つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

「年」を感じる瞬間はどんなとき?・・・

2010-10-21 | おもしろいね
 少し前、ネットに、『「年」を感じる瞬間はどんなとき? もし若いころの肉体を維持できるのものなら、人はいつまででも維持したいと感じるものではないでしょうか。しかし、「歳月人を待たず」――。時間はあなたの都合など一切お構いなしに過ぎ去っていくものですし、時間の経過と共に体が衰えていくのを避けることは誰にもできません。―後略―』という記事があった。

 私が初めて「年」を感じたのは、たしか20代の終わり頃のある朝のこと。髪をとかしていてたった1本だが白髪を見つけたとき、「ガーン…」と後ろ頭を叩かれたような強烈なショックを受けたことを覚えている。もう今では半分近くが白髪になってしまったが、最初の1本を見つけたときのショックは女性ならだれにでも覚えがあるだろう。

 2度目のショックは、30代の半ばころに20歳過ぎの子から「おばちゃん」と呼ばれたときだった。甥や姪からは小さいときからずっと「○○子のおばちゃん」と呼ばれていたが、他人さまから「おばちゃん」と呼ばれても自分のこととは思わず、あつかましくも周囲を見回したくらいである。が、一回り以上年の差があれば完全に「おばさん」であることに間違いないのに、それを認めたくなかったのだ。

 40代、50代になると、深い“カラスの足跡”、皮膚はたるみ、あらゆるところにぜい肉がついてくるのはどうしようもなく、老いは坂道を転げ落ちるように加速していった。もうこうなったらショックなど感じないだろうと思っていたが、まだまだ続いた。
 3度目は、60歳になったときの市の健康診断である。送られてきた書類の中に「基本チェックリスト」なるものがあり、その項目を見て否が応でも老いを認識せざるを得なかった。下図は65歳以上の人を対象に、今年、市から送付されたものであるが、おおむね同じような項目だったと思う。
 
 こういうチェックを受けなければならない年齢に達したということがショックだったが、回答欄の印を見る限りに要介護認定の必要はなさそうなのがせめてもの救いである。今のところ悪いのは顔と頭と性格だが、これは老いとは関係なさそうだ。 

 そして4度目のショックは、65歳になって「介護保険被保険者証」が送付されてきた時である。とうとう私も高齢者の仲間入りかと、これは相当ショックだった。が、冒頭にあるように「歳月人を待たず」で、抗っても無駄だと開き直ると、もう怖いものはない。昨今は、高齢者優待割引など利用できるものは何でも利用し、高齢者の特権を行使させてもらうことにしている。
 それでも、年齢札をぶら下げて歩くわけでもなく、気だけは若くいようと思うのだが、やはり現実はきびしい。特に、写真は誤魔化しようがなく、パスポートの写真なんぞ前科10犯の指名手配の女みたいで、人に見せたくないどころか自分でも見たくない。

 「男の顔は履歴書」なんてかっこいい言葉があるが、年取った女の顔を形容したかっこいい言葉が何かあるかしら? ネ。 
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1 コメント

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Unknown (おくだっち)
2010-10-22 10:35:03
こんにちは

私が年を感じたのは、30代後半に野球の試合で長打走塁中に思うようにスピードが伸びず、逆に息切れした時でしょうか。
ショックで現役を引退しました。
指導側に回ることで健康維持はできていますが、もっと長く続けたかったですね。

高齢になると、映画の入場料や球場への入場料などかなり割引があるので、その特典がプラスと考えたいですね。
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