ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

はじめてのパトカー ~ 交番に駆け込んだ9月の夜 ~

2012年09月17日 | 日々の出来事

 少し前の話になりますが、日付が9月2日(日)から3日(月)に変わる頃、私は近所の交番で事情聴取を受けていました。
 今まで交番には昼間に道を聞きに行った事が何回かはありましたが、夜に訪れるのは生れて初めての体験です。

 事情聴取と言っても、私が何か犯罪を起こした訳ではなく、私がアパートの自分の部屋で寝ていたら何かしらのトラブル(?)に巻き込まれてしまったようだったので、助けを求めに交番に行き、トラブルの状況の説明を警察官の方にしていただけです。その時間は約10分でした。しかし、初めての体験だった事もあって時間が過ぎるのが長く感じましたね。


 この日、私は翌日(月曜日)から仕事と言う事もあって早めに寝たのですが、「ドーン!!。」と言う大きな音と共に部屋が大きく揺れて、窓に何かが当たる音がしたのでベットから飛び起きました。枕元の時計を見たら23時50分でした。

 その後も何か異様な雰囲気を感じ続けたので、護身用に大工道具のハンマーを片手に部屋の外に静かに出てみると、いつも見慣れている風景とは違う風景が私を待っていました。諸事情により詳細は書けませんが、私の部屋に関係するアパートの備品の1つが完全に破壊されていて、壊れた破片が床に散乱していました。どうやら何者かがアパートの敷地内に侵入し破壊工作を行なったようです。

 その破壊された備品を見て身の危険を感じたので、財布と携帯電話だけを持って足音をたてないようにアパートの敷地から出て、アパートの管理会社に電話を入れたのですが誰も出なかったので、意を決して近くの交番に向かいました。交番までは歩いて2~3分の距離です。

 そして、交番の入り口にいた警察官の1人に簡単な事情を話したところ、「詳細を中で聞きますよ。」と言う事になって、交番の中の取調室のような部屋で私が巻き込まれている(?)状況を話しました。事情聴取の最初に住所や生年月日等を聞かれました。これはテレビドラマでよくある展開でしたね(運転免許証を提示して身分証明しました)。
 「隣人トラブルはありませんか?。」とか「何か変わった事は今までにありませんでしたか?。」等を聞かれましたが、私の話を聞き終えた警察官は私を信用してくれたようで、「パトロールに出ている警察官を現場に行かせますよ。」と言ってくれたので一安心でした。

 その後、待つこと10分くらいでパトロールに出ていたパトカーが戻ってきて、2人組の警察官が現場に同行してくれる事になりました。
 そして、歩いてアパートに戻ろうとした私に先輩らしい警察官がかけた言葉は、「パトカーに乗って下さい。現場まで道案内して下さい。」と言うモノでした。私はパトカーに乗った事が今までの人生ではなかったので、こんな緊張した状況にもかかわらず少し嬉しかったですね(不謹慎ですが・・・)。

 私のアパートまでは近いので、人生初のパトカー乗車は1分くらいで終わりましたが、降りようとしたら中からはドアが開けれなくて少し驚きました。横に乗っていた若い警察官の方がすかさず私に、「パトカーのドアは中から開かないんですよ。外から開けますので待って下さい。」と話をしてくれました。この機能は捕まえた犯人を外に逃がさないためのものなんですかね。パトカーって面白いですね。勉強になりました。

 パトカーから降りた私は2人を先導して私の部屋に向かいました。2人は、「念のために警棒を持っておこう。」と言って現場を調べ始めましたが、アパートの備品を破壊した犯人は簡単に見つかりました。諸事情により詳細は書けませんがベロベロに酔っ払った泥酔者が犯人でした。呆気なかったですね。その後は犯人に事情聴取を行なって寝かせて終わりです。泥酔者は警察官の姿を見たせいかおとなしくなっていましたね。

 その後は、「もう大丈夫でしょう。今後何かあったら気軽に連絡して下さい。」と言う言葉を残して2人の警察官は帰って行きました。生れて初めて警察に応援を頼みましたが本当に助かりました。こう言うレベルだと逮捕者は出ないみたいです。
 とは言え、破壊工作を行なった人間が近くにいる状況になんの変化もないので、朝まで全く寝れませんでした。神経が高ぶった戦闘状態のまま朝を迎えてしまいました。まぁ、相手がどこにいるのかが判っている状態だったので、深夜の何も判らない状況よりはマシでしたけどね。


 結局、この日(9/3)はアパートの管理会社への報告や今後の対応の相談等を行なう必要があったので会社を休みました。貴重な有給を1日無駄にしてしまいました。
 管理会社に破壊された備品の写真を見せたところ、「また何かあるとマズいので、修理が終わるまではアパートの空いている別の部屋で夜は寝て下さい。」と言う話になりました。その言葉に甘えて、備品が直るまでの数日間は『夜は別の部屋で寝て、明け方に自室に戻る』と言う生活が続きました。なんだか精神的に疲れましたね。

 ちなみに、管理会社の話によると、備品を破壊した泥酔者は朝起きたら拳にケガをしているのと備品が破壊されている事に気が付いてビックリしていたそうです。警察官と話をしたのは薄っすらと覚えているようなのですが、破壊行為自体の記憶はないようです。酒を飲み過ぎて狼藉を働いた事にショックを受けていたそうです。この日(9/3)の夜に私の部屋のドアに泥酔者からの謝罪の手紙が貼ってありましたが、そこにも同様の事が書かれていました(私に対する個人的な含みも全くないようです)。


 以上が、私が今月始めに巻き込まれたトラブルの話です。
 あれから2週間以上が経過しましたが、いまだに夜は小さな物音がしただけでベットから飛び起きてしまいます。緊張状態が続いていますね。

 尚、今回のトラブルで良い事が1つだけありました。それは3月8日に記事を書いた『夜中に大騒ぎしている何か』の犯人が判ったことです。この夜中の大騒ぎは3月から月1ペースでずっと続いていたのですが、今回の泥酔者が書いた謝罪の手紙に書かれていた内容から犯人が同一人物だと言う事が判りました(本人は3月から夜中に騒いで迷惑をかけているのを覚えていないと思いますが・・・)。オバケや超常現象だと対応策はありませんが、相手が生身の人間だと判ればトラブルの回避法を色々と考えられますからね。これは不幸中の幸いですかね?。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 看板に偽りなし ~ IMAXデ... | トップ | 決戦は日曜日 ~ 液化石油... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Maki)
2012-09-18 07:57:40
毎日平凡に暮らしているつもりでも、何かに巻き込まれるもんなんですね。
夜中に交番まで行かれて大変でしたね。
春先の事件の犯人がわかったのが、ちょっと可笑しかったです。
毎晩安心して休める日が、早くおとずれますように。
返信する
とりあえず良かったね (h先輩)
2012-09-18 15:19:57
でも早めに引っ越した方がいいよ。
ちなみに私も一か月ほど前に初めてパトカーに乗りました。北海道旅行中にスピード違反で・・・。
返信する
Makiさんへ (ノリの東京の友人)
2012-09-18 17:29:29
 早朝からのコメントありがとうございます。
 今回の件はもっと書ける事があるのですが、犯人の個人情報保護のために今回のような歯切れの悪い記事になってしまいました。「なぜ泥酔するまで飲んでしまうのか」を書いている謝罪の手紙は、それを原案に短編小説が書けるような興味深い内容でした(まぁ、言い訳ですけどね・・・)。
 これまた書けませんが、よく考えると警察官も1つ重大なミスを犯しているので、こう言うトラブルの対応は本当に難しいですね。安心して寝れる日はもう少し先ですね。
返信する
h先輩へ (ノリの東京の友人)
2012-09-18 17:38:40
 コメントありがとうございます。私とは違う理由でパトカーデビューされていたんですね。おめでとうございます(笑)。

 アパートは先月2年間の契約更新をしたので、今のところ引越す予定はないです。家賃も安くて映画館も近い今の部屋は私にはベストです(部屋が狭くて、釣りに行くのは遠くて不便ですが・・・)。
 個人情報保護の問題で書けませんが、今回のようなトラブルはもうないと思います。今度お会いした時に詳細をお話しますね。
返信する

コメントを投稿

日々の出来事」カテゴリの最新記事