬などが進行を邪魔してきたり。
免許を取って以来のマニュアル車、徐行などがまだうまくいかずエンスト数回。
数十分走ったところで行き止まり。トイレかなにかの建物があるところで進めなくなる。
どこだ?とりあえず引き返し、左に入れる未舗装の道路を走ったりするが再び行き止まり。辺りが徐々に明るくなってくるなか、何度か行き来していると、どうやら最初に走ってきた道は海沿いの道ではなく、島の中央の道を走っていたんじゃないかと判明。最初にたどり着いた行き止まりもアナケナのビーチであったことがわかり、なんとなく周りの道の様子が分かってきた。
マニュアル操作のコツも思い出してきて、ギアチェンジもスムーズに。朝日に間に合わすために急いでいるのもあって、未舗装道路を跳ねながら進む。車内の3人も妙なテンションに。

迷いまくって到着したのは8:05AM。一台車が停まっていた。横につけ、遠くに見える15体のモアイに向かって歩く。そこにガイド付の外国人と日本人のツアーの人たちが5人ほどいた。もうすっかり明るくなっていたので日の出は済んだものだとおもっていたら、8:13AMモアイの背後の海の向こうから赤い太陽が昇ってきた。
おいおい、昨日レンタカー屋のALEXと宿のおばちゃんはサンライズは7時だといっていたじゃないか!だからその一時間前に宿を出発したんだ。でも結果的には迷ったあげく、その嘘情報のおかげで間に合うことに。
もう朝日を見るタイミングは今回のようにレンタカーを借りてしか見ることが出来ないので、ドライバーとして道に迷って朝日が見れなかったことに責任を感じていたところだった。結果オーライ。

いろんなバージョンでモアイを撮りまくり。
その間、えりりんがモアイの土台にのぼりポーズを撮り写真を撮っていた(そこに登ることは禁止)。僕が降りるように言おうと近寄っていくと背後からガイド付の日本人に僕が注意される。降りるように彼女に伝えると「分かってるぅ」という返事。よく考えたら、僕がモアイの写真を撮りたいから邪魔だからどいてくれと言ったと思われてんじゃないかなと思い、えりりんさんにあそこは登ってはダメなんだよ
ということを伝えると、「ちょっとだけのつもりだった」とのこと。時間の問題じゃないぞ。

近くにある横に仰向けになっているモアイなどをみたり、みんなで記念写真を撮るなどして、時間は9:30AMに。ここは朝日を見るのに有名なポイントのはずなのだが、自分達ともう一組のツアー客がいただけ。
車に戻り、みんなお腹が空いたということでパンを食べる。自分はかじりながら運転。だいぶ運転にも余裕が出てきた。近くにラノララクというモアイの石切り場があるのだが順序を考えまずはアナケナ海岸へ向かう。すっかり明るくなり海が美しい。朝通った同じ道とは思えない。

9:50AM、やしの木が生い茂る美しいビーチに到着。そのすぐ前にプカオを頭に載せた5体のモアイが立ち並ぶ。なんだかこんなビーチとモアイの組み合わせがなんとも違和感、面白いともいえるが。砂浜を歩き撮影。

ミニバンが2台やってきて、ビーチで何人かがボールで遊び。水着で海の中へ入っていっていったものがいた。このビーチの存在は知っていたのだが、水着を持っていくのをすっかり忘れていた。無性に海に入りたくなったので、トランクス一丁になり海へ。トランクスギリギリまで入る。なかなか気持ちが良かった。
えりりんとトシがペアで日陰で座ってしゃべっている。自分とジュンちゃんも海を眺めながらいろいろ会話。30分くらい まったりして車に戻る。出発しようとしたところ、もう一度トシがトイレタイム。
次はテピトクラ(←だったかな?)に行こうとするが入るところが見つからず通り過ぎる。舗装道路を調子よく走っていたらラノララクもいつの間にか通り越す。看板があり明らかにおかしいと思い引き返すと、丘の上にモアイがあるとこに。そこにいたおっさんに尋ねるとそこはアフ・ハンガ・テーAhu Hanga Teeというところらしい。完全に行き過ぎてる。どうやら島の大きさを見誤っていたらしい。思ったよりもずっと小さい。
ラノララク方面に進んで、遠くの海沿いに倒れたモアイがあったところで再び停車、アフ・ハンガ・テテンガAhu Hanga Tetenga。ここの海もやばいくらい青くて美しかった。天気が良くて本当に良かった。名前がわからないが道の左側にぽつんとさびしげにうつぶせに倒れたモアイがいたのでそれも撮る。

1:00PM、ラノ・ララクに到着。ここの入口に机があったので、とっておきのおにぎりの時間に。カラファテの藤旅館で仕入れた海苔に包んで食べる。昨日炊いたご飯も美味く炊けたようだ。日本から持ってきた米・カラファテの海苔(これも日本産だと思う)・、ペルーのマラスの塩のフュージョン。美味かった。

待ち合わせの時間を決め、中へ。さすがに観光客がたくさん要るだけあってすごいところだ。

モアイが岩から切り出され途中で放置されている。完成したモアイは、いくつかは立ったまま海岸線まで近づいたところで止まってる、伝説にある「石切り場から歩いて移動した」というのが本当であるかのように。

ランダムな場所に埋もれるようにして立っているモアイがなんともいい感じ。切り出し途中のモアイも頭が逆さになっていたり横になっていたりさまざま。歩いていて非常におもしろい。

なぜか道が作ってるのにそっちは入ってはいけないとガイドのような男に注意される。ついでに日本語で「サワルナ」などとも言っていた。とりあえずツアー客が上のほうに登っていくその方向に歩いていくと大きな湖が。それから上に上って山の頂上へ。どんどん人が降りていき、頂上でえりりんとトシが二人で話していた。「世界の中心で愛をさけんでみて」とか僕に言っているが、こっちは冷めるちゅーの・・・。なんともバツがわるので、少し離れた場所で絶景を楽しむ。二人は何も言わずに降りていったあとも、ボーと眺める。

3:30PM入口のところに集合。ジュンちゃんを待たせてしまった。みんなぐったり、もう帰りたいモードに入っている。
しかし、その前にすぐ近くのアフ・トンガリキAhu Tongarikiにもう一度行きたい。朝日をバックにシルエット状態で撮ったが、まだ順光では撮っていない。それとさっき岩絵がここにあるとは知らなかったからそれも見ておきたい。
そう言うと、トシが呆れたように、「じゃぁ、早くして戻ってきてくださいね」とボソッと。「いいよ、車で待っててよ」と答えておいたが、えりりんはやる気があり、彼女が降りていくと彼も付いてきた。なんだよぉ。

そこにいたガイドのおっさんがいたので「地球の歩き方」の岩絵の写真を見せて場所を確認。そんなところわからねーよという場所だった。しかも消えかかっているのか見難い。普通に人が乗れるようになっているので、そりゃ消えるわなぁ。
15体のモアイはやはり壮観、朝 ただの岩がころがっていたと思っていたものがプカオだった、朝とは全く違う顔を見せてくれる。やはりもう一度きてよかった。
4:00PM車に戻ると、三人ともぐったり、冷たいジュースが買いたいと言うので一端町に戻ることに。スーパーの前にガソリンを入れる。満タンに入れて返すというのが日本のレンタカーの基本だと思うし、分かりやすい方法なのだが、借りたときのメモリが半分より少し下の状態でその時の量に調節して入れなきゃいけない。ガソリンスタンドの兄ちゃんにその旨をイラストで伝えるとぴったりいれてくれ、親指を立てる。GJ(グッジョブ)兄ちゃん。5000Cペソ。
町に入り、突然トシが止まってという。よく分からないまま止まると昨日預けたクリーニングをえりりんと回収しにいった。ジュンちゃんと自分は呆れ顔。
戻るのをまって数メートル走らせスーパーへ。スーパーはシエスタで休み。隣の売店でジンジャーエールのペットボトルを1500Cペソで購入。外に出てみんなジュースをがぶ飲み。お金が全然ないし、ついでなのですぐ近くのATMに行くと他の三人に伝える。するとトシが「僕達はどうすればいいんすか?ここで待ってろっていうんですか?10分だけだよ、あのぉトイレ行きたい・・・。」
さっきお前のためにクリーニング屋で待ったじゃないか。一瞬キレそうになるが、相手にもこちらが不快に思ったことがわかるくらいにすかさず「じゃあホテル戻ろうか(言い方は普通)」と言い、すぐに車に乗り込みエンジンをすぐにかける。
えりりんがちょうどタバコに火をつけたところ。何か微妙な空気が流れる。宿に帰る。1時間ほど休憩して、海を見ているモアイ アフ・アキビにもうそろそろ行こうよとジュンちゃんが外で話している二人に声をかける。そしたらえりりんが「行くぅ?」という反応。なんだか二人とももうぐったりしている。
観光する気がない人と一緒に行動してもしょうがないので、適当に明日あさってまだ時間あるからいいじゃんと言って誘導尋問。ジュンちゃんとふたりで行くことに。
車に乗り向かっていると、追い抜くバイクの兄ちゃんが後輪のタイヤが揺れていて気をつけろという。さっきスーパーの近くでも車のおっちゃんに言われてコレで二回目だ。
走りながら左の後輪をのぞくとぐらぐらとゆれている。降りてチェックするが空気は問題なさそう。でもなんか悪路を走っているといつでもタイヤがはずれそうだ。
不安になりながらもアフ・アキビへの未舗装道路をゆっくり進む。ゆっくり神経を使いながら走っているせいかやたら長く感じてきた。道を間違えたか不安になり、途中の道端で写真撮影していたスキンヘッドのおっさんに道を聞くと「I think so.」とのあやふやな返事。

到着すると、そこには家族連れ(すぐに帰った)と日本人のカップルふたりだけ。着いた早々そのうちの女性がジュンちゃんに話しかけてきた、僕も近寄って話を聞くと夫婦で今ワンワールドのチケットで新婚旅行中とのこと。すごく感じの良い二人で話が弾む。ジュンちゃんも最初 サンティアゴのユースで会ったばかりのときのような明るい表情で饒舌に話しまくる。
なんというか今日他の二人の行動のせいで普通の明るいジュンちゃんではなくなっていたようだったのが、ここで復活。夕日が始まってきているのに延々話し続ける。途中で僕は切り上げ、モアイの撮影。
さっきのスキンヘッドのI think soおじさんもマウンテンバイクで到着。すごいデジカメでレンズも5本ほど持っている、フォトグラファーか?と聞くとYESと答えた。今まで話しかけるきっかけでこう質問することはあったがYESという答えは始めてだった。彼はモニタを撮るたびに覗きながら、一人で自画自賛の声をあげる。自分も真似して同じ構図で撮ってみたり。

夫婦二人はここまで歩いてきたらしく、帰りはヒッチハイクで戻るつもりだったようだ。ちょうど二つ分席が空いているし、僕の下手な運転でいいのかという了承を得てから出発。
車内でも楽しく会話、なんだか本当にいい感じの二人。こんな楽しい雰囲気で4人で一周したかったなぁ。
レンタカー屋のALEXの事務所に9:00PMに返さなければいけないが、少し道を迷う。ジュンちゃんがそっせんして車を降りて道を聞く。だれかに促され彼女が歩いていくのをついていくとそこがALEXの事務所だった。それに気づかずまだその家の人に場所を聞こうとするジュンちゃん、ここだよここ。ようやくエンジンを切り終了。
もう今日一日事故でもおこしたらどうしようかと思っていた、これで一安心。時間はぴったし9:00PM。

ALEXが出てきてタクシーで宿へ。お願いして夫婦を彼女達が泊まっているテントサイトで降ろし、明日の朝また会う約束をしてお別れ。宿に帰り、ジャガイモ入りのクリームパスタ。今日は赤ワイン。(注;ここでこの日の日記終了、どうやら力尽きたようだ・・・)
※1チリペソ=0.2円として計算
※注)2011年にブログを更新してますが、コレは2006年の南米旅行記です。
※何か投稿しないと編集できなくなるそうなので、ちょっとここに追記します。