電気羊に旅を

「東南アジア一人旅32日」からブログタイトルを変更。東南アジア・中国・ネパール・インドの旅日記あり。南米ネタを公開中

ものモライ

2007年08月13日 | 写真でヒトコト
モライ近くのバス停
クスコの町から北西に60kmほどの場所にモライという遺跡(?)がある。

クスコからも遠いし、ツアーで組まれることも(ほとんど)無いので、バックパッカーで無いとなかなか行くのは難しい場所だ。

この日は、
まず、クスコでウルバンバ行きのローカルバスに乗り、1時間半後(だったな?)、ある道の分岐点(上の写真の場所)で途中下車して、そこで待機している白タクの運転手(前回の記事のおじさん達→クリック)と交渉し車をチャーター。モライとマラスの塩田を観光。
再び分岐点に戻りウルバンバ行きのバスを捕まえ、ウルバンバで下車してコレクティーボ(乗り合いミニバン)に乗り、オリャイタンタンボという遺跡を観光し、その近くの駅から電車に乗りマチュピチュの麓の村まで行くという、移動と観光を兼ねた素晴らしいコース。

ガイドブックを読んだだけだと、本当に行けるか心配だったのだが、クスコの宿の情報ノートを読んでいくことを決意。
観光客はほとんどいないし、ローカルバスを乗り継ぎ、白タクをチャーターするなど「自分で旅を組み立てている」という満足感が得られる。

クスコに行ってマチュピチュだけで終わるのはもったいないです、時間がある方ははぜひ行ってみることをお勧めします。

ペルー・モライ
ところで、このモライについて。

上から見ると日本の前方後円墳の凹凸が反転したような形状で、規則正しく等間隔に段々に作られた独特な曲線が美しい。
UFOの着陸場所だとか、祭祀的な場所だとかいろいろロマンが掻き立てられそうな不思議な形だが、どうやらインカ時代の農業試験場らしい。

ペルー・モライ
下へ降りるための階段。

ペルー・モライ
他に対象物が無いので大きさが分かりづらいが、人と比べるとこんな感じ。

ペルー・モライ
ガイドブック「地球の歩き方」によると、

・モライとはケチュア語で「丸くへこんだ所」という意味。
・直径50m、深さ30m以上。
・最上層と最下層の温度差は5~10度もあり、インカ人達はこの温度差を利用して異なる環境で育つ植物を植えていたと言われている。

とのこと。

モライ・植物
現地に行ってみると、
実際になにか植物が植えられているし、マチュピチュのそばにも高度差を利用した段々畑があること・・・、

モライ
隣にも少し小さい円形の段々畑があることから、超科学や祭祀的な場所と推測するには無理があるか。
しかし、単なる段々畑にしては形状が美しすぎる、そう結論付けるにはもったいない気がする。

モライ
古代インカの人々は、クスコの町並みに見る精巧な石垣の技術、マチュピチュを初めとした多くの遺跡等、数々の謎を残したまま消えてしまった。
こういう古代の遺跡というのは、はっきりと謎が解明されない方が、旅人のロマンをかきたてられる。

モライの子供
最後に、近くにいた子供の写真。

モライの子供
「ペルーの親分」の記事(→クリック)でも紹介した男の子もそうだったけど、ペルーの子供は
なぜ長靴を履いてるのか?

僕の中で、これもペルーの謎の一つだ。



[ペルー・クスコ近郊、モライ]