ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

越えた2年の壁 ~ 転職人生を振り返る ~

2012年10月01日 | 日々の出来事

 2010年10月1日に再就職した今のガス会社での生活は今日から3年目に突入しました。就職した時に、「2年間は絶対に辞めない!!。」と心に決めていたので、この2年間を無事に乗り越えられたのは感慨深いですね。

 なぜ『2年間』と言うのを気にしていたかと言うと、今の会社の前に務めていた3社の勤務期間が全て2年以内だったからです。会社を辞めた理由はそれぞれ違いますが、どうしても『2年の壁』を越える事ができませんでした。そんな短期間での転職を繰り返していたので、「自分はもう会社務めが無理なんじゃないか?。」とか「社会人としてどこかおかしいんじゃないか?。」等とネガティブな事を考えるようになっていました。親や友人や知人からも同様の意見(苦言)をもらいましたしね。

 1989年(平成元年)4月1日から始まった私の就職人生(転職人生)の経歴は以下の通りです。5社目までは全てコンピュータ関連の仕事です。ちなみに、5社目だけが会社都合解雇で、残りは自己都合退職です。

 1社目:1989年4月~2002年1月末 (トータル12年10ヶ月)
 2社目:2002年2月~2005年7月末 (トータル3年6ヶ月)
 3社目:2005年8月~2006年4月末 (トータル9ヶ月)
 4社目:2006年5月~2007年9月末 (トータル1年5ヶ月)
 5社目:2007年10月~2009年9月末 (トータル2年)
  ※失業時代:2009年10月~2010年9月末
 6社目:2010年10月~現在勤務中

 転職回数が5回と言うのが多いのか少ないのかはよく判りませんが、私の周りには『一社一筋』と言う人達が多いので、そんな人からすると私は危なかっしい人生を送っていると思われているでしょうね。社員数も給料も少ない会社に移っていったので、「お前、本当に大丈夫か?。」と心配されても仕方ないですね。自分でもそう思います。
 尚、今までの5回の転職で「無駄な転職だった。」と思った会社は1社もありません。勤務期間の長い短いに関わらず、どの会社でも得たモノがあります。

 そんな経歴の私が1年間の失業期間を経て、『2年の壁』を今回無事に越えた事ができたので、少しはみんなに安心してもらえたのではないでしょうか。私も少しホッとしています。


 さて、『2年の壁』を今回無事に越えられた最大の要因ですが、私がコンピュータ関連の仕事からエネルギー関連の仕事と言う異業種への転職を行なったため会社の方から、「焦らずにゆっくり慣れていけばいいよ。」と言われている事が一番大きいと思います。こんな不安定な時代に本当にありがたい話ですね。私もその言葉に必要以上に甘えないように日々の仕事をこなしています。

 もう1つの要因としては、私自身の会社勤めに対する考え方を変えた事もあると思います。
 私は最初に就職した会社で『マズローの欲求階層説』と言う理論を教えてもらい、それを意識して働くようになっていました。その理論とは、「欲求には色々とレベルがあって、その欲求に基づいて人間は行動している。」と言うモノで、アメリカの心理学者のマズローは欲求を5段階のピラミッド型の階層に分類しています。それは、

 (1)生理的欲求
  ・・・ 生きていくのに最低限必要な生理現象を満たすための欲求。

 (2)安全欲求(安定性欲求)
  ・・・ 安全に安心して生活をしていきたいと言う欲求。

 (3)愛情欲求(所属欲求・社会的欲求)
  ・・・ 集団に属したり、仲間から愛情を得たいと言う欲求。

 (4)尊敬欲求(承認欲求)
  ・・・ 他者から独立した個人として認められ、尊敬されたいと言う欲求。

 (5)自己実現欲求
  ・・・ 自分が持っている能力や可能性を最大に引き出し、目標を達成したい、自己成長したいと言う欲求。

で、1→2→3→4→5の順に高次元の欲求になっているそうです。1の『生理的欲求』が満たされたら次の2の『安全欲求』が芽生え、その次は3の『愛情欲求』に移る、と言うように、人間は置かれた立場によって欲求のレベルが変わっていくそうです(私の理解している範囲での話です。間違っているかもしれませんが・・・)。
 ちなみに、失業時代の私が抱えていた欲求は(2)の『安全欲求(安定性欲求)』ですね。失業と言う不安定な状況で人間は一番に安定を求めますからね。

 この理論が頭にあったと言う事もあって、私の3社目から5社目の転職では(5)の『自己実現欲求』の実現に関して会社や上司とぶつかってしまい、結果的に会社を去る事になっていると思います。中途採用と言う事もあって、「早く結果を出さないといけない。その為にはこうしないといけない。」と言う自分自身の想い(欲求)や焦りが強かったんでしょうね。自分の意見や考えが通らないと、「もういいや。辞めちまおう。」と簡単に楽な道を選ぶようになっていたんだと思います。

 そんな自分の性格や行動様式を1年間の失業生活で冷静に見直せたのと、今の会社から言われた「焦らずにゆっくり慣れていけばいいよ。」と言う言葉によって今回は『2年の壁』を越える事ができたんだと現在は思っています。今の会社でも色々と自分の想いは溜まってきていますが、前のように『自己実現欲求』の早期実現にこだわる事は抑えています。


 以上、『2年の壁』を無事に越えた2012年10月1日の話でした。
 今回の記事は、他の人にはあまり興味が沸かない内容だと思いますが、2012年1月31日の『あれから10年』の記事と同様に、「その日を無事に迎えられたら書こう。」と思っていた話なので、書く事ができて幸いです。

 プロパンガス業界は斜陽産業の上、競争激化で「資本力のある大手以外は生き残れない。」と言われているので、私の転職回数が今の『5』で終わるかどうかは現時点では判りませんが、日々の仕事を頑張る事にします。冬は忙しいので余計な事を考える暇はないですしね。

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6 コメント

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シンプルイズベスト ((T_O))
2012-10-01 20:44:31
やりたいようにやればいいのでは。
緩急カマしてやってきましょうよ!!!
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(T_O)さんへ (ノリの東京の友人)
2012-10-01 22:31:46
すみません。ご意見には全く同意できません(笑)。「ワンピース」の最終回を読むまでは生きていたいですからね。
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友人さんへ ((T_O))
2012-10-02 08:10:35
そういうのがあるのはよいですね。
羨ましい。
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(T_O)さんへ (ノリの東京の友人)
2012-10-02 08:17:18
私には趣味(生きる糧)しかありませんが、(T_O)さんには大切なものがあるじゃないですか。「家族」と言う生きる糧が・・・。
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65点くらい (H先輩)
2012-10-03 09:14:52
ついつい会社の悪い面ばかりに目がいってしまうと思いますが、どんな会社でも良い面は必ずあると思います。でも良い面を理解するには、理解しようとする気持ちと、人によっては数年単位の時間が必要だと思います。
自分的には65点くらいの会社が及第点かと思います。大昔に ♪100点とる人大嫌い・・・65点の君が好き♪ とかいう歌もありましたしね。マイナスの35点分は酒の肴にに丁度良いです。
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H先輩へ (ノリの東京の友人)
2012-10-03 12:23:45
含蓄のあるコメントありがとうございます。私は酒を飲まないので肴にはしませんが「65点」は正しいでしょうね。

言葉は変ですが私は「正しい失業時代」を過ごしてきたと思うので、「自分のやりたいようにやってまた失敗」と言う浅はかな行動を取る気はないです。長いスパンで考えるようにしています(先に会社が潰れるかもしれませんけど…)。
この二年間で会社に必要な人材(人財)になっていると思うので、今は焦らずにスキルアップに励みます。そのうち私の能力を発揮する機会が来るでしょう。
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