Nonのひとりごと

大好きなお菓子のこと、グルメ、出会った寛ぎの空間、映画、仕事のことなど、私のたわいもないひとり言を綴ります

ショックな出来事

2011-05-22 14:02:36 | 日記

  昨夜は、仕事仲間と久しぶりに飲みに出かけました。

  2軒目に出かけたお店は、会社勤めの頃から
  しょっ中ではありませんが、
  ある意味、行きつけのお店でした。

  一人でも安心して入れて
  しかも決して3杯以上は飲ませないお店でした。
  お客さんの健康を考えて…という良心的なお店なんです。

  最後に行ったのは、もう2年以上前のことでしょうか!?
  まだお店はあるかな?
  心配しながら行ったら
  ある!ある!

  ドアを開けました。
  懐かしさはそのまま…
  天井や壁に
  ジェームス・ディーンやオードリー・ヘップバーン、
  スティーブ・マックイーン、ジャン・ギャバンなど
  昔懐かしいスターの古びたポスターが貼られています。

  でも…
  マスターの姿がありません…
  カウンターの中には若い男性の姿。

  マスターはいないんですか?

  あの、去年の11月に亡くなりました…

  エッ!?
  一瞬、声が出ませんでした。

  そこにいたのは、マスターの息子さんでした。
  仕事を愛して30年…だったというのに
  ガンで一年の闘病の後、亡くなったそうです。

  長男の方は別にお店を出しているということは
  以前、マスターが嬉しそうに言ってました。
  そのお店を受けついだのは、次男の方でした。
  それまでは、老人介護の仕事をしていたとかで
  全く一からのスタート。

  マスターは亡くなるまで、カクテルのレシピを考えていたとかで
  メモが残っていたそうです。

  こんなカクテルが飲みたいと言うと、それに応えてくれました。
  でもマスター自身は全く飲めなかったそうです。
  そして、お店を出してる息子さん方も…

  次男の方はマスターの仕事を受け継いで
  まだ3ヵ月だそうです。
  でも一生懸命勉強されているようで
  昨夜も私たちの注文に見事に応えてくれました。

  カウンターに座って最初に出てくるのは
  トキハの無調整牛乳です。
  胃に粘膜を張って胃をアルコールから守るためにです。

  突き出しは、若干なくなったものもありますが、
  チーズに甘いクラッカーにソーセージ。

  その空間は変わらないのに、マスターはいません。
  ジワッと涙がこみ上げました。
  でも父親の愛した仕事を受け継ごうと
  全く違った世界に飛び込んだ息子さんにエールを送ります。

  飲みに行く機会があれば、またのぞいてみよう。
  お客さんが増え始めたので、その場をあとにしました。