ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

カンフーカンウ ~ 三国志英傑伝・関羽 ~

2013年01月17日 | 映画

 2013年の生きる糧の映画部門はジョセフ・ゴードン=レヴィット&ブルース・ウィルス主演のSF映画『ルーパー』で幕を開けました。
 劇場の予告編で想像していた内容とはかなり違う物語展開でしたが、『タイムマシンで送られてくる未来人を処刑する』、等の色々なアイデアの詰まったユニークなSF映画でした。ラストがアメリカ映画らしくない日本映画っぽい終わり方なのが少し残念でしたが、私の評価は☆3.5です(☆3.5の評価=普通の☆3つよりは評価が高いが☆4つの秀作と言うには少し物足りないレベルの作品)。

 そんなユニークなSF映画で始まった2013年の生きる糧の映画部門ですが、2本目は元旦にWOWOWで放送されたのを録画していた2011年制作の中国映画の『三国志英傑伝・関羽』を自宅で観ました。もちろん、昨年末に購入したヘッドマウントディスプレイの『HMZ-T2』を使っての鑑賞です。自宅で映画館の大スクリーン気分を味わいながら観ました。今後はこの形態で見逃した過去の作品を観る事が増えそうですね。ブルーレイやDVDに録画していて観ていない作品が山のようにありますからね。『マイアカデミー賞』の作品賞を過去の作品が受賞するなんてことも今後は出てきそうです。

 さて、本作ですが、『三国志』の有名なエピソードの1つの、魏の曹操の捕虜になっていた関羽(後の蜀の将軍)が曹操の下を離れて関所破りをしながら劉備の下に帰っていく話(過五関斬六将)を映画化しています。

 そんな話なので、劉備や張飛、等の関羽の仲間はほとんど出てきません。主な出演者は関羽と、一緒に囚われている劉備の夫人達と、曹操と魏の将軍達です。人格者で忠義者の関羽を曹操が高く評価して、配下に加えようと躍起になっている様子が全編で描かれています(曹操役のチアン・ウェンがいい味を出しています。大ヒットした『レッド・クリフ』の曹操よりも本作の曹操の方が魅力的です)。

 そんな良く知った三国志の1エピソードの映画化でしたが、関羽を演じている主役のドニー・イェンが多くのカンフー映画や武侠映画の主役を張っている俳優さんと言う事もあってか、関羽が素手で戦うカンフー映画のようなシーンがたくさんあるのでビックリしました(もちろん有名な青龍偃月刀を振り回して暴れまくるシーンが中心です)。こんなカンフーカンウは初めてですね。意外すぎて笑ってしまいました。
 戦争シーンや1対多人数の乱戦だけでなく、槍の達人や暗器の達人や長剣使い達との1対1の戦いもあるアクションシーン満載の映画なので、本作は歴史映画と言うよりはカンフー映画っぽいです。素直に面白かったです。


 と言う感じで、かなり楽しめた本作ですが、私の評価は本作も☆3.5です。秀作と呼ぶには何か少し物足りない感じです。
 
 物足りない理由としては、『関羽の背が低い』、『関羽のヒゲが短い』、『関羽が禁断の恋に悩むなんて似合わない』、と言った、私の持つ関羽像と本作の関羽が少し違っている点が大きいと思います。関羽に関しては『レッドクリフ』の関羽の方が私のイメージに近いですね。『関羽=豪傑』と言うイメージが本作ではあまり感じられませんでした。繊細過ぎる関羽でしたね。まぁ、ここらへんは個人の好みの問題でしょうね。

 以上、『三国志英傑伝・関羽』の簡単な紹介と感想でした。
 本作は三国志好きの人だと好みが分かれるような気がしますが、中国や香港のカンフー映画や武侠映画が好きな人には楽しめる作品だと思います。ドニー・イェンの動きは一見の価値があります。中でも槍の達人との一騎打ちのシーンは必見です。

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2 コメント

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Unknown (ママ)
2013-01-18 12:21:06
こんにちは。私はベタだけど、テッドがみたいです。
しかし、近辺の映画館では上映している所、時間が余りにも少なく困ってます。ちょっとR指定が入ると比較的近い所では上映されないんですよ。(文教地区ゆえ?)
題名がわからないんですが、古き悪しきイギリスの女性を嫌って男装して生活している女性の映画がみたいです、彼女は舞台でも演じているそうです。
今日のコメントは、たいしたことはないのですが、知人が関羽が好きで、子供につけたということがあって、又、孔明という人もいます。それを書きたかったので、私はうといんで、どっちが素晴らしいのかわからないです。
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ママさんへ (ノリの東京の友人)
2013-01-18 23:52:44
 こんばんは。たった今、近所のシネコンで「テッド」を観てきました。21時15分開始の最終の回でしたが、ほぼ満席でした。女性客の方が多かった気がします。
 クマさん(テッド)の動きは物凄く可愛いのですが、下ネタや放送禁止用語満載なので、観る人によってはドン引きしそうな作品です。キャメロン・ディアズの「メリーに首ったけ」で笑えた人には楽しめる作品だと思います(私は楽しめました)。
 私の住むさいたま市浦和区は文教地区らしいのですが、普通に上映されているので、上映するしないは単に映画館の判断やスケジュールの問題じゃないんですかね?。

 男装の女性が主人公の映画はグレン・クローズ主演の「アルバート氏の人生」ですかね。本作でグレン・クローズが昨年のアカデミー賞の主演女優賞の候補になっていたので存在は私も知っていましたが、まだ日本では公開されていなかったんですね。私も観てみたい作品ですが近所の映画館では上映していないみたいです。遠征して観て来ますかね。

 三国志の英雄の関羽や孔明の名前を子供に付けるとは凄いですね。名前負けしなければいいんですけどね。 三国志にご興味がおありならば、とりあえず映画の「レッドクリフ」あたりをご覧になってはいかがでしょうか?。金城武さんが孔明を演じています。面白いと思ったら、小説や漫画に挑戦してみるといいと思います。
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