電気羊に旅を

「東南アジア一人旅32日」からブログタイトルを変更。東南アジア・中国・ネパール・インドの旅日記あり。南米ネタを公開中

2006年2月19日(日) ウユニ塩湖ツアー三日目 ラグーナベルデ

2011年02月19日 | '06南米旅行記
ボリビア・火山口
5:00AM起床。
昨日なかなか寝付けなかった。ジェルミンのいびきが凄いという理由の他にいろいろ将来のことなど漠然と不安になったから。
キムはこの時間に起きるのを知らなかったらしく状況が理解できておらず皆から笑われていた。カトリーヌの布団の上にネコが乗っていた。見ると部屋のドアが開いている。夜ドアをカリカリ音がしていたのはやはりネコだった。まさか開けてしまうなんて。

月が真上に輝く中、準備をして荷物を車に積み出発。

6:00AM、最初の目的地に到着。
朝日が昇る前の薄暗い中、あたりが煙が立ち込めている。地面から硫黄の臭いのする暖かい水蒸気が出ている。こんなところにくるとは知らなかった(スペイン語では説明はあったのだろうが・・・)から余計に驚きだ。

南米ボリビア・火山口

南米ボリビア・火山口

南米ボリビア・火山口

南米ボリビア・火山口

南米ボリビア・火山口
たくさんくぼみがあり下を覗くと白くにごった水からゴボゴボッっと泡が出ている。ウユニ塩湖が天国のような地だとしたら、ここは地獄のようだ。一度のツアーで天国と地獄の光景を味わえるとは。

南米ボリビア・火山口

南米ボリビア・火山口
水蒸気が立ち込める場所を歩いた先に車が移動しており、朝日が昇った頃 皆が車に戻り、6:40AM頃 出発。

南米ボリビア・温泉
25分ほど車を走らせたところで、今日のお楽しみ、温泉に到着。
川が流れるほとりに石で丸く露天風呂がつくってありうっすらと水面から湯気が立ち上っている。自分たちが到着した時には、すでに一台のツアーが到着しており、何人かが入っていた。
自分が写真を撮っている間にジェルミンがあっという間に着替え 自分たちのツアーの中で一番に入った。

南米ボリビア・温泉
夜行でウユニに到着したとたんにツアーに参加、そして二泊ともシャワーを浴びれていないので自分にとっては待望のお風呂となる。マチュピチュ村で温泉に入ったままの乾かすのをすっかり忘れビニール袋に入ったままでしまってしまい濡れたままの海パンを履きいざ中へ。熱い。ここの温泉の為にと さっきの場所までサンダル(靴下は履いている)で行ってしまい、足先と手先が非常に冷えていたので余計にそう感じる。
ゆっくりと中に入る。日本人にはちょうどいい温度だと思う。多分42度か43度、気持ちがいい。温泉のすぐそばでカトリーナは ただタオルを巻いただけですばやく水着に着替えていた。彼女に限らず他のツアーの女性もそうしている。ホント外国人の女性というのは大胆というかあっけらかんとしているな。

次々とツアーの車が到着し、20人くらいが同時に入ることになった。ジェルミンが外に上がった頃、ぞろぞろと皆上がりだした。非常に心地よく約30分も入っていた。結局キムは遠くに泊まっているランクルの周りをうろうろしていただけで入らなかった。後で聞くと昨日の夕食を食べすぎ気分が悪かったらしい。

南米ボリビア・温泉
ランクルに戻るとちょうど朝食の準備が出来ていた。スポンジケーキのようなパンとスクランブルエッグ、飲むヨーグルトもある。ここを離れるとすぐに 国境を越える自分とキムの二人と他の4人とはお別れになってしまうので、ここでeメール交換。
ついでにカトリーナが以前から自分の名前を日本語で書いてと言っていたので書いてあげた。日本語には3種類の文字があるという前置きをした上で、「カトリーナ」「かとり~な」「加藤利奈」と書いて渡した。

南米ボリビア・ラグーナベルデ
9:30AM頃、富士山に似た山が見える湖ラグーナベルデに到着。

それから、車で走ってすぐ 建物のあるところに到着。すでに国境越えのバスと思われる車がある。15分ほど待っただけでバスへの乗車を開始し始めた。皆とドライバーとコックも一緒になり記念撮影をしてこのツアーが終了。情報ノートなどで国境越えのバスが来ないとかそういうトラブルを聞いていて心配したが非常にスムーズで気持ちがいい。

少し走ったところで出国手続き、15Bsを払いあっさりと手続き完了。
みんなバスに戻るがキムだけが帰ってこない。建物に入るとまだ何かやっていた。彼は実は数日前にアルゼンチンから入国する際にボリビアの入国手続きをやり忘れていたらしい。ここで20USDを払い解決。お金さえ払えばなんとかなるようだが、痛い出費だ、キムはプチブルーになっていた。

南米チリ・国境越え
それを終えると、道は突然舗装道路になり、さっそくチリの先進国ぶりが伺えた。延々とまっすぐな道をひたすら下る。かばんに入れていたペットボトルが気圧が上がったためかへこんでいた。チリでの入国手続きは、非常に厳しい。野菜やら果物やらの持込が禁止されているのだが、ただの自己申告では終わらず、荷物の検査室で手荷物を念入りに検査員に開けて見られて、結構細かな袋にまでチェックする徹底ぶり。
チリはサマータイムを採用している、時計を一時間プラスする。

再びバスに乗り、サンペドロデアタカマの町に到着。
いかにも砂漠の町というような建物だが、店の看板など木製に統一されていてなかなかおしゃれ感が漂う。バスに降りる寸前に車窓から道の名前をチェックしていたので 降りてすぐホテルに向かった。
不慣れなホテルの客引きがいたが高いので無視。目的のホテル レジデンタル・ビラコジョへ。

南米チリ・サンペドロデアタカマ
感じのいいおばさんが迎えてくれた。部屋はシングル(といってもベッドは二つ)5000ペソ。やはりチリは物価が高い。中庭がなかなかGOOD。トイレにちゃんとトイレットペーパーもあるし清潔。ホットシャワーもでるようだ。キッチンも綺麗だ、なかなか良いかも。

南米チリ・サンペドロデアタカマ

南米チリ・サンペドロデアタカマ
外へ出て町を散策。たまたまシェパードがレストランの前にいて写真を撮ろうとしたら陽気な客引きに捕まってしまった。セットメニューで4500ペソ。日本円に直すと約900円だからいいかなとこのとき思って入ったが、今思うとちょっと奮発したなぁ。
チリは自炊をしようと決めていたが、何回かはレストランでチリ料理を食べるつもりでいた。「地球の歩き方」に載っていたカスウエラ・デ・アベという鶏肉の料理をメインにパン・野菜・アイス。
外に机が置かれなかなかゆったりした時間を過ごせた。

外に出るとちょうどキムと会った。今日カラマにバスで向かうと言っていたのに、結局チケットが取れなかったらしく、今日宿泊し明日の8:00AMに出発らしい。

一端宿に戻りトイレに行き再度出発。
Tramacaのバスオフィスに行く。向こうも手馴れたものでオフィスに入って2分ほどでチケット購入完了(1300ペソ)。
キムと同じ8:00AM発に合わせた。彼はカラマから飛行機でアルゼンチンに戻るらしいが、自分は明日カラマでバスを探しサンチアゴへ夜行で行く予定だが上手くいくか。
この町で当初はアタカマ砂漠のツアーに行くつもりだったが、なんだかここサンペドロの町から出ている行き先はウユニツアーと同じような雰囲気のところばかりで行く気が失せた。この町で何もしないのも癪なので、歩いていけそうで且つ入場無料なプカラ遺跡へ行くことに。

とりあえず「地球の歩き方」に載っている「→」の方向に進み途中のチリ人に道を聞き確認しながら歩く。チリ人道を聞いても人当たりがいい。チリは楽しく過ごせそうだ。
「地球の歩き方」に川が増水していると渡れないこともなんて書いてあったが最初の川越えには橋が架かっていた。ただ増水とは「橋が埋まるほどの」という意味かと思ったらしばらく歩いたらそうではなく本当に川をざぶざぶと渡ることになる。道がそこで途切れているし、そこにいた地元民も渡れ渡れという。幸いサンダル・・・ジーパンの裾をまくって川越え。しばらく歩いてもう一度ざぶざぶ川越え。なかなか楽しい。
誰も自分のように歩いて向かっている人はいない。唯一マウンテンバイクで後方から走ってきたヨーロピアンカップルがいたのでプカラ遺跡に行くんでしょと尋ねると「どこそれ?」という反応。有名じゃないのか・・・?

南米チリ・サンペドロデアタカマ・プカラ遺跡

南米チリ・サンペドロデアタカマ・プカラ遺跡

南米チリ・サンペドロデアタカマ・プカラ遺跡
カラカラに乾いた道を歩き遺跡に到着。
なぜか「1500ペソ」と入場料の看板があったが誰もいない・・・。入ってみるが地元の女の子が3人いるだけ・・・。人気が無いのね。
とりあえず上まで登る。遠くの富士山のような山が美しい。

ちょうど降りるころ一人男が登ってきた。日本人だ。他に全然観光客がいないのに会った人間が日本人とは偶然。

南米チリ・サンペドロデアタカマ
二人で話しながら町へ。偶然 同じ宿だった。

南米チリ・サンペドロデアタカマ
いったん写真をパソコンに落とす。さっき干しておいた海パンがぱりぱりに乾いている。調子にのり靴下を洗濯。
アルマス広場まで出かけインターネット30分(500ペソ)。宿へ遠回りして帰る。意外にレストランがたくさんある。ハンバーガーが安く出ている店などがあって、やはり昼の出費は後悔。
小さいが食料品を置いている店があって衝動買いでフィットチーネ(パスタの平たい麺)を350ペソで購入。

8:50PM、宿に帰るとさっきの日本人ケンジが中庭にいた。パスタを買ったことを伝えるとコンソメの固形スープの元を少しくれた、ありがたい。ひさびさの宿での自炊。オーストラリア以来か。マラスの塩田で買った塩で作る。シンプルだが腹の足しにはなる。

シャワーを浴び、DVDを観るなどして過ごす。



※1Bs=15円として計算
※1チリペソ=0.2円として計算
※注)2011年にブログを更新してますが、コレは2006年の南米旅行記です。